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石川県

猿鬼(さるおに)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

猿鬼  / サルオニ

獣の妖怪 各地の伝説

角の生えた猿に似た鬼。氏神に退治され、地名が残った。

猿鬼の姿を描いた図

Asturio Cantabrio 「九十九湾の遊歩道(石川県能登町)」 2022年 / CC BY-SA 出典

猿鬼とはどんな妖怪か

猿鬼は、能登地方に伝わる妖怪です。

石川県鳳至郡柳田村(現・鳳珠郡能登町を中心にした能登地方に伝わります

姿は、角のある猿です。

頭に一本の角が生えた猿に似た鬼です。

住みかもわかっています。

柳田村の岩井戸神社の裏にある岩穴に住みました

そして、害をなしました。

付近の住民に害をなしたために氏神によって退治されたといわれます

猿鬼の漢字表記と読み方

読みは「さるおに」です。

猿の鬼、という形の名です。

姿がそのまま名になっています。

頭に一本の角が生えた猿に似た鬼です。

そして、この話は地名を作りました。

氏神が射た矢が目に当たった場所が柳田村の「当目」(とうめ)です。

死んだ猿鬼の黒い血が川となって流れたことから「黒川」(くろがわ)という地名が生まれたとされます。

「当目」と「黒川」です。

退治の場面が、地名になっています。

猿鬼(さるおに)

もっとも一般的な表記。

当目(とうめ)

矢が目に当たった場所とされる地名。

黒川(くろがわ)

黒い血が流れたとされる地名。

猿鬼の姿と特徴

猿鬼の姿は、角のある猿です。

頭に一本の角が生えた猿に似た鬼です。

角は一本です。

猿に似ています。

住んでいた場所もわかっています。

柳田村の岩井戸神社の裏にある岩穴です。

そして、角が残っています。

鹿島郡能登島町(現・七尾市の伊夜比咩(いやひめ)神社には退治された猿鬼の角とされるものが現在でも保存されています

猿鬼の伝承物語

  1. 岩穴に住み、害をなした
  2. 当目と黒川
  3. 角が今も保存されている

岩穴に住み、害をなした

猿鬼は、岩穴に住んでいました。

柳田村の岩井戸神社の裏にある岩穴に住みました

神社の裏です。

そして、害をなします。

付近の住民に害をなしたために氏神によって退治されたといわれます

氏神が退治しました。

土地の神です。

人ではありません。

そこが、この話の特徴です。

多くの鬼退治は、武士や僧が行います。

この話では、神が矢を射ました。

当目と黒川

退治の場面が、地名になりました。

氏神が射た矢が目に当たった場所が柳田村の「当目」(とうめ)です。

矢が目に当たりました。

そこが「当目」です。

そして、血が流れます。

死んだ猿鬼の黒い血が川となって流れたことから「黒川」(くろがわ)という地名が生まれたとされます。

黒い血です。

それが川になりました。

「黒川」です。

二つの地名が、話の中に組み込まれています。

角が今も保存されている

この話には、現物が残っています。

鹿島郡能登島町(現・七尾市の伊夜比咩(いやひめ)神社には退治された猿鬼の角とされるものが現在でも保存されています

角です。

神社に保存されています。

そして、退治した側も祀られています。

前述の岩井戸神社は猿鬼の霊を慰めるために建てられたものです。

霊を慰めるための神社です。

退治した側が、祀っています。

赤頭蛇王姫も、討った側が祀りました

同じ形が、能登にもあります。

猿鬼の伝承地域

猿鬼は、石川県鳳至郡柳田村(現・鳳珠郡能登町)を中心にした能登地方に伝わります。

石川県能登町(旧・柳田村) … 岩井戸神社の裏にある岩穴に住んだとされ、
岩井戸神社は猿鬼の霊を慰めるために建てられたものです。
石川県七尾市(旧・鹿島郡能登島町) … 伊夜比咩(いやひめ)神社には退治された猿鬼の角とされるものが現在でも保存されています

地名も残っています。 当目」と「黒川です。

訪ねる際は、現地の案内をご確認ください。

岩井戸神社(いわいどじんじゃ)

猿鬼の霊を鎮めるための社

地図で開く

岩井戸神社の所在地:石川県鳳珠郡能登町柳田字当目55字-39乙

祭神は大己貴命(一説に石衝別命)・菊理媛神です。

猿鬼が隠れ住んだという岩屋堂が境内に残ります。

氏神の矢が目に当たった場所が当目、猿鬼の黒い血が流れた川が黒川の地名になったといいます。

猿鬼の正体と考えられているもの

猿鬼については、次のように整理できます。

一つめは、姿です。頭に一本の角が生えた猿に似た鬼です。

二つめは、住みかです。柳田村の岩井戸神社の裏にある岩穴に住みました

三つめは、退治です。付近の住民に害をなしたために氏神によって退治されたといわれます

四つめは、地名です。氏神が射た矢が目に当たった場所が柳田村の「当目」で、死んだ猿鬼の黒い血が川となって流れたことから「黒川」という地名が生まれたとされます。

五つめは、残されたものです。伊夜比咩神社には退治された猿鬼の角とされるものが現在でも保存されており岩井戸神社は猿鬼の霊を慰めるために建てられたものです。

この鬼は、討った側に祀られました。 地名が、今も残っています。

猿鬼をめぐる妖怪のつながり

猿鬼が登場する作品

猿鬼は、地名と角が残った鬼です。

氏神に射られ、当目と黒川という地名が生まれました。

資料は能登の伝説が中心です。

猿鬼が登場する研究

妖怪事典

村上健司編著、2000年。能登の猿鬼を整理しています。

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能登の伝説

石川県能登地方に伝わる話を集めたものです。

猿鬼が登場する漫画・アニメ

鬼を扱う作品

角のある獣の鬼として取り上げられます。

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猿鬼についてよくある質問

猿鬼とは何ですか。

石川県鳳至郡柳田村(現・鳳珠郡能登町)を中心にした能登地方に伝わる妖怪で、頭に一本の角が生えた猿に似た鬼です。

どこに住んでいたのですか。

柳田村の岩井戸神社の裏にある岩穴です。

地名が残っていますか。

矢が目に当たった場所が柳田村の「当目」(とうめ)で、死んだ猿鬼の黒い血が川となって流れたことから「黒川」(くろがわ)という地名が生まれたとされます。

角は残っていますか。

伊夜比咩(いやひめ)神社には退治された猿鬼の角とされるものが現在でも保存されています

猿鬼と併せて覚えたい言葉・用語

氏神(うじがみ)

その土地を守る神。

岩井戸神社(いわいどじんじゃ)

石川県能登町の神社。猿鬼の霊を慰めるために建てられたという。

伊夜比咩神社(いやひめじんじゃ)

石川県七尾市の神社。猿鬼の角を保存する。