三里の山々を跨いで海で手を洗う巨人。

竹原春泉斎 「絵本百物語 手洗鬼」 1841年 / パブリックドメイン 出典
手洗鬼とはどんな妖怪か
手洗鬼は、江戸の奇談集にある巨人です。
江戸時代の奇談集『絵本百物語』にあります。
大きさが、桁外れです。
『絵本百物語』本文によればダイダラボッチの一種とされ、四国の海で3里もの距離の山々を跨ぎ、海で手を洗う巨人だといいます。
三里の山々を跨ぎます。
そして、場所も書かれています。
同書の挿絵中の文章では手洗鬼が手を洗う場所を、讃岐(現・香川県)の高松から丸亀へ続く湾としています。
高松から丸亀までです。
手洗鬼の漢字表記と読み方
読みは「てあらいおに」です。
手を洗う鬼、という形の名です。
することが、そのまま名です。
海で手を洗う巨人です。
「鬼」の字がついています。
姿は、巨人です。
ダイダラボッチの一種とされます。
ダイダラボッチは、各地に伝わる巨人です。
山を作り、湖を掘ったといわれます。
手洗鬼も、その仲間に置かれています。
手洗鬼(てあらいおに)
『絵本百物語』での名。
オジョモ(おじょも)
香川県で巨人を指す呼び名。化け物の意。
孫太郎(まごたろう)
飯野山と二子山を跨いだという巨人の名。
手洗鬼の姿と特徴
手洗鬼の姿は、巨人です。
四国の海で3里もの距離の山々を跨ぎ、海で手を洗う巨人です。
三里は、十二キロほどです。
その距離の山々を跨ぎます。
手を洗う場所も決まっています。
讃岐(現・香川県)の高松から丸亀へ続く湾です。
そして、大きさが計算されています。
これらの記述と現在の地図と比較すれば、手洗鬼は瀬戸大橋の距離よりも大きな巨人ということになります。
手洗鬼の伝承物語
高松から丸亀まで手を伸ばす
手洗鬼の大きさは、地図で測れます。
『絵本百物語』本文によれば四国の海で3里もの距離の山々を跨ぎ、海で手を洗う巨人です。
三里です。
そして、場所が書かれています。
同書の挿絵中の文章では手洗鬼が手を洗う場所を、讃岐(現・香川県)の高松から丸亀へ続く湾としています。
高松と丸亀の間です。
現在の地図で測れます。
これらの記述と現在の地図と比較すれば、手洗鬼は瀬戸大橋の距離よりも大きな巨人ということになります。
瀬戸大橋より大きい巨人です。
ほかに伝承がない
この妖怪には、問題があります。
妖怪探訪家・村上健司の調査では『絵本百物語』以外に手洗鬼の伝承は確認されていません。
ほかにありません。
一冊だけの妖怪です。
土地の伝えがありません。
同じことは、ほかの妖怪にもありました。
手洗鬼の地とされる香川県には、別の巨人の伝説があります。
そちらは、土地に残っています。
名前が違います。
手洗鬼という名は、『絵本百物語』だけのものです。
香川のオジョモ
香川県には、別の巨人がいます。
手洗鬼の地とされる香川県では、巨人のオジョモ(化け物の意)が飯野山と青野山をまたいで瀬戸内海の水を飲んだという伝説があります。
オジョモです。
山をまたいで水を飲みます。
手洗鬼とよく似ています。
そして、跡が残っています。
飯野山の山頂にはそのオジョモのものとされる足跡が残っています。
足跡です。
もう一人、巨人がいます。
また飯野山と二子山を孫太郎という巨人が跨いだという伝説もあります。
孫太郎です。
讃岐には、巨人の話が重なっています。
手洗鬼の伝承地域
手洗鬼は、讃岐(現・香川県)に結びつけられています。
手洗鬼が手を洗う場所を、讃岐の高松から丸亀へ続く湾としています。
同じ土地に、別の巨人の伝説があります。
巨人のオジョモ(化け物の意)が飯野山と青野山をまたいで瀬戸内海の水を飲んだといい、
飯野山の山頂にはそのオジョモのものとされる足跡が残っています。
飯野山と二子山を孫太郎という巨人が跨いだという伝説もあります。
訪ねる際は、現地の案内をご確認ください。
手洗鬼の正体と考えられているもの
手洗鬼については、次のように整理できます。
一つめは、出どころです。江戸時代の奇談集『絵本百物語』にある巨人です。
二つめは、大きさです。四国の海で3里もの距離の山々を跨ぎ、海で手を洗う巨人であり、瀬戸大橋の距離よりも大きな巨人ということになります。
三つめは、場所です。手洗鬼が手を洗う場所を、讃岐の高松から丸亀へ続く湾としています。
四つめは、伝承のなさです。村上健司の調査では『絵本百物語』以外に手洗鬼の伝承は確認されていません。
五つめは、香川の巨人です。巨人のオジョモが飯野山と青野山をまたいで瀬戸内海の水を飲んだという伝説があり、飯野山の山頂にはそのオジョモのものとされる足跡が残っています。
この巨人は、一冊の本だけのものです。 土地には、オジョモと孫太郎が残りました。
手洗鬼をめぐる妖怪のつながり
手洗鬼が登場する作品
手洗鬼は、一冊の本だけの巨人です。
高松から丸亀まで手を伸ばし、瀬戸大橋より大きいことになります。
資料は江戸の奇談集と、香川の民俗の記録に分かれます。
手洗鬼が登場する古典
手洗鬼が登場する研究
手洗鬼が登場する漫画・アニメ
巨人を扱う作品
ダイダラボッチと並べて取り上げられます。
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手洗鬼についてよくある質問
手洗鬼とは何ですか。
江戸時代の奇談集『絵本百物語』にある巨人で、ダイダラボッチの一種とされます。
どれくらい大きいのですか。
四国の海で3里もの距離の山々を跨ぎ、海で手を洗う巨人で、瀬戸大橋の距離よりも大きな巨人ということになります。
どこで手を洗うのですか。
讃岐(現・香川県)の高松から丸亀へ続く湾です。
ほかに伝承はありますか。
村上健司の調査では『絵本百物語』以外に手洗鬼の伝承は確認されていません。香川県にはオジョモや孫太郎という巨人の伝説があります。
手洗鬼と併せて覚えたい言葉・用語
里(り)
距離の単位。1里は約4キロメートル。
オジョモ(おじょも)
香川県で化け物を指す言葉。巨人の名にも使われる。
飯野山(いいのやま)
香川県丸亀市の山。讃岐富士とも呼ばれる。