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囲碁の精(いごのせい)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品

囲碁の精  / イゴノセイ

器物と草木 怪談・百物語

碁石の精。出会った者は碁の名人になった。

囲碁の精とはどんな妖怪か

囲碁の精は、江戸の古書にある精霊です。

江戸時代の古書などに記述のある囲碁の精霊です。

位置づけには、二つの見方があります。

妖怪研究家・多田克己の著書においては付喪神の一種とされます

妖怪研究家・村上健司の推測によれば、囲碁の好きな者のもとに現れるものとされます

碁好きのところに来ます。

話は、江戸の牛込です。

江戸時代の怪談本『玉箒木』や、林元美『爛柯堂棋話』にある話です。

江戸の牛込に、囲碁の好きな清水昨庵という者がいました

囲碁の精の漢字表記と読み方

読みは「いごのせい」です。

囲碁の精霊、という名です。

二人組の名にも、意味があります。

色黒の者は山に住む「知玄」(ちげん)
色白の者は海辺に住む「知白」(ちはく)

「玄」は黒のことです。

「白」はそのままです。

黒石と白石を表しています。

住む場所も分かれています。

海辺です。

碁石は、黒が那智黒石、白が蛤の貝殻から作られます。

山と海です。

囲碁の精(いごのせい)

もっとも一般的な表記。

知玄(ちげん)

色黒の者が名乗った名。黒石の精。

知白(ちはく)

色白の者が名乗った名。白石の精。

碁老人(ごろうじん)

『越佐の伝説』での呼び名。

囲碁の精の姿と特徴

囲碁の精の姿は、二人組です。

色白と色黒の2人組でした。

白と黒です。

碁石の色に合っています。

住む場所も分かれています。

色黒の者は山に住む「知玄」(ちげん)。
色白の者は海辺に住む「知白」(ちはく)。

そして、消えます。

それきり姿を消してしまいました

新潟の話では、老人です。

この老人が碁老人という名の囲碁の精だったといいます。

囲碁の精の伝承物語

  1. 知玄と知白が名乗った
  2. 碁石の精だった
  3. 新潟の碁老人

知玄と知白が名乗った

昨庵は、散歩の途中で会いました。

昨庵がある時に近くの柏木村円照寺(現・東京都新宿区を散歩していると、色白と色黒の2人組が話しかけてきました

向こうから話しかけてきました。

やがて、親しくなります。

2人と馴染みとなった昨庵が名を尋ねました

名を聞きました。

色黒の者は山に住む「知玄」(ちげん)、色白の者は海辺に住む「知白」(ちはく)と名乗り、それきり姿を消してしまいました

名乗って、消えました。

そして、昨庵は変わります。

昨庵はこの後囲碁の名人となり、江戸中に敵が無くなったとあります

碁石の精だった

二人の正体は、碁石でした。

昨庵の出会った2人は、実は碁石の精だったということです

碁石です。

名前が、それを示していました。

知玄知白です。

住む場所も合っています。

色黒の者は山に住む
色白の者は海辺に住む

黒石は、山でとれる石から作られます。

白石は、海の貝殻から作られます。

出どころが、そのまま住まいになっています。

多田克己の著書においては付喪神の一種とされます

長く使った碁石が、精になった形です。

新潟の碁老人

新潟にも、同じ形の話があります。

小川直嗣の著書『越佐の伝説』にある話です。

新潟の岩船郡関谷に住む庄屋が旅の途中、雪で足止めを食らい、とある町で宿をとることになりました

雪で足止めされました。

暇つぶしに、碁を打ちます。

暇つぶしに好きな碁を楽しもうかと、同じ宿にいた老人と碁を打っていると、なぜか碁の腕前がめきめきと上達しました

打つうちに強くなりました。

その老人が、正体でした。

この老人が碁老人という名の囲碁の精だったといいます。

江戸では二人組、新潟では老人です。

どちらも、出会った者が強くなっています。

囲碁の精の伝承地域

囲碁の精は、江戸の牛込の話です。

江戸の牛込に、囲碁の好きな清水昨庵という者がいました

出会ったのは柏木村円照寺(現・東京都新宿区)の近くです。

新潟にも、同じ形の話があります。

新潟の岩船郡関谷に住む庄屋が、とある町で宿をとったときの話です。

寺は現存しますが、この話で祀られた碑は確かめられていません。この欄は空のままにしてあります。

囲碁の精の正体と考えられているもの

囲碁の精については、次のように整理できます。

一つめは、位置づけです。多田克己の著書においては付喪神の一種とされ村上健司の推測によれば、囲碁の好きな者のもとに現れるものとされます

二つめは、出どころです。江戸時代の怪談本『玉箒木』や、林元美『爛柯堂棋話』にある話です。

三つめは、二人組です。色黒の者は山に住む「知玄」、色白の者は海辺に住む「知白」と名乗り、それきり姿を消してしまいました

四つめは、その後です。昨庵はこの後囲碁の名人となり、江戸中に敵が無くなったとあります

五つめは、新潟の碁老人です。同じ宿にいた老人と碁を打っていると、なぜか碁の腕前がめきめきと上達しこの老人が碁老人という名の囲碁の精だったといいます。

この精は、腕を上げてくれます。 害を与える話が、一つもありません。

囲碁の精をめぐる妖怪のつながり

囲碁の精が登場する作品

囲碁の精は、害のない精です。

出会った者は碁の名人になり、それきり姿を消しました。

資料は江戸の怪談本と、新潟の伝説に分かれます。

囲碁の精が登場する古典

玉箒木

江戸時代の怪談本。囲碁の精の話を載せます。

爛柯堂棋話

林元美。囲碁にまつわる話を集めています。

囲碁の精が登場する研究

小川直嗣『越佐の伝説』

新潟の碁老人の話を載せます。

妖怪事典

村上健司編著、2000年。囲碁の好きな者のもとに現れると推測しています。

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囲碁の精が登場する漫画・アニメ

付喪神を扱う作品

道具に宿るものとして取り上げられます。

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囲碁の精についてよくある質問

囲碁の精とは何ですか。

江戸時代の古書などに記述のある囲碁の精霊で、多田克己の著書においては付喪神の一種とされます

どんな話ですか。

色黒の者は山に住む「知玄」、色白の者は海辺に住む「知白」と名乗り、それきり姿を消してしまいました

出会った人はどうなりましたか。

昨庵はこの後囲碁の名人となり、江戸中に敵が無くなったとあります

新潟にも話がありますか。

同じ宿にいた老人と碁を打っていると、なぜか碁の腕前がめきめきと上達しこの老人が碁老人という名の囲碁の精だったといいます。

囲碁の精と併せて覚えたい言葉・用語

牛込(うしごめ)

現在の東京都新宿区の一部。

庄屋(しょうや)

村の長を務めた家。

碁石(ごいし)

囲碁に使う黒と白の石。