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長野県

袋下げ(ふくろさげ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

袋下げ  / フクロサゲ

山の妖怪狐と狸獣の妖怪 各地の伝説

長野県大町で、狸が高い木の上から白い袋を下げると語られた怪異。

袋下げの姿を描いた図

江戸村のとくぞう 「木崎湖(長野県大町市)」 2008年 / CC BY-SA 出典

袋下げとはどんな妖怪か

袋下げは、長野県大町に伝わる狸の怪異です。狸が高い木へ登り、そこから白い袋を下げるといいます。

短い一場面だけが伝わります。木の上、白い袋、それを下げる狸という三つの像だけで、不意に頭上へ現れる異様な光景を伝えます。

袋下げの漢字表記と読み方

「ふくろさげ」と読みます。白い袋を高い木から下げる狸の行動を、短い呼び名で表しています。

袋下げ(ふくろさげ)

狸が袋を下げる動作が、そのまま名になった表記。

袋下げの姿と特徴

目に入るのは、高い木から下がる白い袋です。狸の姿や袋の大きさ・中身は語られず、暗い木立の上から白いものが垂れる光景が、袋下げの姿になります。

袋下げの伝承記録

  1. 狸が、高い木へ登る
  2. 木の上から、白い袋を下げる
  3. 袋を下げる一場面が、妖怪の名になる

狸が、高い木へ登る

袋下げを起こすのはです。地面を走ったり、人の姿に化けたりするのではなく、高い木へ登ります

人の視線より上にいるため、先に目へ入るのは袋のほうです。木の上で何かが動き、その下へ白いものが現れます。

木の上から、白い袋を下げる

狸は、高い枝から白い袋を下げます。袋は木に掛かっているだけではなく、上にいる狸が下へ向けて見せるものです。

暗い木立の中では、白い袋だけが浮かぶように見えます。見上げた先で袋が揺れ、そのさらに上に狸がいる。それが袋下げの一場面です。

袋を下げる一場面が、妖怪の名になる

袋下げという名は、姿の特徴より行動を表します狸、木、白い袋という短い記録が、一つの場面を切り取っています。

袋の中に何があるか、見た人がどうなったかという結末は語られません。白い袋が木の上から下がってくる、その瞬間で話は終わります

袋下げの伝承地域

袋下げは長野県大町市に伝わります。特定の木や山道は伝わらないため、地図は地域のみを示します。

大町市(おおまちし)

袋下げの伝承地域

地図で開く

大町市の所在地:長野県大町市

旧北安曇郡大町の狸の怪異として伝わります。

示しているのは伝承の残る地域です。

袋下げの正体と考えられているもの

袋下げは、狸が高い木の上から白い袋を下げる一場面によって名付けられた、大町の短い怪異です。

袋下げをめぐる妖怪のつながり

袋下げが登場する作品

袋下げは、一場面だけが名になった妖怪です。

狸、木、白い袋。 この三つだけが記録されています。袋の中に何があるか、見た人がどうなったかという結末はありません。

名は、姿の特徴ではなく行動を表しています。白い袋が木の上から下がってくる、その瞬間で話は終わります。

袋下げが登場する事典

日本妖怪大事典

村上健司による大部の事典。地方の小さな伝承まで、出典を添えて収めています。

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妖怪事典

村上健司による事典。全国の妖怪を採録元とともに整理しており、土地の伝承をたどる入口になります。

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中部の妖怪の本を探す

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袋下げについてよくある質問

袋下げとはどんな妖怪ですか。

長野県大町で、狸が高い木の上から白い袋を下げると語られた怪異です。

袋下げの袋には何が入っていますか。

袋の中身は伝わっていません。白い袋を木から下げる場面そのものが、この怪異の中心です。

袋下げは人を襲いますか。

人を襲う展開や被害の結末は伝わっていません。狸が木から袋を下げる短い話です。

袋下げと併せて覚えたい言葉・用語

北安曇郡(きたあづみぐん)

長野県北西部の郡。袋下げは旧大町の話として残ります。

化け狸(ばけだぬき)

人を化かす力を持つと語られた狸。

袋下げの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「袋下げ」