木の枝から馬の足がぶら下がる。近づくと蹴られる。
馬の足とはどんな妖怪か
馬の足は、夜道に出る妖怪です。
夜道を歩いているときに遭遇するといわれる日本の妖怪です。
姿が変わっています。
馬の足が木の枝になぜかぶら下がっているような姿で出現します。
足だけです。
木の枝からぶら下がっています。
そして、危険があります。
不用意に近づくと蹴り飛ばされるといわれます。
蹴られます。
正体は、タヌキとされます。
馬の足の漢字表記と読み方
読みは「うまのあし」です。
馬の足、そのままの名です。
体はありません。
足だけがぶら下がっています。
同じ形の妖怪が、各地にあります。
茶袋(高知県)は、茶袋が宙吊りで現れます。
薬缶吊る(長野県)は、薬缶が宙吊りで現れます。
どれも、宙にぶら下がるものです。
馬の足も、その仲間に置けます。
ただし、こちらは蹴ってきます。
馬の足(うまのあし)
もっとも一般的な表記。
岩邑怪談録(がんゆうかいだんろく)
山口県の同様の記録を載せる怪談集。
馬の足の姿と特徴
馬の足の姿は、足だけです。
馬の足が木の枝になぜかぶら下がっているような姿で出現します。
木の枝からです。
大きさも伝わっています。
真夜中には長さ1丈(約3メートル)の馬の足をぶら下げたといいます。
一丈は、三メートルです。
そして、動きます。
不用意に近づくと蹴り飛ばされるといわれます。
蹴る力があります。
馬の足の伝承物語
塀の木の枝から現れる
福岡では、出る場所が決まっています。
福岡県では夜に塀から突き出した木の枝などから現れたといいます。
塀から出た枝です。
道に張り出しています。
そこに、足がぶら下がります。
近づくと危険です。
不用意に近づくと蹴り飛ばされるといわれます。
蹴られます。
馬の足ですから、力があります。
夜道で急に出れば、驚きます。
驚いて近づけば、蹴られます。
切り株ばかりの土地
久留米には、具体的な場所が伝わります。
福岡県久留米市原古賀町では、かつて多くの木々が茂り、後に木が切られて根ばかりになった地がありました。
木を切った跡地です。
根ばかりが残りました。
そこで、化かされます。
この地でタヌキが通行人を化かしました。
タヌキです。
そして、足を下げます。
真夜中には長さ1丈(約3メートル)の馬の足をぶら下げたといいます。
三メートルの馬の足です。
山口の垣塀からも突き出した
同じ怪異は、山口県にもあります。
山口県の怪談集『岩邑怪談録』によれば、雨の夜、安達氏という家の垣塀から馬の足が突然突き出したと記述があります。
雨の夜です。
家の垣塀からです。
突然突き出しました。
福岡の話とよく似ています。
前述の福岡の伝承とほぼ同じものと見られています。
どちらも、塀や垣から出ます。
どちらも、夜です。
九州と中国地方で、同じ形の話が残りました。
馬の足の伝承地域
馬の足は、福岡県などに伝わります。
福岡県久留米市原古賀町 … かつて多くの木々が茂り、後に木が切られて根ばかりになった地とされます。
この地でタヌキが通行人を化かし、真夜中には長さ1丈(約3メートル)の馬の足をぶら下げたといいます。
山口県岩国 … 『岩邑怪談録』に、雨の夜、安達氏という家の垣塀から馬の足が突然突き出したとあります。
夜道そのものが舞台であり、この名で祀られた社や碑は確かめられていません。この欄は空のままにしてあります。
馬の足の正体と考えられているもの
馬の足については、次のように整理できます。
一つめは、姿です。馬の足が木の枝になぜかぶら下がっているような姿で出現します。
二つめは、害です。不用意に近づくと蹴り飛ばされるといわれます。
三つめは、場所です。福岡県では夜に塀から突き出した木の枝などから現れたといいます。
四つめは、久留米の話です。木が切られて根ばかりになった地でタヌキが通行人を化かし、真夜中には長さ1丈の馬の足をぶら下げたといいます。
五つめは、山口の記録です。『岩邑怪談録』に、雨の夜、安達氏という家の垣塀から馬の足が突然突き出したとあり、前述の福岡の伝承とほぼ同じものと見られています。
この妖怪は、宙にぶら下がります。 近づかなければ、蹴られませんでした。
馬の足をめぐる妖怪のつながり
馬の足が登場する作品
馬の足は、宙にぶら下がる足です。
近づくと蹴られ、正体はタヌキとされました。
資料は福岡と山口の民俗の記録に分かれます。
馬の足が登場する古典
岩邑怪談録
山口県岩国の怪談集。垣塀から馬の足が出た話を載せます。
馬の足が登場する研究
馬の足が登場する漫画・アニメ
宙吊りの妖怪を扱う作品
茶袋や薬缶吊ると並べて取り上げられます。
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馬の足についてよくある質問
馬の足とは何ですか。
夜道を歩いているときに遭遇するといわれる日本の妖怪で、馬の足が木の枝になぜかぶら下がっているような姿で出現します。
近づくとどうなりますか。
不用意に近づくと蹴り飛ばされるといわれます。
正体は何ですか。
この地でタヌキが通行人を化かし、真夜中には長さ1丈(約3メートル)の馬の足をぶら下げたといいます。
ほかの土地にもありますか。
山口県の怪談集『岩邑怪談録』によれば、雨の夜、安達氏という家の垣塀から馬の足が突然突き出したとあります。
馬の足と併せて覚えたい言葉・用語
丈(じょう)
長さの単位。1丈は約3メートル。
垣塀(かきべい)
家のまわりの囲い。
原古賀町(はらこがまち)
福岡県久留米市の町名。