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高知県

茶袋(ちゃぶくろ)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品

茶袋  / チャブクロ

そのほか 各地の伝説

茶袋の形で宙吊りに現れる。遭うと病気になるという。

茶袋とはどんな妖怪か

茶袋は、高知県に伝わる妖怪です。

高知県幡多郡奥内村(現・大月町に伝わります

姿は、名の通りです。

その名の通り茶袋(茶を煎じるための布袋)のような姿をしています

出方が変わっています。

薄気味悪い道などに、空中からぶら下がった状態で出現します

宙吊りです。

そして、害があります。

これに遭遇すると様々な病気を患ってしまうともいわれました

同様に宙吊りで現れる長野県の薬缶吊るなどと同系列の妖怪とされます

茶袋の漢字表記と読み方

読みは「ちゃぶくろ」です。

茶袋は、茶を煎じるための布袋です。

道具の名が、そのまま妖怪の名です。

和歌山では、少し変わります。

和歌山県日高郡印南町など印南川流域では茶ん袋(ちゃんぶくろ)という同様の怪異があります

「ちゃんぶくろ」です。

子供たちの呼び名もあります。

和歌山の椿原でも、柳井畑川の流れを茶袋が行き来したといい、子供たちの間で「椿原の茶袋」と呼ばれていました

川の名がついています。

茶袋(ちゃぶくろ)

高知県での呼び名。

茶ん袋(ちゃんぶくろ)

和歌山県日高郡印南町などでの呼び名。

椿原の茶袋(つばきはらのちゃぶくろ)

和歌山の椿原で子供たちが呼んだ名。

茶袋の姿と特徴

茶袋の姿は、布の袋です。

茶袋(茶を煎じるための布袋)のような姿をしています

現れ方が三通りあります。

空中からぶら下がった状態(高知)。
川の上に浮かんでいる(和歌山)。
空から飛んで来る(和歌山)。

宙吊り、川、空です。

そして、雫を垂らします。

上を見上げると宙に浮いた茶袋が雫を垂らしており、そのまま山の上へと飛び去ったといいます。

茶を煎じた後の袋のようです。

茶袋の伝承物語

  1. 墓という墓に下がった
  2. 首筋に冷たいものを感じた
  3. 宙吊りの妖怪の仲間

墓という墓に下がった

高知には、二つの土地の話があります。

まず、幡多郡奥内村です。

薄気味悪い道などに、空中からぶら下がった状態で出現します

これに遭遇すると様々な病気を患ってしまうともいわれました

病気になります。

もう一つは、土佐郡です。

土佐郡土佐山村(現・高知市高山集落でも、オンバが墓という墓で茶袋が下がる怪異があったといわれます

墓という墓、です。

ただし、害は不明です。

前述の茶袋のように病気になるなどの害があったかどうかは不明です。

首筋に冷たいものを感じた

和歌山には、出会った話が残っています。

紀州の妖怪譚によれば、茶袋が人家もない寂しい川の流れのあたりを浮いたり沈んだりしたり、空中をさまよったりしたといいます。

浮いたり沈んだりします。

ある者が、それを見ました。

ある者が川で茶ん袋を見つけ、驚きながらもそのまま通り過ぎました

通り過ぎました。

ところが、ついてきていました。

しばらく歩くと、首筋に冷たいものを感じ、上を見上げると宙に浮いた茶袋が雫を垂らしていました

真上にいました。

そのまま山の上へと飛び去ったといいます。

宙吊りの妖怪の仲間

茶袋は、同じ形の妖怪と並べられます。

同様に宙吊りで現れる長野県の薬缶吊るなどと同系列の妖怪とされます

薬缶吊るです。

薬缶が宙に吊られて現れる怪異です。

どちらも、道具が空にぶら下がっています。

土地ごとに、道具が違います。

高知茶袋
長野薬缶

日々使う道具です。

そして、和歌山では川と結びつきました。

柳井畑川の流れを茶袋が行き来したといいます。

同じ道具でも、出る場所が変わります。

茶袋の伝承地域

茶袋は、高知県幡多郡奥内村(現・大月町)に伝わります。

土佐郡土佐山村(現・高知市高山集落でも、オンバが墓という墓で茶袋が下がる怪異があったといわれます。

和歌山県にも伝わります。

日高郡印南町など印南川流域では「茶ん袋」と呼ばれます。
椿原では、柳井畑川の流れを茶袋が行き来したといいます。

道や川そのものが舞台であり、この名で祀られた社や碑は確かめられていません。この欄は空のままにしてあります。

茶袋の正体と考えられているもの

茶袋については、次のように整理できます。

一つめは、姿です。茶袋(茶を煎じるための布袋)のような姿をしています

二つめは、出方です。薄気味悪い道などに、空中からぶら下がった状態で出現します

三つめは、害です。これに遭遇すると様々な病気を患ってしまうともいわれました

四つめは、和歌山の茶ん袋です。宙吊りで現れる他にも、川の上に浮かんでいたり、空から飛んで来て現れるともいわれています

五つめは、仲間です。同様に宙吊りで現れる長野県の薬缶吊るなどと同系列の妖怪とされます

この妖怪は、道具の形をした病です。 ぶら下がっているという一点が、各地で共通しています。

茶袋をめぐる妖怪のつながり

茶袋が登場する作品

茶袋は、宙にぶら下がる道具です。

遭うと病気になるといい、和歌山では川を行き来しました。

資料は高知と和歌山の民俗の記録に分かれます。

茶袋が登場する研究

妖怪事典

村上健司編著、2000年。高知と和歌山の茶袋を整理しています。

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綜合日本民俗語彙

各地の民俗語を集めた辞典。茶ん袋の呼び名が引けます。

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茶袋が登場する漫画・アニメ

宙吊りの妖怪を扱う作品

薬缶吊るや釣瓶落としと並べて取り上げられます。

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茶袋についてよくある質問

茶袋とは何ですか。

高知県幡多郡奥内村(現・大月町)に伝わる妖怪で、茶を煎じるための布袋のような姿をしています

どう現れるのですか。

薄気味悪い道などに、空中からぶら下がった状態で出現します

害はありますか。

これに遭遇すると様々な病気を患ってしまうともいわれました

和歌山ではどう呼ばれますか。

茶ん袋(ちゃんぶくろ)です。川の上に浮かんでいたり、空から飛んで来て現れるともいわれています

茶袋と併せて覚えたい言葉・用語

茶袋(ちゃぶくろ)

茶を煎じるための布袋。

薬缶吊る(やかんづる)

長野県の、薬缶が宙吊りで現れる怪異。

オンバ(おんば)

高知の地名。