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石川県

海月の火の玉(くらげのひのたま)とはどんな妖怪か|姿と伝承

海月の火の玉  / クラゲノヒノタマ

火の妖怪 怪談・百物語

斬ると赤く透き通ったものが顔に貼りつく火の玉。

海月の火の玉とはどんな妖怪か

海月の火の玉は、加賀に現れた火の玉です。くらげ火ともいいます。

鬼火の一種であり、海の近くを飛び回るといいます。

江戸時代の奇談集『三州奇談』に名が見られます

話は、寺の裏手です。

元文年間、加賀国(現在の石川県に現れたという火の玉です。

夜中に武士が全昌寺の裏手を歩いていると、生暖かい風とともに火の玉が飛んできました

生暖かい風です。

武士は、斬りつけました。

海月の火の玉の漢字表記と読み方

読みは「くらげのひのたま」です。

くらげ火(くらげび)ともいいます。

海月は、クラゲのことです。

正体がそのまま名になっています。

土地の古老は「それは海月が風に乗ってさまようのだろう」と言いました。

クラゲが風に乗る、という説明です。

同じ『三州奇談』には、ほかの怪異も載ります。

火取り魔の話に出る茯苓の精も、この本にあります。

どちらも加賀の話です。

海月の火の玉(くらげのひのたま)

もっとも一般的な表記。

くらげ火(くらげび)

短く呼ぶ形。

三州奇談(さんしゅうきだん)

この話を載せる江戸時代の奇談集。

海月の火の玉の姿と特徴

海月の火の玉の姿は、火の玉です。

鬼火の一種であり、海の近くを飛び回るといいます。

海の近くです。

斬ると、中身が出ます。

二つに割れて、ねばねばとした糊か松脂のような感触の、赤く透き通ったものでした。

ねばねばしています。

赤く透き通っています。

そして、顔に貼りつきます。

顔に貼り付き、両目を開けてみるとそれを透かして周囲を見通すことができたといいます。

海月の火の玉の伝承物語

  1. 生暖かい風とともに飛んできた
  2. 顔に貼りつき、透けて見えた
  3. クラゲが風に乗る

生暖かい風とともに飛んできた

話は、寺の裏手です。

元文年間、加賀国(現在の石川県に現れたという火の玉です。

夜中に武士が全昌寺の裏手を歩いていました

夜中です。

そこへ、風が来ます。

生暖かい風とともに火の玉が飛んできました

生暖かい風です。

武士は、刀を使いました。

これを斬りつけたところ、二つに割れました

二つに割れました。

そして、中身が飛び散ります。

顔に貼りつき、透けて見えた

割れた中から、中身が出ました。

ねばねばとした糊か松脂のような感触の、赤く透き通ったものが顔に貼り付きました

糊か松脂のようです。

赤く透き通っています。

顔に貼りつきました。

そして、思わぬことが起きます。

両目を開けてみるとそれを透かして周囲を見通すことができたといいます。

透かして見えました。

目の上に貼りついても、見えます。

赤い眼鏡のようなものです。

害はありませんでした。

クラゲが風に乗る

武士は、土地の人に尋ねました。

土地の古老に訪ねたところ、「それは海月が風に乗ってさまようのだろう」と言ったといいます。

クラゲです。

風に乗ってさまよう、という説明です。

そこから、この名がつきました。

海月の火の玉くらげ火です。

クラゲは、透き通っています。

ねばねばしています。

斬ったときの中身と、よく合っています。

古老の説明が、そのまま名になりました。

海の近くに出る点も、合っています。

海月の火の玉の伝承地域

海月の火の玉は、加賀国(現在の石川県)に現れたとされます。

元文年間のこととされます。

夜中に武士が全昌寺の裏手を歩いていたとあります。

全昌寺は、石川県加賀市にある寺です。

寺の裏手が舞台であり、この名で祀られた社や碑は確かめられていません。この欄は空のままにしてあります。

海月の火の玉の正体と考えられているもの

海月の火の玉については、次のように整理できます。

一つめは、位置づけです。鬼火の一種であり、海の近くを飛び回るといいます。

二つめは、出どころです。江戸時代の奇談集『三州奇談』に名が見られます

三つめは、出会いです。夜中に武士が全昌寺の裏手を歩いていると、生暖かい風とともに火の玉が飛んできたといいます。

四つめは、中身です。斬りつけたところ、二つに割れて、ねばねばとした糊か松脂のような感触の、赤く透き通ったものが顔に貼り付き、両目を開けてみるとそれを透かして周囲を見通すことができたといいます。

五つめは、正体です。土地の古老に訪ねたところ、「それは海月が風に乗ってさまようのだろう」と言ったといいます。

この火の玉は、斬ってわかりました。 中身がクラゲのようだったからです。

海月の火の玉をめぐる妖怪のつながり

海月の火の玉が登場する作品

海月の火の玉は、斬って中身がわかった火です。

赤く透き通ったものが顔に貼りつき、透かして周囲が見えました。

資料は江戸の奇談集に集まります。

海月の火の玉が登場する古典

三州奇談

江戸時代の奇談集。海月の火の玉の名が見られます。

海月の火の玉が登場する研究

妖怪事典

村上健司編著、2000年。加賀の怪火を整理しています。

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海月の火の玉が登場する漫画・アニメ

怪火を扱う作品

鬼火や火取り魔と並べて取り上げられます。

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海月の火の玉についてよくある質問

海月の火の玉とは何ですか。

鬼火の一種であり、海の近くを飛び回るといいます。江戸時代の奇談集『三州奇談』に名が見られます

何が起きたのですか。

夜中に武士が全昌寺の裏手を歩いていると、生暖かい風とともに火の玉が飛んできたのでこれを斬りつけました

斬るとどうなりましたか。

二つに割れて、ねばねばとした糊か松脂のような感触の、赤く透き通ったものが顔に貼り付き、両目を開けてみるとそれを透かして周囲を見通すことができたといいます。

正体は何ですか。

土地の古老に訪ねたところ、「それは海月が風に乗ってさまようのだろう」と言ったといいます。

海月の火の玉と併せて覚えたい言葉・用語

海月(くらげ)

海に漂う透き通った生き物。

元文(げんぶん)

1736年から1741年までの年号。

松脂(まつやに)

松から出るねばねばした樹液。