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三重県

いげぼ(いげぼ)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

いげぼ  / イゲボ

火の妖怪 各地の伝説

伊勢の度会郡で鬼火を指した、ほかの土地では聞かれない呼び名。柳田國男も語源を解けなかった。

いげぼの姿を描いた図

Tawashi2006 「度会町役場(三重県度会郡度会町)」 2008年 / CC BY-SA 3.0 出典

いげぼとはどんな妖怪か

いげぼは、伊勢の度会郡で鬼火を指した言葉です。火そのものに付いた名です。怪しい火そのものを、この土地ではイゲボと呼びました。

名を記したのは柳田國男です。1938年の「妖怪名彙(五)」で取り上げながら、ほかの土地では聞いたことがなく、由来を想像しにくいと書いています。一つの郡に残った、語源の解けない怪火の名です。

いげぼの漢字表記と読み方

読みは「いげぼ」です。柳田國男はカタカナでイゲボと記しました。対応する漢字はなく、語を分けた読み方も伝わっていません。

イゲボ(いげぼ)

柳田國男が1938年に書き留めた呼称。

いげぼ(いげぼ)

当サイトで用いるひらがな表記。

いげぼの姿と特徴

いげぼは鬼火の呼び名です。人や獣の体を持つ妖怪ではなく、怪しい火として現れます。炎の色、大きさ、数、動き方までは伝わっていません。

いげぼの伝承記録

  1. 度会郡では、鬼火をイゲボと呼んだ
  2. 柳田國男にも、名の由来は解けなかった

度会郡では、鬼火をイゲボと呼んだ

伊勢国の度会郡に、イゲボという名が残りました。指しているのは、夜などに怪しく現れる鬼火です。

イゲボは、鬼火の土地固有の呼び名です。ほかの土地で鬼火と呼ばれるものに、度会郡では土地固有の名が付いていました。姿よりも、その響きだけが残った妖怪です。

柳田國男にも、名の由来は解けなかった

柳田國男1938年、「妖怪名彙(五)」の中でイゲボを紹介しました。各地の妖怪名を集めた柳田にとっても、この語は珍しいものでした。

ほかの土地で聞いた覚えがなく、何から生まれた名なのか想像しにくい。柳田はそう記しています。昔話や目撃談ではなく、度会郡だけで使われた一語が、イゲボを現在へ伝えました。

いげぼの伝承地域

イゲボの名が残ったのは、現在の三重県にあたる伊勢の度会郡です。特定の出現地点ではないため、地図は郡域を知るための代表位置を示します。

度会郡(わたらいぐん)

イゲボの呼称が残った地域

地図で開く

度会郡の所在地:三重県度会郡度会町

鬼火をイゲボと呼んだ地域の代表位置です。

特定の道路、山、墓地、集落は伝わっていません。

いげぼの正体と考えられているもの

いげぼは、姿や事件よりも一つの土地の言葉によって残った妖怪です。度会郡の人々が怪しい火をどう呼んだか、その短い名だけが今に伝わります。

いげぼをめぐる妖怪のつながり

いげぼが登場する作品

いげぼは、柳田国男にも由来の解けなかった名です。

1938年の「妖怪名彙(五)」で紹介されましたが、ほかの土地で聞いた覚えがなく、何から生まれた名なのか想像しにくい、と柳田は記しています。

昔話も目撃談も残っていません。 度会郡だけで使われた一語が、この妖怪を現在へ伝えました。

いげぼが登場する民俗学

妖怪談義

柳田国男の妖怪論集。個々の妖怪を、全国の分布と名の変化のなかへ置いて論じています。

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綜合日本民俗語彙

全国の民俗語彙を集めた辞典。妖怪名だけでなく、土地ごとの言い回しごと記録されています。

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いげぼについてよくある質問

いげぼとはどんな妖怪ですか。

伊勢の度会郡で、鬼火を指して使われた土地固有の呼び名です。

いげぼは何と読みますか。

「いげぼ」と読みます。柳田國男はイゲボとカタカナで記しました。

いげぼは鬼火と別の妖怪ですか。

同じものの別の呼び名です。度会郡で鬼火をイゲボと呼びました。

いげぼの名前の由来は何ですか。

分かっていません。柳田國男も、ほかの土地で聞かない名で、由来を想像しにくいと書いています。

いげぼと併せて覚えたい言葉・用語

イゲボ(いげぼ)

伊勢の度会郡で鬼火を指した土地の呼び名。

鬼火(おにび)

夜などに現れる怪しい火を指す総称。

妖怪名彙(ようかいめいい)

柳田國男が各地の妖怪名を集め、分類して紹介した文章。

いげぼの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「イゲボ」1938年