夜道の路傍から石を投げてくる。姿は伝わっていない。
シバカキとはどんな妖怪か
シバカキは、熊本県に伝わる妖怪です。
熊本県玉名郡南関町に伝わります。
することは、一つです。
夜、外を歩いているときに路傍から石を投げてくるといわれています。
石を投げます。
姿はわかりません。
正体について言及した伝承は確認されていません。
現実的な説もあります。
単なるほかの人間の悪戯が妖怪と見なされたとの説もあります。
シバカキの漢字表記と読み方
読みは「シバカキ」です。
名の由来がわかっています。
しばとは短い草、つまり芝のことで芝が生えている場所を指します。
芝の生えている場所です。
そこから「がりがり」と音を立てながら石を投げてくるのでこの名がつきました。
「がりがり」と音がします。
芝を掻く音です。
そして、表記に揺れがあります。
水木しげるの著書『妖怪大図鑑』では名称が「しばがき」とされていますが、初出の資料である柳田國男の『妖怪談義』での表記は「シバカキ」です。
シバカキ(しばかき)
柳田國男『妖怪談義』での表記。
しばがき(しばがき)
水木しげる『妖怪大図鑑』での表記。
しばかき(しばかき)
水木の後年の著書での表記。
シバカキの姿と特徴
シバカキに、姿はありません。
正体について言及した伝承は確認されていません。
姿を伝える記録がありません。
わかるのは、音と石です。
「がりがり」と音を立てながら石を投げてくるといいます。
芝を掻く音です。
そして、石が飛んできます。
夜、外を歩いているときに路傍から石を投げてくるといいます。
路傍からです。
シバカキの伝承物語
路傍から石が飛んでくる
シバカキは、夜道に出ます。
夜、外を歩いているときに路傍から石を投げてくるといわれています。
路傍です。
道の脇からです。
そこは、芝の生えている場所でした。
しばとは短い草、つまり芝のことで芝が生えている場所を指します。
短い草の茂みです。
そこから音がします。
「がりがり」と音を立てながら石を投げてくるといいます。
音のあとに、石が来ます。
人の悪戯という説
表記が揺れている
この妖怪の名は、書き方が分かれています。
妖怪漫画家・水木しげるの著書『妖怪大図鑑』では名称が「しばがき」とされています。
「しばがき」です。
ところが、元の資料は違います。
初出の資料である柳田國男の『妖怪談義』での表記は「シバカキ」です。
「シバカキ」です。
濁点の有無で分かれています。
そして、後に直されました。
水木の後年の著書『妖鬼化』などでも名称が「しばかき」に統一されています。
「しばかき」に戻りました。
この図鑑では、初出に合わせて「シバカキ」を見出しにしています。
シバカキの伝承地域
シバカキは、熊本県玉名郡南関町に伝わります。
夜、外を歩いているときに路傍から石を投げてくるとされます。
しばとは短い草、つまり芝のことで芝が生えている場所を指します。
南関町は、熊本県の北にある町です。
夜道そのものが舞台であり、この名で祀られた社や碑は確かめられていません。この欄は空のままにしてあります。
シバカキの正体と考えられているもの
シバカキについては、次のように整理できます。
一つめは、することです。夜、外を歩いているときに路傍から石を投げてくるといわれています。
二つめは、正体です。正体について言及した伝承は確認されていません。
三つめは、現実的な説です。単なるほかの人間の悪戯が妖怪と見なされたとの説もあります。
四つめは、名の由来です。しばとは短い草、つまり芝のことで芝が生えている場所を指し、そこから「がりがり」と音を立てながら石を投げてくるのでこの名がつきました。
五つめは、表記です。水木しげるの著書『妖怪大図鑑』では「しばがき」とされていますが、初出の資料である柳田國男の『妖怪談義』での表記は「シバカキ」であり、後年の著書『妖鬼化』などでも「しばかき」に統一されています。
この妖怪は、音と石だけです。 姿を伝える記録がありませんでした。
シバカキをめぐる妖怪のつながり
シバカキが登場する作品
シバカキは、音と石だけの怪異です。
芝の茂みから「がりがり」と音がして、石が飛んできます。
資料は熊本の民俗の記録が中心です。
シバカキが登場する研究
水木しげる『妖怪大図鑑』
「しばがき」と表記しています。
シバカキが登場する漫画・アニメ
音の妖怪を扱う作品
砂かけ婆や石投げんじょと並べて取り上げられます。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
シバカキについてよくある質問
シバカキとは何ですか。
熊本県玉名郡南関町に伝わる妖怪で、夜、外を歩いているときに路傍から石を投げてくるといわれています。
正体は何ですか。
正体について言及した伝承は確認されていませんが、単なるほかの人間の悪戯が妖怪と見なされたとの説もあります。
名前の由来は何ですか。
しばとは短い草、つまり芝のことで芝が生えている場所を指し、そこから「がりがり」と音を立てながら石を投げてくるのでこの名がつきました。
表記が違うのはなぜですか。
『妖怪大図鑑』では「しばがき」とされていますが、初出の資料である柳田國男の『妖怪談義』での表記は「シバカキ」です。
シバカキと併せて覚えたい言葉・用語
路傍(ろぼう)
道のわき。
芝(しば)
短い草。地面を覆って生える。
妖怪談義(ようかいだんぎ)
柳田國男の著書。各地の妖怪を論じたもの。