見上げるほど大きくなる影。見下ろすと消える。
乗越入道とはどんな妖怪か
乗越入道は、遠野地方に伝わる妖怪です。
岩手県の遠野地方近辺に伝わります。
柳田國男の著書『遠野物語拾遺』には「ノリコシ」の名で記載があります。
姿は、影のようなものです。
影のような姿のものであり、初めは小さな坊主頭のようなものとして現れます。
最初は小さいものです。
そして、見ると大きくなります。
姿がはっきりと見えないのでよく見ようと目を凝らすと、だんだんと大きくなり、しまいには家の屋根を乗り越すほどの大きさとなるといいます。
乗越入道の漢字表記と読み方
読みは「のりこしにゅうどう」です。
乗り越す入道、という形の名です。
家の屋根を乗り越すほどの大きさとなることが名になっています。
柳田は、短い名で記録しています。
『遠野物語拾遺』には「ノリコシ」の名で記載があります。
同じ形の妖怪が、各地にあります。
見越し入道です。
こちらも、見上げると大きくなります。
そして、退ける言葉も似ています。
乗越入道(のりこしにゅうどう)
もっとも一般的な表記。
ノリコシ(のりこし)
『遠野物語拾遺』での名。
乗越入道の姿と特徴
乗越入道の姿は、影です。
影のような姿のものです。
最初は小さいものです。
初めは小さな坊主頭のようなものとして現れます。
坊主頭に見えます。
そして、大きくなります。
だんだんと大きくなり、しまいには家の屋根を乗り越すほどの大きさとなるといいます。
屋根を越えます。
山田野理夫の著書『東北怪談の旅』では、小さな子供のような影とされます。
乗越入道の伝承物語
目を凝らすほど大きくなる
この妖怪は、見る側に反応します。
影のような姿のものであり、初めは小さな坊主頭のようなものとして現れます。
小さいものです。
はっきり見えません。
姿がはっきりと見えないのでよく見ようと目を凝らします。
よく見ようとします。
すると、大きくなります。
だんだんと大きくなり、しまいには家の屋根を乗り越すほどの大きさとなるといいます。
見上げるほど、大きくなります。
確かめようとするほど、不利になります。
見下ろすと消える
この妖怪には、逃れ方があります。
これに遭遇した際には、逆に頭のほうから下へ見下ろすようにすると消えてしまうといいます。
見下ろします。
視線を上から下へ動かします。
見上げるのと逆です。
言葉で退ける方法もあります。
同様の特徴を持つ見越し入道などと同様に「乗越入道、見抜いた」といえば消えてしまうともいいます。
「見抜いた」と言います。
名を呼んで、見破ったと告げます。
見越し入道と同じ作法です。
花巻温泉の旅館の話
この妖怪には、別の記録もあります。
山田野理夫の著書『東北怪談の旅』では岩手県和賀地方の妖怪とされます。
和賀地方です。
遠野ではありません。
そして、場所が具体的です。
花巻温泉の旅館に、小さな子供のような影が現れてどんどん背が伸びていくという話が語られています。
旅館です。
小さな子どもの影です。
それが、伸びていきます。
遠野では坊主頭、和賀では子どもです。
どちらも、小さく現れて大きくなります。
乗越入道の伝承地域
乗越入道は、岩手県の遠野地方近辺に伝わります。
柳田國男の著書『遠野物語拾遺』には「ノリコシ」の名で記載があります。
別の地方の記録もあります。
山田野理夫の著書『東北怪談の旅』では岩手県和賀地方の妖怪とされ、
花巻温泉の旅館に、小さな子供のような影が現れてどんどん背が伸びていくという話が語られています。
訪ねる際は、現地の案内をご確認ください。
乗越入道の正体と考えられているもの
乗越入道については、次のように整理できます。
一つめは、出どころです。柳田國男の著書『遠野物語拾遺』には「ノリコシ」の名で記載があります。
二つめは、姿です。影のような姿のものであり、初めは小さな坊主頭のようなものとして現れます。
三つめは、大きくなることです。よく見ようと目を凝らすと、だんだんと大きくなり、しまいには家の屋根を乗り越すほどの大きさとなるといいます。
四つめは、消し方です。逆に頭のほうから下へ見下ろすようにすると消えてしまうといい、「乗越入道、見抜いた」といえば消えてしまうともいいます。
五つめは、和賀の話です。花巻温泉の旅館に、小さな子供のような影が現れてどんどん背が伸びていくという話が語られています。
この妖怪は、見方で決まります。 見上げれば伸び、見下ろせば消えます。
乗越入道をめぐる妖怪のつながり
乗越入道が登場する作品
乗越入道は、見方で決まる妖怪です。
見上げれば屋根を越すほど伸び、見下ろせば消えます。
資料は遠野の伝承と、東北の怪談集に分かれます。
乗越入道が登場する古典
乗越入道が登場する漫画・アニメ
入道を扱う作品
見越し入道と並べて取り上げられます。
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乗越入道についてよくある質問
乗越入道とは何ですか。
岩手県の遠野地方近辺に伝わる妖怪で、『遠野物語拾遺』には「ノリコシ」の名で記載があります。
どんな姿ですか。
影のような姿のものであり、初めは小さな坊主頭のようなものとして現れます。
見るとどうなりますか。
よく見ようと目を凝らすと、だんだんと大きくなり、しまいには家の屋根を乗り越すほどの大きさとなるといいます。
消す方法はありますか。
逆に頭のほうから下へ見下ろすようにすると消えてしまうといい、「乗越入道、見抜いた」といえば消えてしまうともいいます。
乗越入道と併せて覚えたい言葉・用語
入道(にゅうどう)
坊主頭の姿のもの。妖怪の名によくつく。
遠野物語拾遺(とおのものがたりしゅうい)
柳田國男の著書。遠野の伝承を集めたもの。
和賀(わが)
岩手県の中西部にあたる地方。