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埼玉県

ネブッチョウとはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品

ネブッチョウ  / ネブッチョウ

憑き物 各地の伝説

秩父の憑き物。家の主人の怨みを察して、相手を取り殺すという小さなヘビ。

ネブッチョウとはどんな妖怪か

ネブッチョウは、埼玉県秩父市に伝わる憑き物です。

オサキ生団子と共に、秩父の三害といわれ、関東地方の憑き物として恐れられます。

三つのうちの一つです。

正体は、ヘビです。

古くから家に付きまとっている小さなヘビの憑き物です。

そして、主人の心を読みます。

家の主人が誰かに怨みを抱くと、その考えを察して怨みの相手を煩わせたり悩ませたりするといいます。

言われなくても動きます。

怨みが強いときは、ネブッチョウは相手の体を押し潰し、取り殺してしまうといいます。

ネブッチョウの漢字表記と読み方

読みは「ねぶっちょう」です。

名の由来は伝わっていません。

秩父の言葉です。

そして、三つで並べて呼ばれます。

オサキ生団子ネブッチョウ これを「秩父の三害」といいます。

オサキは、群馬から秩父にかけての狐の憑き物です。

どれも、家に憑くものです。

関東地方の憑き物として恐れられました

そして、ネブッチョウだけがヘビです。

ネブッチョウ(ねぶっちょう)

もっとも一般的な表記。

秩父の三害(ちちぶのさんがい)

オサキ・生団子・ネブッチョウをまとめた呼び方。

ネブッチョウの姿と特徴

ネブッチョウの姿は、小さなヘビです。

古くから家に付きまとっているといいます。

代々います。

そして、やることは重いのです。

家の主人が誰かに怨みを抱くと、その考えを察して怨みの相手を煩わせたり悩ませたりする
怨みが強いときは、相手の体を押し潰し、取り殺してしまう

押し潰します。

ヘビが締めつける形です。

主人が命じるのではなく、考えを察して動くという点が要です。

ネブッチョウの伝承物語

  1. 考えを察して動く
  2. 田畑に触れられない
  3. 嫁と一緒についていく

考えを察して動く

ネブッチョウの怖さは、主人が命じないことにあります。

家の主人が誰かに怨みを抱くと、その考えを察して怨みの相手を煩わせたり悩ませたりするといいます。

察します。

口に出さなくても動きます。

そして、程度に応じます。

怨みが強いときは、ネブッチョウは相手の体を押し潰し、取り殺してしまうといいます。

怨みの強さで、結果が変わります。

主人の心が、そのまま相手への害になるという形です。

これは、主人にとっても重い話です。

誰かを怨めば、その相手が死ぬかもしれません。

心の持ち方が、そのまま人の生死に関わります。

田畑に触れられない

ネブッチョウの害は、家の外にも及びました。

ネブッチョウのいる家の屋敷や田畑に触れると必ず祟りがあると信じられました。

触れるだけです。

そして、人々は避けました。

祟りを恐れてそれらに触れる者がいなかったばかりか、土地に踏み込もうとする者すらいなかったといわれます。

足を踏み入れません。

これは、その家にとっては孤立を意味します。

田畑を手伝う者もなく、近づく者もいません

憑き物筋の家に共通する境遇です。

噂そのものが、その家を村から切り離します

嫁と一緒についていく

ネブッチョウは、縁組みで広がります。

この家の子が縁組みで他の家へ行くと、ネブッチョウも一緒について行くといいます。

嫁や婿と一緒に移ります。

そして、増えます。

ネブッチョウに憑かれた家は増えていく一方だといいます。

減りません。

この形は、憑き物筋に共通します。

オサキも、娘が嫁ぐ度に眷属を伴っていくといわれました。

縁組みが、憑き物を運びます。

だから、縁組みそのものが避けられました

噂された家は、嫁も婿も迎えられません。

そして、家筋の中だけで結ばれることになります。

ネブッチョウの伝承地域

ネブッチョウは、埼玉県秩父市に伝わります。

オサキ生団子と共に、秩父の三害といわれました。

オサキは、群馬県から埼玉県秩父にかけて語られた狐の憑き物です。

ネブッチョウのいる家の屋敷や田畑が舞台とされますが、個々の家は特定されていません

これは私的な事柄でもあります。

確かめられていない場所を、訪ね先として挙げることはしません。この欄は空のままにしてあります。

ネブッチョウの正体と考えられているもの

ネブッチョウについては、次のように整理できます。

一つめは、小さなヘビです。古くから家に付きまとっている小さなヘビの憑き物とされます。

二つめは、心を察することです。家の主人が誰かに怨みを抱くと、その考えを察して怨みの相手を煩わせたり悩ませたりし怨みが強いときは相手の体を押し潰し、取り殺してしまうといいます。

三つめは、土地の祟りです。ネブッチョウのいる家の屋敷や田畑に触れると必ず祟りがあると信じられ、土地に踏み込もうとする者すらいなかったといわれます。

四つめは、縁組みで広がることです。この家の子が縁組みで他の家へ行くと、ネブッチョウも一緒について行くので、憑かれた家は増えていく一方だといいます。

五つめは、秩父の三害です。オサキ生団子ネブッチョウをまとめてこう呼び、関東地方の憑き物として恐れられました。

この憑き物は、家の孤立を招くものでした。 土地に踏み込まれず、縁組みも避けられます。

ネブッチョウをめぐる妖怪のつながり

ネブッチョウが登場する作品

ネブッチョウは、心を読む憑き物です。

主人が怨めば、命じなくても相手が害を受けます。 秩父では、オサキ・生団子と並べて恐れられました。

資料は憑き物の研究書が中心です。

ネブッチョウが登場する研究

日本の憑きもの

石塚尊俊。全国の憑き物筋を突き合わせた研究です。

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柳田國男『妖怪談義』

憑き物を、家と家の関係のなかで語られるものとして読み解きます。

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妖怪事典

村上健司編著、2000年。秩父の三害として整理しています。

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ネブッチョウが登場する漫画・アニメ

妖怪をまとめて扱う作品

憑き物として、オサキや人狐と並べて取り上げられます。

関東の妖怪の本を探す

Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

ネブッチョウについてよくある質問

ネブッチョウとは何ですか。

埼玉県秩父市に伝わる憑き物で、古くから家に付きまとっている小さなヘビとされます。オサキ生団子と共に「秩父の三害」といわれました。

何をするのですか。

家の主人が誰かに怨みを抱くと、その考えを察して怨みの相手を煩わせたり悩ませたりするといいます。怨みが強いときは、相手の体を押し潰し、取り殺してしまうとされます。

家の土地に近づけないのですか。

ネブッチョウのいる家の屋敷や田畑に触れると必ず祟りがあると信じられ、触れる者がいなかったばかりか、土地に踏み込もうとする者すらいなかったといわれます。

どうやって広がるのですか。

この家の子が縁組みで他の家へ行くと、ネブッチョウも一緒について行くので、ネブッチョウに憑かれた家は増えていく一方だといいます。

ネブッチョウと併せて覚えたい言葉・用語

秩父の三害(ちちぶのさんがい)

オサキ・生団子・ネブッチョウの三つ。

憑き物筋(つきものすじ)

憑き物が代々ついているとされた家筋。

生団子(なまだんご)

秩父の三害の一つ。