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長野県

生団子(なまだんご)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品

生団子  / ナマダンゴ

憑き物 各地の伝説

茹でても一つだけ生のまま残るという家筋。

生団子とはどんな妖怪か

生団子は、長野県に見られる特殊な家筋です。

長野県埴科郡、更級郡(現・長野市などに見られます

家筋は、家の血すじのことです。

この家筋では生団子仏(なまだんごぼとけ)という仏像を本尊としているといわれます

その仏像が変わっています。

この仏像は片足が素足で、片方の草履を手に持っているという奇妙な姿のものです。

この家筋との縁組は忌まれるといいます。

そして、名の由来があります。

この生団子仏に供えるために団子を茹でると、その名の通り一つだけ生のままの物が必ずあるといいます。

生団子の漢字表記と読み方

読みは「なまだんご」です。

茹でても生のまま残る団子、という名です。

由来には説があります。

なまだんごとは「南無阿弥陀仏講」が訛ったものとする説です。

「なむあみだぶつこう」が縮まった形です。

そこから、葬事に参与する被差別民阿弥陀衆・念仏衆の末裔とする説もあります。

家筋の由来にも、いくつかの説があります。

生団子の家筋は山伏や武士の末裔という
阿弥陀仏を本尊にする阿弥陀衆、仏事を扱った人々、死者を取り扱った人々の子孫であるなどともいわれる

生団子(なまだんご)

もっとも一般的な表記。

生団子仏(なまだんごぼとけ)

この家筋が本尊とするという仏像。

南無阿弥陀仏講(なむあみだぶつこう)

名の由来とされる説の一つ。

生団子の姿と特徴

生団子に、妖怪の姿はありません

あるのは、仏像と団子です。

この仏像は片足が素足で、片方の草履を手に持っているという奇妙な姿のものです。

片足だけ裸足です。

掛け物のほうは、もっと細かく伝わります。

仏像を描いたものだが、その姿は頭に笠を被り、生団子仏と同様に片足が素足、もう片方には破れた草履を履き、身につけた衣も破れており、手には半分折れた杖を持っているといいます。

笠、破れた草履、破れた衣、折れた杖です。

旅の姿をしています。

生団子の伝承物語

  1. 茹でても生のまま残る
  2. 金が貯まるという掛け物
  3. 秩父の三害

茹でても生のまま残る

名の由来は、団子にあります。

この生団子仏に供えるために団子を茹でると、その名の通り一つだけ生のままの物が必ずあるといわれます。

必ず一つ、生です。

行事のときも同じです。

彼岸や月見に団子を作っても、3つは必ず生のままになるともいいます。

三つです。

茹でても、火が通りません。

これが、家筋の目印とされました。

この家筋との縁組は忌まれるといいます。

婚姻を避けられました。

憑き物筋と同じ扱いです。

金が貯まるという掛け物

長野の別の村には、掛け物が伝わります。

長野の上水内郡北小川村(現・小川村には、生団子という名の掛け物が伝わっています

掛け軸です。

仏像を描いたものだが、その姿は頭に笠を被り、生団子仏と同様に片足が素足、もう片方には破れた草履を履き、身につけた衣も破れており、手には半分折れた杖を持っているといいます。

すべてが欠けています。

そして、良いこともあります。

この掛け物を持っている家には、金が貯まるといわれています

金が貯まります。

忌まれる一方で、富をもたらすとされました。

憑き物筋の話と、同じ形です。

秩父の三害

この名は、埼玉県にも伝わります。

武州(現・埼玉県秩父地方にも生団子の名は伝わっており、憑き物のオサキネブッチョウと並び、これらの家筋は秩父の三害といわれたといいます。

三害です。

オサキ、ネブッチョウ、生団子です。

どれも家筋の話です。

そして、家筋の由来には説が並びます。

生団子の家筋は山伏や武士の末裔という
阿弥陀仏を本尊にする阿弥陀衆、仏事を扱った人々、死者を取り扱った人々の子孫であるなどともいわれる

そこから「なまだんごとは「南無阿弥陀仏講」が訛ったものであり、
葬事に参与する被差別民阿弥陀衆・念仏衆の末裔とする説もあります。

生団子の伝承地域

生団子は、長野県埴科郡、更級郡(現・長野市)などに見られます。

長野の上水内郡北小川村(現・小川村には、生団子という名の掛け物が伝わっています

埼玉県にも、同じ名が伝わります。

武州(現・埼玉県秩父地方にも生団子の名は伝わっており、憑き物のオサキやネブッチョウと並び、これらの家筋は秩父の三害といわれたといいます。

家筋の話であり、この名で祀られた社や碑は確かめられていません。この欄は空のままにしてあります。

生団子の正体と考えられているもの

生団子については、次のように整理できます。

一つめは、家筋です。長野県埴科郡、更級郡(現・長野市)などに見られる特殊な家筋です。

二つめは、本尊です。生団子仏という仏像を本尊としているといわれ片足が素足で、片方の草履を手に持っているという奇妙な姿のものです。

三つめは、団子です。団子を茹でると、その名の通り一つだけ生のままの物が必ずあるといい、彼岸や月見に団子を作っても、3つは必ず生のままになるともいいます。

四つめは、掛け物です。上水内郡北小川村には、生団子という名の掛け物が伝わっておりこの掛け物を持っている家には、金が貯まるといわれています

五つめは、名の由来です。なまだんごとは「南無阿弥陀仏講」が訛ったものであり、葬事に参与する被差別民阿弥陀衆・念仏衆の末裔とする説もあります。

これは、家に付けられた名です。 団子が生で残るという目印が、縁組を避ける理由にされました。

生団子をめぐる妖怪のつながり

生団子が登場する作品

生団子は、家に付けられた名です。

団子が生で残るという目印が、縁組を避ける理由にされました。

資料は長野と埼玉の民俗の記録に分かれます。

生団子が登場する研究

綜合日本民俗語彙

各地の民俗語を集めた辞典。生団子の呼び名が引けます。

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妖怪事典

村上健司編著、2000年。家筋の話を整理しています。

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憑物筋の研究

オサキやネブッチョウなど、家筋の伝承を扱った研究です。

生団子が登場する漫画・アニメ

憑き物を扱う作品

オサキや犬神と並べて取り上げられます。

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生団子についてよくある質問

生団子とは何ですか。

長野県埴科郡、更級郡(現・長野市)などに見られる特殊な家筋です。

名前の由来は何ですか。

この生団子仏に供えるために団子を茹でると、その名の通り一つだけ生のままの物が必ずあるといいます。

生団子仏とはどんな仏像ですか。

片足が素足で、片方の草履を手に持っているという奇妙な姿のものです。

秩父の三害とは何ですか。

憑き物のオサキやネブッチョウと並び、これらの家筋は秩父の三害といわれたといいます。

生団子と併せて覚えたい言葉・用語

家筋(いえすじ)

その家の血すじ。憑き物を持つとされた家をいうことがある。

本尊(ほんぞん)

その家や寺で中心に祀る仏。

掛け物(かけもの)

床の間などに掛ける軸。