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新潟県

臼負い婆(うすおいばば)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品

臼負い婆  / ウスオイババ

水の妖怪 怪談・百物語

海の底から浮かび上がる老婆。数年に一度だけ現れる。

臼負い婆とはどんな妖怪か

臼負い婆は、佐渡の怪談集にある妖怪です。

新潟県佐渡島の怪談集『佐渡怪談藻汐草』にあります

話は、釣り場から始まります。

新潟県佐渡郡小木町(現・佐渡市宿根木の「あかえの京」という場所の海で、ある者が仲間と一緒に釣りをしていました

よく釣れる場所でした。

その日はまったく魚が釣れず、雨が降り出し、まだ七つ下がり(午後4時過ぎ)なのに周囲は薄暗くなってきました

そして、浮かび上がります。

やがて、海の底から人の形のような化け物が浮かび上がってきました

臼負い婆の漢字表記と読み方

読みは「うすおいばば」です。

臼を負う婆、という形の名です。

臼は、穀物をつく道具です。

話の中に、その姿があります。

両手を背に回して何かを背負っているようでとあります。

背負っているものが、臼と見られました。

そして、この名は一か所だけのものです。

臼負い婆の名は、この宿根木の怪談以外に確認されていません

ほかの土地では使われていません。

昭和・平成以降の妖怪関連の文献では、磯女濡女といった海の妖怪の同類と考えられています

臼負い婆(うすおいばば)

『佐渡怪談藻汐草』での名。

あかえの京(あかえのきょう)

現れるとされる海の場所の名。

あやかし(あやかし)

海の妖怪をいう言葉。

臼負い婆の姿と特徴

臼負い婆の姿は、色の白い老婆です。

それは色の白い老婆のようなものでした。

そして、四つの特徴があります。

両手を背に回して何かを背負っているよう
髪は乱れ
目は鋭く
口には牙のようなものが見えた

牙があります。

動きは、それだけです。

周囲の人々を見回したかと思うと、また海の底へと消えました

見回して、沈みました。

臼負い婆の伝承物語

  1. 釣れない日に浮かんできた
  2. 見回して、また沈んだ
  3. 心配は要らない、と言われた

釣れない日に浮かんできた

その日は、いつもと違いました。

よく釣れると評判の場所だったが、その日はまったく魚が釣れませんでした

一匹も釣れません。

天気も変わりました。

雨が降り出し、まだ七つ下がり(午後4時過ぎ)なのに周囲は薄暗くなってきました

夕方前なのに暗くなりました。

そして、出ました。

やがて、海の底から人の形のような化け物が浮かび上がってきました

下から上がってきます。

人の形をしていました。

それは色の白い老婆のようなものでした。

見回して、また沈んだ

浮かび上がったものは、何もしませんでした。

両手を背に回して何かを背負っているようで、髪は乱れ、目は鋭く、口には牙のようなものが見えました

牙が見えました。

それでも、襲いません。

周囲の人々を見回したかと思うと、また海の底へと消えました

見回しただけです。

そして、沈みました。

釣り人たちは、無事でした。

この怪異には、続きがありません。

現れて、消えるだけです。

臼を背負っているような姿だけが、名として残りました。

心配は要らない、と言われた

仲間の一人が、説明しました。

仲間が言うには、あれはあやかし(海の妖怪)の一種でした。

あやかしです。

現れる間隔も知られていました。

2,3年または4,5年に一度だけ現われる「臼負い婆」と呼ばれるものです。

数年に一度です。

そして、恐れられていませんでした。

この場所では昔からよく見かけられるが、特に心配は要らないとのことでした

心配は要りません。

土地の人には、見慣れたものでした。

驚いたのは、初めて見た者だけです。

昭和・平成以降の妖怪関連の文献では、磯女や濡女といった海の妖怪の同類と考えられています

臼負い婆の伝承地域

臼負い婆は、新潟県佐渡郡小木町(現・佐渡市宿根木に伝わります。

「あかえの京」という場所の海とされます。

宿根木は、佐渡の南西にある集落です。

よく釣れると評判の場所だったといいます。

海そのものが舞台であり、この名で祀られた社や碑は確かめられていません。この欄は空のままにしてあります。

臼負い婆の正体と考えられているもの

臼負い婆については、次のように整理できます。

一つめは、出どころです。新潟県佐渡島の怪談集『佐渡怪談藻汐草』にある日本の妖怪です。

二つめは、前触れです。その日はまったく魚が釣れず、雨が降り出し、まだ七つ下がりなのに周囲は薄暗くなってきました

三つめは、姿です。色の白い老婆のようなもので、両手を背に回して何かを背負っているようで、髪は乱れ、目は鋭く、口には牙のようなものが見えたといいます。

四つめは、間隔です。2,3年または4,5年に一度だけ現われるといいます。

五つめは、扱いです。この場所では昔からよく見かけられるが、特に心配は要らないとのことでした

この妖怪は、害を与えません。 見回して沈むだけで、土地の人は驚きませんでした。

臼負い婆をめぐる妖怪のつながり

臼負い婆が登場する作品

臼負い婆は、害のない海の怪異です。

数年に一度浮かび上がり、見回してまた沈みました。

資料は佐渡の怪談集が中心です。

臼負い婆が登場する古典

佐渡怪談藻汐草

佐渡島の怪談集。臼負い婆の話を載せます。

臼負い婆が登場する研究

妖怪事典

村上健司編著、2000年。佐渡の妖怪を整理しています。

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臼負い婆が登場する漫画・アニメ

海の妖怪を扱う作品

磯女や濡女と並べて取り上げられます。

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臼負い婆についてよくある質問

臼負い婆とは何ですか。

新潟県佐渡島の怪談集『佐渡怪談藻汐草』にある日本の妖怪です。

どんな姿ですか。

色の白い老婆のようなもので、両手を背に回して何かを背負っているようで、髪は乱れ、目は鋭く、口には牙のようなものが見えたといいます。

害はありますか。

周囲の人々を見回したかと思うと、また海の底へと消えました特に心配は要らないとのことでした

どれくらいの間隔で出るのですか。

2,3年または4,5年に一度だけ現われるといいます。

臼負い婆と併せて覚えたい言葉・用語

あやかし(あやかし)

海に出る妖怪をいう言葉。

七つ下がり(ななつさがり)

午後4時過ぎのこと。

(うす)

穀物をつく道具。