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全国に伝わるもの

踊り首(おどりくび)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品

踊り首  / オドリクビ

幽霊と霊 各地の伝説

胴を離れて宙を舞う首。怨念が強いために現れる。

踊り首の姿を描いた図

速水春暁斎 「絵本小夜時雨 平川采女異蛇を斬」 享和元年 / パブリックドメイン 出典

踊り首とはどんな妖怪か

踊り首は、首だけの妖怪です。

日本の妖怪の一種で、人間の首だけが宙を舞う妖怪です。

なる者が決まっています。

人間主に落ち武者や女性です。

そして、理由があります。

死んだ後、怨念や愛憎の念があまりに強いため、その首が胴体から離れて巨大化して古びた寺などに現れます

巨大化します。

そこを訪れた生者を脅かす妖怪です。

踊り首の漢字表記と読み方

読みは「おどりくび」です。

踊る首、という形の名です。

宙を舞う様子が名になっています。

似た名の妖怪があります。

民俗学者・岩井宏實の著書においては、江戸時代の奇談集『絵本百物語』にある舞首も踊り首の一種とされています

「舞首」です。

踊りと舞いで、同じことを指しています。

首だけが動く妖怪は、ほかにもあります。

ろくろ首は、首が伸びます

踊り首は、離れて飛びます。

踊り首(おどりくび)

もっとも一般的な表記。

舞首(まいくび)

『絵本百物語』にある、踊り首の一種とされる妖怪。

踊り首の姿と特徴

踊り首の姿は、首だけです。

人間の首だけが宙を舞う妖怪です。

胴がありません。

そして、大きくなります。

その首が胴体から離れて巨大化して古びた寺などに現れます

巨大化します。

目撃の記録もあります。

元禄時代には、播磨国の佐用郡(現・兵庫県で大きな女の首が目撃されたという事例があります

大きな女の首です。

踊り首の伝承物語

  1. 怨念が強いと首が離れる
  2. 播磨で目撃された
  3. 斬った蛇の首が飛んだ

怨念が強いと首が離れる

踊り首になるのは、強い思いを残した人です。

人間主に落ち武者や女性が死んだ後、怨念や愛憎の念があまりに強いため、その首が胴体から離れて巨大化します

怨念と愛憎です。

落ち武者と女性が多いとされます。

そして、出る場所も決まっています。

古びた寺などに現れます

古い寺です。

そこを訪れた生者を脅かす妖怪です。

訪れた人を驚かせます。

害を加えるとは書かれていません。

播磨で目撃された

この妖怪には、記録があります。

元禄時代には、播磨国の佐用郡(現・兵庫県で大きな女の首が目撃されたという事例があります

元禄時代です。

播磨国佐用郡です。

大きな女の首でした。

目撃した人がいます。

そして、江戸の古書にも似た話があります。

江戸時代の古書『絵本小夜時雨』には「平川采女異蛇を斬」と題した話があります

題は「平川采女異蛇を斬」です。

蛇を斬る話です。

斬った蛇の首が飛んだ

『絵本小夜時雨』の話は、から始まります。

永禄時代の江州(現・滋賀県で、ある者が馬の頭を持つ大蛇の妖怪を退治しました

馬の頭を持つ大蛇です。

退治しました。

ところが、終わりませんでした。

首だけが空へ飛んで行ったという話があります

首が飛びました。

斬っても、首だけが残ります。

そして、舞首も同じ仲間とされます。

民俗学者・岩井宏實の著書においては、江戸時代の奇談集『絵本百物語』にある舞首も踊り首の一種とされています

『絵本百物語』の舞首です。

踊り首の伝承地域

踊り首は、各地で語られました。

古びた寺などに現れます

目撃の記録があります。

元禄時代には、播磨国の佐用郡(現・兵庫県で大きな女の首が目撃されたという事例があります

似た話もあります。

永禄時代の江州(現・滋賀県)で、馬の頭を持つ大蛇の妖怪を退治したところ、首だけが空へ飛んで行ったといいます。

寺そのものが舞台であり、この名で祀られた社や碑は確かめられていません。この欄は空のままにしてあります。

踊り首の正体と考えられているもの

踊り首については、次のように整理できます。

一つめは、姿です。人間の首だけが宙を舞う妖怪です。

二つめは、なる者です。人間主に落ち武者や女性が死んだ後、怨念や愛憎の念があまりに強いためとされます。

三つめは、出方です。その首が胴体から離れて巨大化して古びた寺などに現れ、そこを訪れた生者を脅かす妖怪です。

四つめは、目撃です。元禄時代には、播磨国の佐用郡で大きな女の首が目撃されたという事例があります

五つめは、舞首です。岩井宏實の著書においては、江戸時代の奇談集『絵本百物語』にある舞首も踊り首の一種とされています

この妖怪は、思いの強さで生まれます。 首だけが残って舞います。

踊り首をめぐる妖怪のつながり

踊り首が登場する作品

踊り首は、思いの強さで生まれる妖怪です。

怨念や愛憎が強いと、首だけが胴を離れて宙を舞います。

資料は江戸の古書と、民俗学の研究に分かれます。

踊り首が登場する古典

絵本小夜時雨

「平川采女異蛇を斬」に、首だけが飛ぶ話があります。

絵本百物語

桃山人、1841年。「舞首」を立項しています。

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踊り首が登場する研究

岩井宏實の著作

舞首を踊り首の一種としています。

妖怪事典

村上健司編著、2000年。首の妖怪を整理しています。

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踊り首が登場する漫画・アニメ

首の妖怪を扱う作品

ろくろ首や舞首と並べて取り上げられます。

日本の妖怪の本を探す

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踊り首についてよくある質問

踊り首とは何ですか。

日本の妖怪の一種で、人間の首だけが宙を舞う妖怪です。

なぜ現れるのですか。

怨念や愛憎の念があまりに強いため、その首が胴体から離れて巨大化して古びた寺などに現れます

目撃の記録はありますか。

元禄時代には、播磨国の佐用郡(現・兵庫県)で大きな女の首が目撃されたという事例があります

舞首とは何ですか。

江戸時代の奇談集『絵本百物語』にある舞首も踊り首の一種とされています

踊り首と併せて覚えたい言葉・用語

落ち武者(おちむしゃ)

戦に敗れて逃げる武士。

愛憎(あいぞう)

愛することと憎むこと。

江州(ごうしゅう)

近江国の別の呼び名。今の滋賀県。