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全国に伝わるもの

ひきこさんとはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品

ひきこさん  / ヒキコサン

現代の妖怪 現代の噂話

雨の日に子供を引きずって歩く女。自分が受けたいじめの恨みからという。

ひきこさんとはどんな妖怪か

ひきこさんは、日本の都市伝説です。

雨の日白いぼろぼろの着物を着て、人形のようなものを引きずっている女と出会います。

よく見ると、顔がおかしいのです。

女の目はつり上がり、口は耳元まで裂けているといいます。

そして、引きずっているものが変わります。

女が引きずっていたものは、人形ではなく、小学生ほどの子供そのものでした。

見てしまうと、次は自分の番です。

女は自分の姿を見た子供を捕らえて肉塊になるまで引きずり回し、決まった場所に連れて行き放置するといいます。

理由も語られています。

自分が受けた酷いいじめに対する恨みからだ、というのです。

ひきこさんの漢字表記と読み方

読みは「ひきこさん」です。

名には、二重の仕掛けがあります。

「ひきこさん」の本名は「森妃姫子(もりひきこ)」であるとされます。

これは、言葉遊びから作られたものです。

引き子→ひきこ」という読み替え、さらに「姓名を逆にすると『ひきこもり』」の連鎖で成立したとされます。

引きずるから「引き子」。
逆から読めば「ひきこもり」。

そして、都市伝説としての発生の背景には「ひきこもり」に対する偏見があるとも指摘されています。

名前そのものが、この話の成り立ちを示しています。

ひきこさん(ひきこさん)

もっとも一般的な表記。

森妃姫子(もりひきこ)

噂で語られる本名とされる名。

ひきこさんの姿と特徴

ひきこさんの姿は、次のように語られます。

天気 … 雨の日。
白いぼろぼろの着物
つり上がっている
耳元まで裂けている
手にしているもの人形のように見えるが、小学生ほどの子供

口が裂けている点は、口裂け女と重なります。

由来にも幅があります。

元は背が高く成績優秀で顔も可愛く心優しく先生からも可愛がられていた少女であったとされ、怪異化した原因は「妬みによる他生徒からのいじめ」のほか、「両親の虐待」として語られるパターンもあります。

ひきこさんの伝承物語

  1. いじめから怪異へ
  2. 鏡を見せる
  3. 映像作品が広げた

いじめから怪異へ

ひきこさんには、由来の物語があります。

元は背が高く成績優秀で顔も可愛く心優しく先生からも可愛がられていた少女であったとされます。

そこから、変わります。

怪異化した原因は「妬みによる他生徒からのいじめ」のほか、「両親の虐待」として語られるパターンもあります。

そして、家から出なくなります。

自ら、あるいは両親に軟禁されることにより「ひきこもり」になり、やがて怪異化したとされます。

引きずり殺した子供たちを、自宅にコレクションしているともいわれます。

この筋には、指摘があります。

都市伝説としての発生の背景には「ひきこもり」に対する偏見があるとも言われています。

噂そのものが、当時の見方を映しています。

鏡を見せる

ひきこさんには、対処法が語られています。

残忍性・暴力性の高い怪異とされますが、条件があります。

いじめられた子供と同じ名前の子は襲わない いじめられっ子も襲われない

具体的な名前は不明とされます。

そして、退散させる手があります。

自分の顔の醜さゆえ、鏡を見ることも嫌うので、出会ったら鏡を見せれば退散するといいます。

もう一つ、言葉があります。

私の顔は醜いか」と尋ねてきたら、「引っ張るぞ! 引っ張るぞ!」と叫ぶと退散するといいます。

問いに答えず、こちらから脅し返します。

「私、きれい?」と尋ねる口裂け女の対処法と、よく似た形です。

映像作品が広げた

ひきこさんは、映像で広がりました。

この都市伝説は『ひきこさん』のタイトルでTMCによって2008年に映画化されました。

その後、続編が並びます。

『真ひきこさん』(2009年)、『エクスリベンジャーズ ひきこさん ミ・ナ・ゴ・ロ・シ』(2010年)。

そして、他の怪異と戦い始めます。

ひきこさん VS 口裂け女』(2011年)、『ひきこさん VS こっくりさん』(2012年)、『ひきこさん VS 貞子』(2015年)。

都市伝説どうしが対戦する形です。

アニメにも入りました。

モブサイコ100』(2019年)の2期第2話に、ひきこさんをもとにした「おひきさん」が登場します。

ひきこさんの伝承地域

ひきこさんは、都市伝説です。

特定の土地や学校の名は定まっていません 「雨の日」という条件だけが繰り返し語られます。

「本名」として語られる「森妃姫子」も、引き子→ひきこ」の読み替えと「姓名を逆にするとひきこもり」の連鎖で作られたものとされ、実在の人物を指すものではありません。

実在の人物や事件を指すものとして扱うことはしません。

碑も跡も、この名では見つかっていません。この欄は空のままにしてあります。

ひきこさんの正体と考えられているもの

ひきこさんについては、次のように整理できます。

一つめは、雨の日の女です。白いぼろぼろの着物を着て、人形のようなものを引きずっている女で、目はつり上がり、口は耳元まで裂けているとされます。

二つめは、いじめの恨みです。自分が受けた酷いいじめに対する恨みから、子供を捕まえては肉塊と化すまで引きずり回していると語られます。

三つめは、言葉遊びです。引き子→ひきこ」の読み替えと、「姓名を逆にすると『ひきこもり』」の連鎖で「森妃姫子」という本名が作られました。

四つめは、偏見です。都市伝説としての発生の背景には「ひきこもり」に対する偏見があるとも指摘されています。

ひきこさんは、学校で語られた話です。 いじめた側もいじめられた側も出てくるという点が、この怪異の特徴になっています。

ひきこさんをめぐる妖怪のつながり

ひきこさんが登場する作品

ひきこさんは、映像で形が固まった怪異です。

2008年の映画化以降、続編が次々に作られ、口裂け女や貞子と対戦する作品まで生まれました。

資料は都市伝説の研究書と、映像作品に分かれます。

ひきこさんが登場する研究

日本の都市伝説大事典

朝里樹、2020年。都市伝説として立項されています。

ひきこさんが登場する映画

ひきこさん

2008年、TMC制作。この都市伝説をもとにした映像作品で、以後多くの続編が作られました。

ひきこさんが登場する漫画・アニメ

モブサイコ100

2019年放送の2期第2話に、ひきこさんをもとにした「おひきさん」が登場します。

妖怪をまとめて扱う作品

現代の怪異として、口裂け女やテケテケと並べて取り上げられます。

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ひきこさんについてよくある質問

ひきこさんとは何ですか。

雨の日に、白いぼろぼろの着物を着て、人形のようなものを引きずっている女と出会うという都市伝説です。引きずっていたものは人形ではなく、小学生ほどの子供そのものでした。

なぜ子供を襲うのですか。

自分が受けた酷いいじめに対する恨みからとされます。怪異化した原因は「妬みによる他生徒からのいじめ」のほか、「両親の虐待」として語られることもあります。

退散させる方法はありますか。

自分の顔の醜さゆえ、鏡を見ることも嫌うので、鏡を見せれば退散するといいます。また「私の顔は醜いか」と尋ねてきたら、「引っ張るぞ! 引っ張るぞ!」と叫ぶと退散するとされます。

名前の由来は何ですか。

引き子→ひきこ」という読み替え、さらに「姓名を逆にすると『ひきこもり』」の連鎖で、「森妃姫子」という本名が成立したとされます。

ひきこさんと併せて覚えたい言葉・用語

都市伝説(としでんせつ)

近代以降、口伝えや出版物で広まった出所の不確かな話。

森妃姫子(もりひきこ)

噂で語られる本名。逆から読むと「ひきこもり」になる。

OV(おーぶい)

オリジナルビデオ。劇場公開を経ずに発売される映像作品。