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全国に伝わるもの

かるちゃんとはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品

かるちゃん  / カルチャン

現代の妖怪 現代の噂話

戦時中の林であだ名を呼んだ女。以後、首を吊る夢に出続けるという。

かるちゃんとはどんな妖怪か

かるちゃんは、都市伝説の一つです。

怪異妖怪愛好家の朝里樹が知り合いから聞いた話であり、その知り合いの祖母の体験談とされます。

戦時中のことです。

国民学校に通う少女であった祖母が、数人の友達と一緒に林で薪拾いをしていました。

林の奥に入って行きます。

すると、自分のあだ名を呼ぶ誰かの声が聞こえてきました。

名を呼ばれました。

だれよー」と聞くと、「かーるちゃんだよー」と返事しました。

そして、姿が見えます。

かるちゃんの声が聞こえる方向、林の奥の少し広まった場所に立っていたのは、見知らぬ若い女性でした。

かるちゃんの漢字表記と読み方

読みは「かるちゃん」です。

名乗った言葉は「かーるちゃんだよーでした。

伸ばす言い方です。

あだ名のような響きです。

そして、この話には少女のあだ名も関わります。

自分のあだ名を呼ぶ誰かの声が聞こえたのが始まりでした。

知っている者の呼び方です。

林の中で、自分だけが知られている呼び名で呼ばれました。

だから、少女は返事をしました。

その返事が、この話の始まりになっています。

かるちゃん(かるちゃん)

もっとも一般的な表記。

カルちゃん(かるちゃん)

カタカナを交えた書き方。

かるちゃんの姿と特徴

かるちゃんの姿は、細かく伝わっています。

見知らぬ若い女性
綺麗な青い着物
風呂敷包みを抱えている。

そして、これが不自然でした。

当時は誰もがもんぺを履くのが当たり前であったにもかかわらず、かるちゃんはもんぺ姿ではなかったのです。

もんぺは、戦時中に女性が履いた作業用のズボンです。

綺麗な青い着物は、その場に合いません。

そして、動きません。

かるちゃんはその場に立ち続けているだけでした。

かるちゃんの伝承物語

  1. もんぺではなかった
  2. 七十年以上、同じ夢
  3. 何かを伝えに来たのか

もんぺではなかった

この話の要は、服装にあります。

戦時中、当時は誰もがもんぺを履くのが当たり前でした。

もんぺは、女性の作業用のズボンです。

空襲に備え、働くために履きました。

ところが、かるちゃんは違いました。

もんぺ姿ではなく、綺麗な青い着物に風呂敷包みを抱えていたのです。

その場に合わない服装です。

時代が違って見えます。

風呂敷包みを抱えているのも、どこかへ行く途中の格好です。

そして、動きませんでした。

その場に立ち続けているだけであったため、少女と友達はその場を去って帰宅しました

何も起きませんでした。

七十年以上、同じ夢

この話は、その場では終わりませんでした。

それ以降、少女は時々かるちゃんの夢を見るようになりました

繰り返し見ます。

そして、夢の中身が決まっています。

夢は毎回同じ内容で、どういうわけかかるちゃんが崖の上の木の枝で首を吊っているといいます。

首を吊っています。

林で会ったときには、そんな様子はありませんでした。

それでも、夢ではそうなっています。

70年以上経ってからも、この夢を見ることがあるといいます。

七十年です。

戦時中の少女は、いまも同じ夢を見ています

何かを伝えに来たのか

この話について、朝里樹は推測を述べています。

かるちゃんは何かを伝えるために少女たちの前に姿を現したのかもしれないというものです。

伝えに来たのかもしれません。

しかし、何も言いませんでした。

名乗っただけです。かーるちゃんだよー

そして、立ち続けていました。

伝わったのは、夢だけです。

崖の上の木の枝で首を吊っているという姿が、七十年以上繰り返されています。

これは、近年の怪談としては珍しい形です。

襲われず、呪われず、ただ夢に出続ける

害はありません。

忘れられないことだけが、この話の中身です。

かるちゃんの伝承地域

かるちゃんは、都市伝説です。

怪異妖怪愛好家の朝里樹が知り合いから聞いた話であり、その知り合いの祖母の体験談とされます。

舞台は「林」とだけ語られ、地名は伝わっていません。

時期は戦時中で、少女は国民学校に通っていました。

実在の場所や人物を指すものとして扱うことはしません。

碑も跡も、この名では見つかっていません。この欄は空のままにしてあります。

かるちゃんの正体と考えられているもの

かるちゃんについては、次のように整理できます。

一つめは、名を呼ぶ声です。林の奥で自分のあだ名を呼ぶ誰かの声が聞こえ、「だれよー」と聞くと「かーるちゃんだよー」と返事しました。

二つめは、合わない服装です。当時は誰もがもんぺを履くのが当たり前でしたが、かるちゃんはもんぺ姿ではなく綺麗な青い着物に風呂敷包みを抱えていました

三つめは、繰り返す夢です。夢は毎回同じ内容で、かるちゃんが崖の上の木の枝で首を吊っているといい、70年以上経ってからもこの夢を見ることがあるといいます。

四つめは、伝えに来たのかという推測です。朝里樹は、かるちゃんは何かを伝えるために少女たちの前に姿を現したのかもしれないと述べています。

この話には、害がありません。 襲われず、呪われず、ただ夢に出続けるという形が、近年の怪談としては珍しいものです。

かるちゃんをめぐる妖怪のつながり

かるちゃんが登場する作品

かるちゃんは、一人の体験談です。

怪異妖怪愛好家が知り合いから聞き、その祖母が語ったものとされます。 出どころがはっきりしている点が特徴です。

資料は近年の怪異の事典が中心です。

かるちゃんが登場する研究

日本の都市伝説大事典

朝里樹、2020年。近年の怪異を集めた事典です。

かるちゃんが登場する漫画・アニメ

妖怪をまとめて扱う作品

近年の怪異として、体験談にもとづく話と並べて取り上げられます。

日本の妖怪の本を探す

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かるちゃんについてよくある質問

かるちゃんとは何ですか。

都市伝説の一つで、怪異妖怪愛好家の朝里樹が知り合いから聞いた話です。その知り合いの祖母の体験談とされます。

どんな出来事だったのですか。

戦時中、林で薪拾いをしていた少女が自分のあだ名を呼ぶ声を聞き、「だれよー」と聞くと「かーるちゃんだよー」と返事がありました。 林の奥には見知らぬ若い女性が立っていました。

なぜ不自然だったのですか。

当時は誰もがもんぺを履くのが当たり前であったにもかかわらず、かるちゃんはもんぺ姿ではなく綺麗な青い着物に風呂敷包みを抱えていたためです。

その後どうなったのですか。

それ以降、少女は時々かるちゃんの夢を見るようになりました。夢は毎回同じ内容で、かるちゃんが崖の上の木の枝で首を吊っているといい、70年以上経ってからもこの夢を見ることがあるといいます。

かるちゃんと併せて覚えたい言葉・用語

もんぺ(もんぺ)

戦時中に女性が履いた作業用のズボン。

国民学校(こくみんがっこう)

戦時中の初等教育の学校。

朝里樹(あさざとりん)

怪異妖怪愛好家。この話を書きとめた。