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岡山県

一貫小僧(いっかんこぞう)とはどんな妖怪か|姿と伝承

一貫小僧  / イッカンコゾウ

人型の妖怪山の妖怪 各地の伝説

岡山県蒜山に伝わる、山中で経を唱え、言葉を交わすと姿を消す小僧姿の妖怪。

一貫小僧の姿を描いた図

Gamy25 「塩釜の冷泉(岡山県真庭市蒜山)」 2009年 / パブリックドメイン 出典

一貫小僧とはどんな妖怪か

一貫小僧は、岡山県蒜山に伝わる小僧姿の妖怪です。山中で経を唱えながら現れ、人が言葉を返すと姿を消します。

長い退治譚や被害の結末はありません。人のいない山、突然聞こえる読経、返事とともに消える小僧。その一場面だけが伝わります。

一貫小僧の漢字表記と読み方

「いっかんこぞう」と読みます。「一貫」が何を表すかは伝わっておらず、銭や重さに由来すると決めることはできません。

一貫小僧(いっかんこぞう)

岡山県の妖怪として図鑑資料に収録される呼び名。

一貫小僧の姿と特徴

僧の身なりをした小僧の姿です。経を唱えることが特徴で、目の数、衣の色、背丈などは定まっていません。

一貫小僧の伝承記録

  1. 蒜山の山中で、経の声が聞こえる
  2. 言葉を交わした瞬間、姿を消す
  3. 一つ目小僧とは、目印が違う

蒜山の山中で、経の声が聞こえる

蒜山の山中を進んでいると、人のいないはずの場所から経を唱える声が聞こえます。声の主は、僧の姿をした小さな者です。

一貫小僧は道を塞いだり、追いかけたりしません。ただ山の中に立ち、経を唱えながら人の前へ現れます。

言葉を交わした瞬間、姿を消す

出会った人が一貫小僧へ声をかけ、言葉を交わすと、その姿は消えます。何を言えばよいか、決まった文句は伝わっていません

声をかけた人へ害が及ぶ結末もありません。読経の声に足を止め、言葉を返し、気づけば誰もいない。短い出会いはそこで終わります。

一つ目小僧とは、目印が違う

一貫小僧と一つ目小僧は、どちらも「小僧」と呼ばれます。しかし、一貫小僧に一つ目という特徴はありません

額の一眼で人を驚かせるのが一つ目小僧。蒜山の山中で経を唱え、返事をすると消えるのが一貫小僧です。似た名前でも、出会いの場面は重なりません

一貫小僧の伝承地域

地図は岡山県真庭市の蒜山地方を示します。伝承に特定の登山道や寺の名はなく、現在の施設へ怪異を結びつけません。

蒜山地方(ひるぜんちほう)

一貫小僧の伝承地域

地図で開く

蒜山地方の所在地:岡山県真庭市蒜山

山中に現れる小僧姿の妖怪として紹介されています。

示しているのは蒜山の一帯です。

一貫小僧の正体と考えられているもの

一貫小僧は、蒜山の山中で経を唱え、人と言葉を交わすと消える、小僧姿の短い怪異です。

一貫小僧をめぐる妖怪のつながり

一貫小僧が登場する作品

一貫小僧は、言葉を返すと消える妖怪です。

山中で経を唱えながら現れ、声をかけると姿が消えます。 何を言えばよいかという決まった文句も、害が及ぶ結末もありません。

一つ目小僧とは名が似ていますが、一つ目という特徴はありません。読経の声に足を止め、言葉を返し、気づけば誰もいない。それだけの出会いです。

一貫小僧が登場する事典

日本怪異妖怪事典 中国

地方別の妖怪事典。中国地方の伝承を、採録された文献とともに扱っています。

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日本妖怪大事典

村上健司による大部の事典。地方の小さな伝承まで、出典を添えて収めています。

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一貫小僧についてよくある質問

一貫小僧とはどんな妖怪ですか。

岡山県蒜山の山中で経を唱え、人が言葉を返すと姿を消す小僧姿の妖怪です。

一貫小僧は人を襲いますか。

人を襲う話は伝わっていません。言葉を交わすと消え、出会いはそこで終わります。

一貫小僧と一つ目小僧は同じですか。

別のものです。一貫小僧に一つ目という特徴はなく、蒜山の山中で経を唱えることが特徴です。

一貫小僧と併せて覚えたい言葉・用語

蒜山(ひるぜん)

岡山県真庭市北部の地域。一貫小僧が伝わる山地です。

読経(どきょう)

声に出して経文を読むこと。一貫小僧が現れる際の特徴です。

一貫小僧の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 岡山県立図書館レファレンス事例「岡山県にいるといわれる妖怪」