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化け銀杏の精(ばけいちょうのせい)とはどんな妖怪か|姿と伝承

化け銀杏の精  / バケイチョウノセイ

器物と草木 妖怪絵巻

鉦をたたいて現れる黄色い妖怪。蕪村の絵が元になった。

化け銀杏の精の姿を描いた図

与謝蕪村 「蕪村妖怪絵巻 銀杏の木の化物」 1754年 / パブリックドメイン 出典

化け銀杏の精とはどんな妖怪か

化け銀杏の精は、イチョウの妖怪です。化け銀杏の霊(ばけいちょうのれい)ともいいます。

妖怪漫画家・水木しげるの著書にある日本の妖怪です。

姿は、黄色です。

手足や顔が黄色で、墨で染められた着物を着て、鉦をたたいて現れるとされます

鉦をたたきます。

イチョウには、言い伝えがあります。

イチョウの木は昔から不吉とされ、家に植えると不吉なことが起きるといわれます

化け銀杏の精の漢字表記と読み方

読みは「ばけいちょうのせい」です。

化け銀杏の霊(ばけいちょうのれい)ともいいます。

この名は、戦後のものです。

妖怪漫画家・水木しげるの著書にある日本の妖怪です。

元になった絵には、別の題があります。

与謝蕪村による『蕪村妖怪絵巻』にある「鎌倉若宮八幡いてう(銀杏)の木のばけ者」です。

「ばけ者」です。

鎌倉の若宮八幡の銀杏です。

化け銀杏の精(ばけいちょうのせい)

もっとも一般的な表記。

化け銀杏の霊(ばけいちょうのれい)

もう一つの呼び方。

鎌倉若宮八幡いてうの木のばけ者(かまくらわかみやはちまんいちょうのきのばけもの)

『蕪村妖怪絵巻』での題。

化け銀杏の精の姿と特徴

化け銀杏の精の姿は、黄色です。

手足や顔が黄色です。

イチョウの黄葉の色です。

着物も決まっています。

墨で染められた着物を着ています

黒い着物です。

そして、音を出します。

鉦をたたいて現れるとされます

鉦は、たたいて鳴らす仏具です。

元の絵は、老木の精霊とされます。

化け銀杏の精の伝承物語

  1. 鉦をたたいて現れる
  2. 蕪村の絵が元になった
  3. 鎌倉の銀杏

鉦をたたいて現れる

この妖怪の姿は、三つでできています。

手足や顔が黄色
墨で染められた着物
鉦をたたいて現れる

黄色は、イチョウの葉の色です。

墨染めの着物は、僧の衣です。

鉦は、仏具です。

仏事の道具がそろっています。

そして、イチョウには言い伝えがあります。

イチョウの木は昔から不吉とされ、家に植えると不吉なことが起きるといわれます

不吉な木とされました。

蕪村の絵が元になった

この妖怪には、元の絵があります。

水木は、与謝蕪村による『蕪村妖怪絵巻』にある「鎌倉若宮八幡いてう(銀杏)の木のばけ者」をもとにしてこの妖怪画を描いています

与謝蕪村の絵巻です。

題は「ばけ者」でした。

鎌倉の若宮八幡の銀杏です。

そして、元の絵の意味も語られています。

蕪村のものは、妖怪研究家・湯本豪一によれば老木の精霊を図像化したものとされます

老木の精霊です。

長く生きた木の精を、絵にしたものでした。

鎌倉の銀杏

元の絵の題には、場所が入っています。

鎌倉若宮八幡いてう(銀杏)の木のばけ者です。

鎌倉の若宮八幡です。

鶴岡八幡宮のことを指します。

その境内の銀杏です。

大きな銀杏が知られていました。

そこに、妖怪が結びつけられました。

同じ形の話は、柳にもあります。

柳婆は、常陸国鹿島の樹齢千年以上の柳でした。

柳の精も、数百年を経ても朽ちない古柳でした。

古い木には、精が宿るとされました。

化け銀杏の精の伝承地域

化け銀杏の精は、鎌倉の若宮八幡の銀杏に結びつけられています。

与謝蕪村による『蕪村妖怪絵巻』にある「鎌倉若宮八幡いてう(銀杏)の木のばけ者」が元です。

若宮八幡は、鎌倉の鶴岡八幡宮を指します

蕪村のものは、老木の精霊を図像化したものとされます

訪ねる際は、現地の案内をご確認ください。

鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)

蕪村が描いた銀杏のあった社

地図で開く

鶴岡八幡宮の所在地:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31

大銀杏は幹回り7メートル・高さ30メートル・樹齢1000年と伝えられ、県の天然記念物でした。

2010年3月10日に倒れました。

いまは根から出た若い芽が育てられています。

化け銀杏の精の正体と考えられているもの

化け銀杏の精については、次のように整理できます。

一つめは、姿です。手足や顔が黄色で、墨で染められた着物を着て、鉦をたたいて現れるとされます

二つめは、イチョウの言い伝えです。イチョウの木は昔から不吉とされ、家に植えると不吉なことが起きるといわれます

三つめは、元の絵です。与謝蕪村による『蕪村妖怪絵巻』にある「鎌倉若宮八幡いてう(銀杏)の木のばけ者」をもとにしています

四つめは、元の絵の意味です。蕪村のものは、湯本豪一によれば老木の精霊を図像化したものとされます

五つめは、名の新しさです。化け銀杏の精の名は水木しげるの著書によるものです。

この妖怪は、絵から名が生まれました。 元の題は「ばけ者」でした。

化け銀杏の精をめぐる妖怪のつながり

化け銀杏の精が登場する作品

化け銀杏の精は、絵から名が生まれた妖怪です。

蕪村の「ばけ者」に、水木がこの名をつけました。

資料は蕪村の絵巻と、戦後の妖怪本に分かれます。

化け銀杏の精が登場する古典

蕪村妖怪絵巻

与謝蕪村。「鎌倉若宮八幡いてうの木のばけ者」を収めます。

化け銀杏の精が登場する研究

湯本豪一の論考

蕪村のものを老木の精霊を図像化したものとしています。

水木しげるの妖怪画

「化け銀杏の精」の名で描いています。

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化け銀杏の精が登場する漫画・アニメ

木の妖怪を扱う作品

柳婆や木霊と並べて取り上げられます。

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化け銀杏の精についてよくある質問

化け銀杏の精とは何ですか。

妖怪漫画家・水木しげるの著書にある日本の妖怪で、手足や顔が黄色で、墨で染められた着物を着て、鉦をたたいて現れるとされます

イチョウには言い伝えがありますか。

イチョウの木は昔から不吉とされ、家に植えると不吉なことが起きるといわれます

元になった絵はありますか。

与謝蕪村による『蕪村妖怪絵巻』にある「鎌倉若宮八幡いてう(銀杏)の木のばけ者」をもとにしています

元の絵は何を描いたものですか。

湯本豪一によれば老木の精霊を図像化したものとされます

化け銀杏の精と併せて覚えたい言葉・用語

(かね)

たたいて鳴らす仏具。

墨染め(すみぞめ)

墨で黒く染めること。僧の衣に使う。

若宮八幡(わかみやはちまん)

鎌倉の鶴岡八幡宮を指す。