小正月に赤い鬼が来て、行儀の悪い子供をたしなめる福井の行事。
あっぽっしゃとはどんな妖怪か
あっぽっしゃは、福井の伝統行事です。
福井県福井市の旧越廼村蒲生・茱崎地区に伝わり、妖怪のことでもあります。
海に住むという鬼が行儀の悪い子供をたしなめる行事です。
日が決まっています。
福井市の蒲生・茱崎地区では、小正月の2月6日夜に行われます。
そして、来ます。
地区の若者扮する赤い顔の鬼が、茶釜の蓋を叩きながら「アッポッシャー、アッポッシャー」といって現れます。
茶釜の蓋を叩きます。
行儀の悪い子供をたしなめ、餅をもらって帰ります。
あっぽっしゃの漢字表記と読み方
読みは「あっぽっしゃ」です。
「あっぽ(もち)欲しや」がなまったものとされます。
「あっぽ」は餅のことです。
餅が欲しい、という言葉です。
そして、由来が語られています。
その昔、遭難して越廼の海岸に辿り着いた渡来人が民家に食料を求めたことに由来するとされます。
食べ物を求める言葉でした。
海から来た者が、食べ物を乞う。 その姿が、行事になりました。
あっぽっしゃ(あっぽっしゃ)
もっとも一般的な表記。
アッポッシャー(あっぽっしゃー)
鬼が唱える言葉。
あまめはぎ(あまめはぎ)
石川県や新潟県の類似の行事。
あっぽっしゃの姿と特徴
あっぽっしゃの姿は、次の通りです。
赤い顔の鬼。
地区の若者が扮する。
茶釜の蓋を叩く。
「アッポッシャー、アッポッシャー」と唱える。
茶釜の蓋を叩きます。
そして、海から来たとされます。
海に住むという鬼です。
やることは、決まっています。
行儀の悪い子供をたしなめ、餅をもらって帰ります。
あっぽっしゃの伝承物語
小正月の二月六日
あっぽっしゃは、日の決まった行事です。
福井市の蒲生・茱崎地区では、小正月の2月6日夜に行われます。
小正月は、正月十五日ごろの行事です。
二月六日は、旧暦にあたる日付です。
そして、若者が扮します。
地区の若者扮する赤い顔の鬼が、茶釜の蓋を叩きながら「アッポッシャー、アッポッシャー」といいます。
家々を回ります。
行儀の悪い子供をたしなめ、餅をもらって帰ります。
戒めて、餅をもらいます。
来訪神の行事の形です。
年に一度、外から来て、去ります。
あっぽ欲しや
名の由来は、食べ物を求める言葉です。
「あっぽ(もち)欲しや」がなまったものとされます。
餅が欲しい、です。
そして、由来の話があります。
その昔、遭難して越廼の海岸に辿り着いた渡来人が民家に食料を求めたことに由来するとされます。
海で遭難した人です。
海岸に流れ着き、食べ物を求めました。
その姿が、海に住むという鬼の伝えになりました。
海から来る、という点が重なります。
まれびとの考え方とも通じます。
外から来た者を、迎えて食べ物を渡します。
それが、この行事の形です。
あっぽっしゃの伝承地域
あっぽっしゃは、福井県福井市の旧越廼村蒲生・茱崎地区に伝わります。
小正月の2月6日夜に行われる行事です。
海に住むという鬼が来ます。
類似の行事は各地にあります。
石川県や新潟県のあまめはぎ、山形県のアマハゲ、秋田県のなまはげ、岩手県大船渡市三陸町吉浜のスネカ、鹿児島県甑島のトシドン。
いまも行われているかは、地区の案内をご確認ください。 この欄は空のままにしてあります。
あっぽっしゃの正体と考えられているもの
あっぽっしゃについては、次のように整理できます。
一つめは、行事です。海に住むという鬼が行儀の悪い子供をたしなめる行事で、小正月の2月6日夜に行われます。
二つめは、赤い鬼です。地区の若者扮する赤い顔の鬼が、茶釜の蓋を叩きながら「アッポッシャー、アッポッシャー」といって、行儀の悪い子供をたしなめ餅をもらって帰ります。
三つめは、名の由来です。「あっぽ(もち)欲しや」がなまったものとされ、遭難して越廼の海岸に辿り着いた渡来人が民家に食料を求めたことに由来するといいます。
四つめは、来訪神の型です。石川県や新潟県のあまめはぎ、山形県のアマハゲ、秋田県のなまはげと類似し、日本各地に分布します。
この行事は、外から来る者を迎える形です。 戒めて、餅を渡して、帰ってもらいます。
あっぽっしゃをめぐる妖怪のつながり
あっぽっしゃが登場する作品
あっぽっしゃは、いまも行われている行事です。
本で読むより、小正月の夜に福井市の蒲生・茱崎地区で見るほうが早いものです。
資料は福井の民俗の記録が中心です。
あっぽっしゃが登場する研究
あっぽっしゃが登場する漫画・アニメ
妖怪をまとめて扱う作品
来訪神として、なまはげやスネカと並べて取り上げられます。
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あっぽっしゃについてよくある質問
あっぽっしゃとは何ですか。
福井県福井市の旧越廼村蒲生・茱崎地区に伝わる伝統行事であり、妖怪のことです。海に住むという鬼が行儀の悪い子供をたしなめる行事です。
いつ行われるのですか。
小正月の2月6日夜です。地区の若者扮する赤い顔の鬼が、茶釜の蓋を叩きながら現れます。
名前の由来は何ですか。
「あっぽ(もち)欲しや」がなまったものとされます。遭難して越廼の海岸に辿り着いた渡来人が民家に食料を求めたことに由来するといいます。
似た行事はありますか。
石川県や新潟県のあまめはぎ、山形県のアマハゲ、秋田県のなまはげと類似します。岩手県のスネカ、鹿児島県甑島のトシドンなど、日本各地に分布します。
あっぽっしゃと併せて覚えたい言葉・用語
小正月(こしょうがつ)
正月十五日ごろの行事。来訪神の行事が多い。
あっぽ(あっぽ)
餅のこと。名の由来とされる。
来訪神(らいほうしん)
年に一度、外から訪れて祝福や戒めをもたらす神。