和歌山県田辺市富里で、猿の古いものとされ、吼え負けると取って食われるので大声で吼え返した相手。

Nekosuki 「熊野古道中辺路の山道(和歌山県田辺市中辺路町)」 2014年 / CC BY-SA 4.0 出典
山オヂとはどんな妖怪か
山オヂの漢字表記と読み方
読みは「やまおじ」です。
「オジ」は年かさの男を指す言い方です。
「炭焼き釜」は、木を炭にするために組んだ窯です。
「取って食う」は、つかまえて食べることです。
この図鑑には山爺(高知)も収めています。
山オヂ(やまおじ)
日文研データベースが示す呼称。
山オジ(やまおじ)
記録の本文はこの書き方です。
山オヂの姿と特徴
山オヂの話は、記録に短く書かれています。
その正体 … 猿の古いもの。
好んで来るところ … 山小屋や炭焼き釜のそば。
山中で遭うと … 山オジが吼えてくる。
負けると起きること … 取って食われる。
人がすること … こちらも大声で吼える。
山オヂの大きさは書かれていません。
山オヂの伝承記録
猿の古いもの
山オジは猿の古いものです。
もとは猿でした。
小屋のそばに来る
山小屋や炭焼き釜のそばに好んでくるといいます。
近づくのは人の場です。
吼えてくる
山中で遭うと山オジが吼えてきます。
先に出すのは声です。
大声で吼え返す
吼え負けすると取って食われるので、こちらも大声で吼えるのだといいます。
勝つ手は吼え返すことです。
山オヂの伝承地域
公的データベースの地域欄は和歌山県田辺市富里を示します。
論文は狼の話其他として、山の獣の話をまとめたものです。
山オヂの正体と考えられているもの
山オヂは、年を経た猿とされたものです。
化けてはいません。 語られているのは、どこに来るかと、遭ったらどうするかです。
負ければ食われるという条件が、吼え返すという人の側のふるまいを決めています。
この図鑑には山爺(高知)も収めています。
山オヂが登場する作品
山オヂを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学の雑誌です。
年を経た獣が山のものになるという考えは各地にあり、猿・狼・狸などが挙げられます。
山オヂが登場する学会誌
民間伝承
民間伝承の会が出した雑誌です。1948年の合併号に狼の話其他が載ります。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
山オヂについてよくある質問
山オヂとは何ですか。
和歌山県田辺市富里で、猿の古いものとされた山のものです。
どこに来るのですか。
山小屋や炭焼き釜のそばに好んでくるといいます。
遭うとどうなりますか。
山オジが吼えてくると記録されています。
どうすればよいのですか。
吼え負けすると取って食われるので、こちらも大声で吼えるといいます。
山オヂと併せて覚えたい言葉・用語
炭焼き釜(すみやきがま)
木を炭にするために組んだ窯です。
富里(とみさと)
和歌山県田辺市の地区の名です。
山小屋(やまごや)
山仕事のために建てた小屋です。
山オヂの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。