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秋田県

大声(おおごえ)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

大声  / オオゴエ

そのほか 各地の伝説

秋田県大仙市の昔話。山で木を伐る爺に声がかかり、応じた爺は宝の入ったつづらをもらった。

大声の姿を描いた図

らんで 「水神社(秋田県大仙市)」 2013年 / CC BY-SA 4.0 出典

大声とはどんな妖怪か

大声は、山で聞こえた問いかけです。秋田県大仙市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、堀内正文秋田県の昔話―仙北郡小友村―」(『日本民俗学』実業之日本社、1955年)を典拠に、爺が山で木を伐っていると「だんだー木を伐るのは」という声が聞え、爺が「ニシイサラサラトンピンパラリのプー」と屁をやるとお礼に軽いつづらをもらい、金や宝物が入っていたと記します。

真似た側は逆になりました。

隣のスクスクバンバが真似をして重いつづらをもらったが、あけるとビッキ、イモリ、蛇などばかりが出てきたと結ばれます。

この図鑑には三吉鬼(秋田)も収めています。

大声の漢字表記と読み方

読みは「おおごえ」です。

「つづら」は、竹や蔓で編んだ衣類などを入れる箱です。

「ビッキ」は、東北で蛙を指す言い方です。

「イモリ」は、水辺にすむ小さな生きものです。

この図鑑には三吉鬼(秋田)も収めています。

大声(おおごえ)

日文研データベースが示す呼称です。

つづら(つづら)

記録が示す、もらった入れ物です。竹や蔓で編んだ箱をいいます。

ビッキ(びっき)

記録が示す、蛙を指す土地の言い方です。

大声の姿と特徴

大声の話は、記録に順を追って書かれています。

その人 … 爺。
していたこと … 山で木を伐っていた。
聞こえた声 … 「だんだー木を伐るのは」。
爺のしたこと … 「ニシイサラサラトンピンパラリのプー」と屁をやった。
もらったもの … 軽いつづら。
その中身 … 金や宝物。
真似をした人 … 隣のスクスクバンバ。
もらったもの … 重いつづら。
その中身 … ビッキ、イモリ、蛇など。

声の主は書かれていません。

大声の伝承記録

  1. 木を伐る爺
  2. だんだー木を伐るのは
  3. 爺の返し
  4. 軽いつづら
  5. 真似た隣の婆

木を伐る爺

爺が山で木を伐っていました。

していたのは山仕事です。

だんだー木を伐るのは

「だんだー木を伐るのは」という声が聞えました。

問うたのは姿の見えない声です。

爺の返し

爺が「ニシイサラサラトンピンパラリのプー」と屁をやりました。

返したのはふざけた文句です。

軽いつづら

お礼に軽いつづらをもらい、金や宝物が入っていました。

入っていたのはです。

真似た隣の婆

隣のスクスクバンバが真似をして重いつづらをもらいましたが、あけるとビッキ、イモリ、蛇などばかりが出てきました。

出たのは生きものです。

大声の伝承地域

公的データベースの地域欄は秋田県、市郡名の欄は大仙市を示します。

報告の題は旧郡村名で秋田県の昔話―仙北郡小友村―と書かれています。

小友(おとも)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

小友の所在地:秋田県大仙市

報告の題は仙北郡小友村です。

小友村は合併を重ね、今は大仙市にあたります。

大声の正体と考えられているもの

大声は、山で聞こえた問いかけです

姿は出てきません。 語られているのは、声にどう返したかと、もらったつづらの中身です。

軽いほうに宝が入っているという、欲を出すと逆になる昔話の型です。

この図鑑には三吉鬼(秋田)も収めています。

大声が登場する作品

大声を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦後の民俗雑誌に載った昔話です。

軽いつづらと重いつづらの話は全国にあり、舌切り雀の型としてよく知られます。

大声が登場する雑誌

日本民俗学

実業之日本社が出した雑誌です。1955年の号に秋田の昔話が載ります。

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大声についてよくある質問

この大声とは何ですか。

秋田県大仙市の昔話で、山で木を伐る爺に聞こえた声のことです。

何と聞こえたのですか。

「だんだー木を伐るのは」と聞こえたといいます。

爺は何をもらいましたか。

軽いつづらをもらい、金や宝物が入っていたといいます。

真似た人はどうなりましたか。

重いつづらをもらい、あけるとビッキやイモリ、蛇ばかり出てきたといいます。

大声と併せて覚えたい言葉・用語

つづら(つづら)

竹や蔓で編んだ、衣類などを入れる箱です。

ビッキ(びっき)

東北で蛙を指す言い方です。

大仙市(だいせんし)

秋田県の中南部にある市です。

大声の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「大声」