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沖縄県

山羊の幽霊(やぎのゆうれい)とはどんな妖怪か|姿と伝承

山羊の幽霊  / ヤギノユウレイ

獣の妖怪 各地の伝説

沖縄で、抱きかかえて帰ると木の枝に変わっていたという山羊。

山羊の幽霊とはどんな妖怪か

山羊の幽霊はひとことで言えば、抱えて帰ると木の枝になる山羊です。沖縄県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、崎原恒新沖縄の妖怪変化」(『南島研究』通巻39号、南島研究会、1998年、5頁)を典拠に、山羊の幽霊を本物の山羊と思い、家の近くまで抱きかかえてきたが、木の枝に変わっていたという話がある。このように実体を持つものとして出る場合と、山羊独特の臭いが立ち込めるという場合があると記します。

現れ方が二通りに分けて記録されています。

一つは、抱えられるほど実体を持つ場合。

もう一つは、臭いだけが立ち込める場合。

沖縄では山羊(ヒージャー)を飼い、料理にもします 身近な獣です。

山羊の幽霊の漢字表記と読み方

読みは「やぎのゆうれい」です。

沖縄では山羊をヒージャーと呼びます。 飼って、料理にもする身近な獣です。

この図鑑には、鹿児島のヤギヌムヌも収めています。 与論の話で、夜道に飛び出してきます。

島づたいに、山羊の怪異が語られてきました。

山羊の幽霊(やぎのゆうれい)

日文研データベースが示す表記。

ヒージャー(ひーじゃー)

沖縄で山羊を指す言い方。

山羊の幽霊の姿と特徴

山羊の幽霊には、二つの現れ方があります。

現れ方1 … 実体を持つものとして出る。抱きかかえることができる。
変わり方 … 家の近くまで来ると、木の枝に変わっている。
現れ方2 … 山羊独特の臭いが立ち込める。
姿 … 本物の山羊と見分けがつかない。

声を出したという記述はありません。

山羊の幽霊の伝承記録

  1. 抱きかかえて帰る
  2. 臭いだけが立ち込める

抱きかかえて帰る

ある人が、山羊の幽霊を本物の山羊と思いました

逃げた山羊か、迷った山羊と見たのでしょう。

家の近くまで抱きかかえてきました。

ところが、木の枝に変わっていました。

この図鑑の狸憑き送り狐でも、化かされた者が持ち帰ったものが木の葉や枝に変わります

臭いだけが立ち込める

もう一つの現れ方は、臭いです。

山羊独特の臭いが立ち込めるといいます。

姿は見えません。

飼っている者なら、すぐに分かる臭いです。

見えないのに、そこにいると分かる——臭いがその役目をしています。

山羊の幽霊の伝承地域

公的データベースの地域欄は沖縄県を示します。

市町村までは記されていないため、地図で指せるのは県の範囲までです。

沖縄県内(おきなわけんない)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

沖縄県内の所在地:沖縄県

記録は市町村までは記していません。

報告の題は「沖縄の妖怪変化」です。

山羊の幽霊の正体と考えられているもの

山羊の幽霊の正体は書かれていません。

木の枝に変わるという結びは、化かされる話の型です。この図鑑には送り狐狸憑きも収めています。

一方で、臭いだけの場合は別の型です姿を見せずに、居ることだけを知らせます。

沖縄では山羊が身近な獣でした。

身近であるほど、見間違えも起こります。 その境目に立つ話です。

山羊の幽霊が記録された資料

山羊の幽霊を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『南島研究』の論文です。

沖縄の妖怪をまとめた論文で、マジムンなどと並べて紹介されています。この図鑑には、鹿児島のヤギヌムヌも収めています。

山羊の幽霊が記録された民俗資料

沖縄の妖怪変化

崎原恒新が『南島研究』通巻39号(1998年)に載せた中心資料です。

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山羊の幽霊についてよくある質問

山羊の幽霊とは何ですか。

沖縄に伝わるものです。本物の山羊と思って抱えて帰ると、木の枝に変わっていたとされます。

現れ方は一つですか。

二つあります。実体を持って出る場合と、山羊独特の臭いが立ち込める場合です。

ヒージャーとは何ですか。

沖縄で山羊を指す言い方です。飼って料理にもする身近な獣です。

ヤギヌムヌと同じですか。

別の記録です。ヤギヌムヌは与論島で夜道に飛び出してくるとされます。

山羊の幽霊と併せて覚えたい言葉・用語

ヒージャー(ひーじゃー)

沖縄で山羊を指す言い方です。

マジムン(まじむん)

沖縄で妖怪を指す言葉です。

南島研究(なんとうけんきゅう)

南島研究会の雑誌。この記録が載りました。

山羊の幽霊の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「山羊の幽霊」