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千葉県

鬼ばあさん(おにばあさん)とはどんな妖怪か|姿と伝承

鬼ばあさん  / オニバアサン

人型の妖怪 各地の伝説

千葉県鋸南町の人骨山に住み、節分ごとに人身御供を取ったという鬼婆。

鬼ばあさんの姿を描いた図

Mauricio V. Genta 「日本寺から保田へ下る道(千葉県鋸南町)」 2023年 / CC BY-SA 出典

鬼ばあさんとはどんな妖怪か

鬼ばあさんはひとことで言えば、犬に退治された人骨山の鬼婆です。千葉県安房郡鋸南町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大島建彦人骨山の伝承―千葉県安房郡鋸南町―」(『西郊民俗』通巻133号、1990年、33頁)を典拠に、人骨山に住む鬼婆が節分の日ごとに人年貢(人身御供)を取りに来たので村人が難儀していた。旅の「六角」の助言で近江の国からドン太郎という犬を借りてきて、その犬の助けで鬼婆を退治したと記します。

「人骨山」は実際にある山の名です鋸南町にあります。

「六角」は六部にあたる旅の行者とみられます

遠くから犬を借りてくる——しっぺい太郎の話と同じ型です。

鬼ばあさんの漢字表記と読み方

読みは「おにばあさん」です。

「人年貢」は人身御供を指す言い方です年貢のように毎年取られるという見方が入っています。

「人骨山」は「ひとほねやま」と読みます鋸南町にある山です。

この図鑑には鬼踊も収めています。

鬼ばあさん(おにばあさん)

日文研データベースが示す表記。

人年貢(ひとねんぐ)

人身御供を指す土地の言い方。

ドン太郎(どんたろう)

近江の国から借りてきた犬の名。

鬼ばあさんの姿と特徴

この記録に鬼婆の姿はありません。あるのは、したことです。

住んでいた場所 … 人骨山。
したこと … 節分の日ごとに人年貢(人身御供)を取りに来た。
村の様子 … 難儀していた。
助言した人 … 旅の「六角」。
借りてきたもの … 近江の国からドン太郎という犬。
結末 … その犬の助けで鬼婆を退治した。

背丈や顔の記述はありません。

鬼ばあさんの伝承記録

  1. 節分ごとに取りに来る
  2. 近江から犬を借りる

節分ごとに取りに来る

人骨山に、鬼婆が住んでいました。

節分の日ごとに、人年貢を取りに来ました。

「人年貢」は人身御供のことです。

毎年、決まった日に取られる——村人は難儀していました。

節分は鬼を追う日でもあります。 この図鑑には方相氏も収めています。

近江から犬を借りる

そこへ、旅の「六角」が来ました。

その助言で、近江の国からドン太郎という犬を借りてきました。

近江は、現在の滋賀県です。 房総からは遠い土地です。

その犬の助けで、鬼婆を退治しました。

鬼ばあさんの伝承地域

公的データベースの地域欄は千葉県安房郡鋸南町を示します。人骨山は現在も地図に載る山です。

山道の状況は資料に書かれていません。 訪ねる際は町の案内をご確認ください。

人骨山(ひとほねやま)

記録が示す山

地図で開く

人骨山の所在地:千葉県安房郡鋸南町

報告の題は「人骨山の伝承―千葉県安房郡鋸南町―」です。

登山道の状況は資料に書かれていません。

鬼ばあさんの正体と考えられているもの

鬼ばあさんは、山姥の話の一つです

山に住み、村から人を取る——この型は各地に伝わります

この記録の特徴は、犬の名と、借りてきた土地が具体的なことです。

近江の国から、ドン太郎という犬。

この図鑑には鬼踊鬼おばも収めています。 どれも同じ型の話です。

鬼ばあさんが記録された資料

鬼ばあさんを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『西郊民俗』の記事です。

犬が人身御供の主を退治する話は各地にあり、しっぺい太郎の名でよく知られます。この図鑑にも収めています。

鬼ばあさんが記録された民俗資料

人骨山の伝承―千葉県安房郡鋸南町―

大島建彦が『西郊民俗』通巻133号(1990年)に載せた中心資料です。

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鬼ばあさんについてよくある質問

鬼ばあさんとは何ですか。

千葉県鋸南町の人骨山に住み、節分ごとに人身御供を取ったとされる鬼婆です。

人年貢とは何ですか。

人身御供を指す言い方です。年貢のように取られるという見方が入っています。

どうやって退治したのですか。

旅の「六角」の助言で近江の国からドン太郎という犬を借りてきて、その助けで退治しました。

人骨山は実在しますか。

します。千葉県安房郡鋸南町にある山です。

鬼ばあさんと併せて覚えたい言葉・用語

人年貢(ひとねんぐ)

人身御供を指す言い方です。

ドン太郎(どんたろう)

近江の国から借りてきた犬の名です。

六角(ろっかく)

旅の行者。六部にあたるとみられます。

鬼ばあさんの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「鬼ばあさん」