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青森県

鬼おば(おにおば)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

鬼おば  / オニオバ

人型の妖怪 各地の伝説

青森県八戸市で、一軒屋に泊まった旅の子を襲おうとした赤鬼の面の老婆。

鬼おばの姿を描いた図

くろふね 「蕪島(青森県八戸市)」 2020年 / CC BY 出典

鬼おばとはどんな妖怪か

鬼おばはひとことで言えば、泊めた子を狙う山の老婆です。青森県八戸市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、中央大学民俗研究会青森県三戸郡南郷村島守地区 調査報告書」(『常民』17号、1980年、110頁)を典拠に、旅のわらしが道に迷って一軒屋に泊まった。その家のおばあは赤鬼の面の鬼おばだった。赤子を串焼きにしているのを見てわらしは逃げ出し、炭焼きに助けられたと記します。

「わらし」は東北で子どもを指す言い方です

道に迷う、一軒屋に泊まる、正体を見る、逃げる——昔話の型がそろっています。

助けたのは炭焼きでした。

鬼おばの漢字表記と読み方

読みは「おにおば」です。

「おば」はおばあさんを指します

「わらし」は東北で子どもを指す言い方です座敷わらしの「わらし」と同じ語です。

この図鑑には山姥も収めています。

鬼おば(おにおば)

日文研データベースが示す表記。

わらし(わらし)

東北で子どもを指す言い方。

鬼おばの姿と特徴

鬼おばは、老婆の姿です。

住んでいる場所 … 山中の一軒屋。
… 赤鬼の面。
していたこと … 赤子を串焼きにしていた。
泊めた相手 … 道に迷った旅のわらし。
結末 … わらしは逃げ出し、炭焼きに助けられた。

背丈や声の記述はありません。

鬼おばの伝承記録

  1. 一軒屋に泊まる
  2. 赤子の串焼きを見る

一軒屋に泊まる

旅のわらしが、道に迷いました。

そして、一軒屋に泊まりました。

山の中の、一軒だけの家です。

その家のおばあが、赤鬼の面の鬼おばでした。

泊めた時点では、わらしは気づいていません。

赤子の串焼きを見る

わらしは、赤子を串焼きにしているのを見ました。

そこで正体が知れます。

わらしは逃げ出しました。

そして、炭焼きに助けられました

山で働く者が助け手になる——東北の昔話によく見られる形です。

鬼おばの伝承地域

公的データベースの地域欄は青森県八戸市を示します。報告は旧三戸郡南郷村島守地区の調査です。

一軒屋の位置は書かれていないため、地図で指せるのは地区の範囲までです。

島守(しまもり)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

島守の所在地:青森県八戸市

報告は旧・三戸郡南郷村島守地区の調査によります。

一軒屋の位置は資料に書かれていません。

鬼おばの正体と考えられているもの

鬼おばは、山姥の話の一つです

山中の一軒屋に泊めて、泊めた者を食おうとする——この型は各地に伝わります

この図鑑には山姥も収めています。

この記録の特徴は、赤鬼の面と記されていることです。

面をかぶっているのか、顔そのものが面のようなのかは書かれていません。

鬼おばが記録された資料

鬼おばを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の調査報告です。

山中の一軒屋の話は各地にあり、山姥鬼婆の名で語られます。この図鑑にも収めています。

鬼おばが記録された民俗資料

青森県三戸郡南郷村島守地区 調査報告書

中央大学民俗研究会が『常民』17号(1980年)に載せた調査報告です。

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鬼おばについてよくある質問

鬼おばとは何ですか。

青森県八戸市に伝わる老婆です。山中の一軒屋に泊まった旅の子を襲おうとしたとされます。

どんな顔ですか。

赤鬼の面と記録されています。

わらしはどうなりましたか。

赤子の串焼きを見て逃げ出し、炭焼きに助けられました。

わらしとは何ですか。

東北で子どもを指す言い方です。

鬼おばと併せて覚えたい言葉・用語

わらし(わらし)

東北で子どもを指す言い方です。

炭焼き(すみやき)

山で炭を焼く人。わらしを助けました。

常民(じょうみん)

中央大学民俗研究会の報告誌。この記録が載りました。

鬼おばの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「鬼おば」