秋田県で、落ち葉の中に寝ており、大人の声で文句を言うという赤子。
山赤子とはどんな妖怪か
山赤子の漢字表記と読み方
読みは「やまあかご」です。
『東北怪談の旅』では「山赤児」と書かれます。 同書は「川赤児」と並べて述べています。
「赤子」「赤児」は赤ん坊のことです。
山赤子(やまあかご)
この図鑑での見出し。
山赤児(やまあかご)
『東北怪談の旅』での表記。
山赤子の姿と特徴
山赤子は、赤ん坊の姿です。
いる場所 … 山の落ち葉の中。
していること … 寝ている。
声 … 大人の声。
言うこと … 「痛いぞ」という文句。
すること … 泣きわめくふりをして人を騙す。
大きさや顔の記述はありません。
山赤子の伝承記録
落ち葉の中で踏まれる
百姓が、雑木を取りに山へ入りました。
足元の落ち葉の中に、赤子が寝ています。
気づかずに踏んだのでしょう。
「痛いぞ」と文句を言われました。
声は、大人の声です。 そこで、赤ん坊ではないと分かります。
泣きわめくふりをする
山赤子は、泣きわめくふりをして人を騙します。
この図鑑の川赤子は、赤ん坊の泣き声を出して人をだまし、助けようと近づくと別の方向から鳴き声を上げます。
山と川で、同じやり方が語られています。
ただし山赤子は、先に大人の声で文句を言ってしまいます。
騙し方としては、ずいぶん抜けています。
山赤子の伝承地域
『東北怪談の旅』は秋田県の話として述べています。
市町村までは記されていないため、地図で指せるのは県の範囲までです。
山赤子の正体と考えられているもの
山赤子の正体は分かっていません。
『東北怪談の旅』が伝える話で、川赤児の類話として置かれています。
妖怪研究家・村上健司は、川赤子について民間伝承は特に残されていないと述べています。
同じことが、山赤子にも当てはまる可能性があります。
この図鑑には川赤子も収めています。 併せて読むと、山と川の対の作られ方が見えてきます。
山赤子が登場する作品
山赤子は、『東北怪談の旅』で読めます。
同書は東北各地の怪談を集めたもので、川赤児と並べて述べられています。この図鑑には川赤子も収めています。
山赤子が登場する研究
山赤子が登場する古典
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山赤子についてよくある質問
山赤子とは何ですか。
秋田県の話です。山の落ち葉の中に寝ており、大人の声で「痛いぞ」と文句を言うとされます。
何をするのですか。
泣きわめくふりをして人を騙すとされます。
川赤子とは違うのですか。
別のものです。川赤子は鳥山石燕が描いた水辺の妖怪で、山赤子はその類話として述べられます。
どの本にありますか。
山田野理夫『東北怪談の旅』(1974年)です。
山赤子と併せて覚えたい言葉・用語
東北怪談の旅(とうほくかいだんのたび)
山田野理夫が1974年に出した本。東北各地の怪談を集めています。
川赤子(かわあかご)
鳥山石燕が描いた水辺の妖怪。この図鑑にも収めています。
村上健司(むらかみけんじ)
妖怪研究家。『妖怪事典』の編著者です。