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秋田県

山赤子(やまあかご)とはどんな妖怪か|姿と伝承

山赤子  / ヤマアカゴ

山の妖怪 各地の伝説

秋田県で、落ち葉の中に寝ており、大人の声で文句を言うという赤子。

山赤子とはどんな妖怪か

山赤子はひとことで言えば、大人の声で文句を言う赤子です。秋田県の話です。

山田野理夫『東北怪談の旅』(自由国民社、1974年)に述べられています。

秋田県で百姓が雑木を取りに山へ入ったところ、足元の落ち葉の中に寝ていました。

大人の声で「痛いぞ」と文句を言いつつ、泣きわめくふりをして人を騙すといいます。

同書では、川赤児とともに述べられています。

この図鑑には川赤子も収めています。 そちらは、鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』にある妖怪です。

山赤子の漢字表記と読み方

読みは「やまあかご」です。

『東北怪談の旅』では「山赤児」と書かれます。 同書は「川赤児」と並べて述べています。

「赤子」「赤児」は赤ん坊のことです。

この図鑑には、赤子の名を持つものとして川赤子、赤子塚、赤子石、油赤子も収めています。

山赤子(やまあかご)

この図鑑での見出し。

山赤児(やまあかご)

『東北怪談の旅』での表記。

山赤子の姿と特徴

山赤子は、赤ん坊の姿です。

いる場所 … 山の落ち葉の中。
していること … 寝ている。
声 … 大人の声。
言うこと … 「痛いぞ」という文句。
すること … 泣きわめくふりをして人を騙す。

大きさや顔の記述はありません。

山赤子の伝承記録

  1. 落ち葉の中で踏まれる
  2. 泣きわめくふりをする

落ち葉の中で踏まれる

百姓が、雑木を取りに山へ入りました。

足元の落ち葉の中に、赤子が寝ています。

気づかずに踏んだのでしょう。

「痛いぞ」と文句を言われました。

声は、大人の声です。 そこで、赤ん坊ではないと分かります。

泣きわめくふりをする

山赤子は、泣きわめくふりをして人を騙します。

この図鑑の川赤子は、赤ん坊の泣き声を出して人をだまし、助けようと近づくと別の方向から鳴き声を上げます。

山と川で、同じやり方が語られています。

ただし山赤子は、先に大人の声で文句を言ってしまいます。

騙し方としては、ずいぶん抜けています。

山赤子の伝承地域

『東北怪談の旅』は秋田県の話として述べています。

市町村までは記されていないため、地図で指せるのは県の範囲までです。

秋田県内(あきたけんない)

『東北怪談の旅』が示す地域

地図で開く

秋田県内の所在地:秋田県

同書は秋田県の話として述べています。

山の位置は資料に書かれていません。

山赤子の正体と考えられているもの

山赤子の正体は分かっていません。

『東北怪談の旅』が伝える話で、川赤児の類話として置かれています。

妖怪研究家・村上健司は、川赤子について民間伝承は特に残されていないと述べています。

同じことが、山赤子にも当てはまる可能性があります。

この図鑑には川赤子も収めています。 併せて読むと、山と川の対の作られ方が見えてきます。

山赤子が登場する作品

山赤子は、『東北怪談の旅』で読めます。

同書は東北各地の怪談を集めたもので、川赤児と並べて述べられています。この図鑑には川赤子も収めています。

山赤子が登場する研究

東北怪談の旅

山田野理夫、自由国民社、1974年。山赤児と川赤児を述べています。

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妖怪事典

村上健司編著、2000年。川赤子について民間伝承の有無を論じています。

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山赤子が登場する古典

今昔画図続百鬼

鳥山石燕、1779年。対になる川赤子を描いています。

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山赤子についてよくある質問

山赤子とは何ですか。

秋田県の話です。山の落ち葉の中に寝ており、大人の声で「痛いぞ」と文句を言うとされます。

何をするのですか。

泣きわめくふりをして人を騙すとされます。

川赤子とは違うのですか。

別のものです。川赤子は鳥山石燕が描いた水辺の妖怪で、山赤子はその類話として述べられます。

どの本にありますか。

山田野理夫『東北怪談の旅』(1974年)です。

山赤子と併せて覚えたい言葉・用語

東北怪談の旅(とうほくかいだんのたび)

山田野理夫が1974年に出した本。東北各地の怪談を集めています。

川赤子(かわあかご)

鳥山石燕が描いた水辺の妖怪。この図鑑にも収めています。

村上健司(むらかみけんじ)

妖怪研究家。『妖怪事典』の編著者です。