和歌山県東牟婁郡で、山道で相撲を挑み、翌日に一本の木だったと分かった相手。

NALA Wiki 「奥瀞・オトノリ(和歌山県北山村)」 2010年 / CC BY-SA 3.0 出典
背の高い男とはどんな妖怪か
背の高い男はひとことで言えば、相撲を取った木です。和歌山県東牟婁郡の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、「伝説・俗信」(『中京民俗』通巻15号、1978年、140頁)を典拠に、若い男が一人で山道を歩いていると、背の高い男が相撲を取ろうという。何回投げ飛ばしても起き上がってきて、2時間ほどして疲れて帰った。翌日その場所へ行くと一本の木があった。男はその木と相撲を取っていたのだったと記します。
投げても投げても起き上がる——相手が木だったと分かるのは翌日です。
山道で相撲を挑まれる話は各地にあり、狸や狐が相手とされることもあります。
背の高い男の漢字表記と読み方
読みは「せのたかいおとこ」です。
固有の名は付いていません。 見たままの姿が、そのまま呼び名になっています。
この図鑑には背の高いもの(香川)も収めています。そちらは小屋をゆすりました。
似た話として、相撲を挑む妖怪が各地に伝わります。
背の高い男(せのたかいおとこ)
日文研データベースが示す呼称。
木(き)
正体は一本の木だったと記録されています。
背の高い男の姿と特徴
背の高い男の姿は、記録に短く書かれています。
現れた場所 … 山道。
相手 … 一人で歩いていた若い男。
言ったこと … 相撲を取ろう。
取り組み … 何回投げ飛ばしても起き上がってきた。
続いた時間 … 2時間ほど。
終わり … 疲れて帰った。
正体 … 翌日その場所に行くと、一本の木があった。
顔や服装についての記述はありません。
背の高い男の伝承記録
山道で挑まれる
若い男が一人で山道を歩いていました。
そこへ、背の高い男が相撲を取ろうといいます。
断ったとは書かれていません。 男は、相撲を取り始めます。
投げても起き上がる
何回投げ飛ばしても、起き上がってきました。
2時間ほどして、疲れて帰りました。
勝ち負けは書かれていません。 終わったのは、人のほうが疲れたからでした。
翌日に見た一本の木
翌日その場所へ行くと、一本の木がありました。
男はその木と相撲を取っていたのだったと記録されます。
木が化けたとは書かれていません。 書かれているのは、そこに木があったということだけです。
この図鑑には千丁木(山梨)も収めています。そちらは木の精が話し合いました。
背の高い男の伝承地域
公的データベースの地域欄は和歌山県東牟婁郡北山村を示します。
北山村はまわりを三重県と奈良県に囲まれた飛び地です。 山と川に挟まれた土地です。
山道の場所そのものは書かれていません。
背の高い男の正体と考えられているもの
背の高い男は、相撲の相手が木だったという話です。
正体を明かすのは翌日の目でした。 夜のうちには分かりません。
この図鑑には背の高いもの(香川)と千丁木(山梨)も収めています。
山で人に絡む大きな影——この形は各地に見られます。
背の高い男が登場する作品
背の高い男を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の郷土研究会の雑誌です。
相撲を挑む妖怪は各地にあり、河童や狸の話としても語られます。この図鑑には背の高いもの(香川)も収めています。
背の高い男が登場する民俗雑誌
中京民俗
中京大学郷土研究会の雑誌です。通巻15号に報告が載ります。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
背の高い男についてよくある質問
背の高い男とは何ですか。
和歌山県東牟婁郡北山村で、山道で相撲を挑んだとされる大きな相手です。
相撲はどうなりましたか。
何回投げ飛ばしても起き上がり、2時間ほどして男は疲れて帰りました。
正体は何でしたか。
翌日その場所へ行くと一本の木があり、その木と相撲を取っていたとされます。
名前はありますか。
固有の名は付いておらず、見たままの姿が呼び名になっています。
背の高い男と併せて覚えたい言葉・用語
東牟婁郡(ひがしむろぐん)
和歌山県南部の郡。北山村を含みます。
飛び地(とびち)
本体と離れた土地。北山村は和歌山県の飛び地です。
相撲(すもう)
組み合って倒す競技。妖怪が挑む話が各地にあります。
背の高い男の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。