香川県坂出市で、夜の小屋をゆすった、頭も見えないほど背の高いもの。

やしまのお城 「五色台から望む小槌島と大槌島(香川県坂出市)」 2018年 / CC BY-SA 4.0 出典
背の高いものとはどんな妖怪か
背の高いものはひとことで言えば、小屋をゆすった大きな影です。香川県坂出市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、内藤敏典「王越の聞書」(『香川の民俗』7巻1号、1973年、2頁)を典拠に、木沢塩田の端に魚を売る小屋があり、夜に寝泊まりしている人がいた。ある夜、大きな浴衣を着て、背が高く頭も見えないような者が来て、小屋をゆすった。あくる日、恐ろしくなって小屋を壊して帰ってきたと記します。
頭が見えないほど高い——姿の要はそこにあります。
そして、小屋を壊して帰るという終わり方が記録されています。 逃げるのではなく、場所そのものをたたんでいます。
背の高いものの漢字表記と読み方
読みは「せのたかいもの」です。
固有の名は付いていません。 見たままが呼び名になっています。
この図鑑には背の高い男(和歌山)も収めています。そちらは相撲を挑みました。
大きな影を見上げの妖怪として語る話は各地にあります。
背の高いもの(せのたかいもの)
日文研データベースが示す呼称。
大浴衣の者(おおゆかたのもの)
大きな浴衣を着ていたと記録されています。
背の高いものの姿と特徴
背の高いものの姿は、記録に短く書かれています。
現れた場所 … 木沢塩田の端の、魚を売る小屋。
時 … ある夜。
着ていたもの … 大きな浴衣。
背 … 頭も見えないほど高い。
したこと … 小屋をゆすった。
その後 … あくる日、恐ろしくなって小屋を壊して帰った。
顔についての記述はありません。 見えなかったのは頭です。
背の高いものの伝承記録
塩田の端の小屋
木沢塩田の端に、魚を売る小屋がありました。
夜に寝泊まりしている人がいました。
塩田は海のそばです。 人けのない場所での寝泊まりでした。
夜、小屋がゆれる
ある夜、大きな浴衣を着た者が来ました。
背が高く、頭も見えないようでした。
そして、小屋をゆすりました。
声を出したとは書かれていません。 したのは、ゆすることだけです。
小屋を壊して帰る
あくる日、恐ろしくなりました。
そして、小屋を壊して帰ってきました。
祓ったとも、祀ったとも書かれていません。 選ばれたのは、その場所をやめることでした。
背の高いものの伝承地域
公的データベースの地域欄は香川県坂出市を示します。報告の題は王越の聞書です。
王越は坂出市の東、瀬戸内海に面した地区です。 塩田は今は残っていません。
背の高いものの正体と考えられているもの
背の高いものは、夜の小屋をゆすった大きな影です。
害を受けたという記述はありません。 残ったのは、恐ろしさでした。
この図鑑には背の高い男(和歌山)も収めています。
大きな影が来て、去る——それだけで人は場所を捨てています。
背の高いものが登場する作品
背の高いものを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは県の民俗学会の雑誌です。
塩田は瀬戸内に多く、そこで働く人の話が聞書に残ります。この図鑑には背の高い男(和歌山)も収めています。
背の高いものが登場する民俗雑誌
香川の民俗
香川民俗学会の雑誌です。7巻1号に内藤敏典の聞書が載ります。
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背の高いものについてよくある質問
背の高いものとは何ですか。
香川県坂出市の木沢塩田で、夜に小屋をゆすったとされる背の高い者です。
どんな姿でしたか。
大きな浴衣を着て、背が高く頭も見えないようだったと記録されています。
その人はどうしましたか。
あくる日、恐ろしくなって小屋を壊して帰りました。
木沢塩田は今もありますか。
塩田は失われており、小屋の場所も資料に書かれていません。
背の高いものと併せて覚えたい言葉・用語
塩田(えんでん)
海水から塩を作る場所。瀬戸内海沿岸に多くありました。
王越(おうごし)
坂出市東部の地区名です。
浴衣(ゆかた)
木綿の単衣。夏や湯上がりに着ます。
背の高いものの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。