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奈良県

まだいこ(まだいこ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

まだいこ  / マダイコ

そのほか 各地の伝説

奈良県で、天気の悪い夕方に高い木や山から聞こえ、近づくと遠ざかる太鼓の音。

まだいことはどんな妖怪か

まだいこはひとことで言えば、近づくと逃げる太鼓です。奈良県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、高田十郎大和習俗百話」(『郷土趣味』5巻1号・通巻49号、1924年、38頁)を典拠に、天気が悪くなった夕方などに、高い木や山の腹などで太鼓の音がしだし段々激しくなる。その下にいってよく聞こうとするとたちまち遠ざかる。これをマダイコというと記します。

聞こえる条件が決まっています。 天気が悪くなった夕方です。

この図鑑には虚空太鼓も収めています。

まだいこの漢字表記と読み方

読みは「まだいこ」です。

記録はかな書きです。 「魔太鼓」と当てられそうですが、記録に漢字はありません

この図鑑には虚空太鼓津軽の太鼓も収めています。

山から囃子や太鼓が聞こえる話は、各地にあります。

まだいこ(まだいこ)

日文研データベースが示す表記。

魔太鼓(まだいこ)

漢字を当てればこの形とみられます。記録はかな書きです。

まだいこの姿と特徴

この記録に姿はありません。あるのは、です。

聞こえる時 … 天気が悪くなった夕方など。
聞こえる場所 … 高い木や山の腹など。
… 太鼓の音。
変化 … 段々激しくなる。
近づくと … たちまち遠ざかる。

姿を見た者がいたとは書かれていません。

まだいこの伝承記録

  1. 段々激しくなる
  2. 近づくと遠ざかる

段々激しくなる

天気が悪くなった夕方などのことです。

高い木や山の腹などで、太鼓の音がしだします。

そして、段々激しくなります。

天気の変わり目に聞こえる点が、この音の条件です

近づくと遠ざかる

その下にいって、よく聞こうとします。

すると、たちまち遠ざかります。

確かめようとすると、逃げます。

この図鑑のべとべとさんも、振り返ると何もいません

近づけないことが、この怪異の形です。

まだいこの伝承地域

公的データベースの地域欄は奈良県を示します。報告の題は「大和習俗百話」です。

市町村までは記されていないため、地図で指せるのは県の範囲までです。

奈良県内(ならけんない)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

奈良県内の所在地:奈良県

報告の題は「大和習俗百話」です。市町村までは記されていません。

山の位置は資料に書かれていません。

まだいこの正体と考えられているもの

この音の正体は書かれていません。

天気が悪くなった夕方に聞こえるという条件から、風の音を思わせます。資料はそこに触れていません。

この図鑑には虚空太鼓も収めています。

山から囃子や太鼓が聞こえる話は、各地にあります。

近づくと遠ざかる——確かめられないことが、この怪異の形です。

まだいこが記録された資料

まだいこを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『郷土趣味』の記事です。

題のとおり、大和の習わしを百話集めた記事です。この図鑑には虚空太鼓も収めています。

まだいこが記録された民俗資料

大和習俗百話

高田十郎が『郷土趣味』通巻49号(1924年)に載せた中心資料です。

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まだいこについてよくある質問

まだいことは何ですか。

奈良県で、天気の悪い夕方に高い木や山から聞こえるとされた太鼓の音です。

近づくとどうなりますか。

たちまち遠ざかると記録されています。

いつ聞こえるのですか。

天気が悪くなった夕方などです。

姿は見えるのですか。

姿の記述はありません。音だけが記録されています。

まだいこと併せて覚えたい言葉・用語

山の腹(やまのはら)

山の中腹のことです。

天狗囃子(てんぐばやし)

山から聞こえる囃子の音。この図鑑にも収めています。

大和(やまと)

奈良県の古い国名です。

まだいこの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「まだいこ」