奈良県で、天気の悪い夕方に高い木や山から聞こえ、近づくと遠ざかる太鼓の音。
まだいことはどんな妖怪か
まだいこの漢字表記と読み方
まだいこ(まだいこ)
日文研データベースが示す表記。
魔太鼓(まだいこ)
漢字を当てればこの形とみられます。記録はかな書きです。
まだいこの姿と特徴
この記録に姿はありません。あるのは、音です。
聞こえる時 … 天気が悪くなった夕方など。
聞こえる場所 … 高い木や山の腹など。
音 … 太鼓の音。
変化 … 段々激しくなる。
近づくと … たちまち遠ざかる。
姿を見た者がいたとは書かれていません。
まだいこの伝承記録
段々激しくなる
天気が悪くなった夕方などのことです。
高い木や山の腹などで、太鼓の音がしだします。
そして、段々激しくなります。
天気の変わり目に聞こえる点が、この音の条件です。
近づくと遠ざかる
まだいこの伝承地域
公的データベースの地域欄は奈良県を示します。報告の題は「大和習俗百話」です。
市町村までは記されていないため、地図で指せるのは県の範囲までです。
まだいこの正体と考えられているもの
この音の正体は書かれていません。
天気が悪くなった夕方に聞こえるという条件から、風の音を思わせます。資料はそこに触れていません。
この図鑑には虚空太鼓も収めています。
山から囃子や太鼓が聞こえる話は、各地にあります。
近づくと遠ざかる——確かめられないことが、この怪異の形です。
まだいこが記録された資料
まだいこを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『郷土趣味』の記事です。
題のとおり、大和の習わしを百話集めた記事です。この図鑑には虚空太鼓も収めています。
まだいこが記録された民俗資料
大和習俗百話
高田十郎が『郷土趣味』通巻49号(1924年)に載せた中心資料です。
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まだいこについてよくある質問
まだいことは何ですか。
奈良県で、天気の悪い夕方に高い木や山から聞こえるとされた太鼓の音です。
近づくとどうなりますか。
たちまち遠ざかると記録されています。
いつ聞こえるのですか。
天気が悪くなった夕方などです。
姿は見えるのですか。
姿の記述はありません。音だけが記録されています。
まだいこと併せて覚えたい言葉・用語
山の腹(やまのはら)
山の中腹のことです。
天狗囃子(てんぐばやし)
山から聞こえる囃子の音。この図鑑にも収めています。
大和(やまと)
奈良県の古い国名です。
まだいこの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。