宮城県白石市の話。夕方六時の便所にいて、入ると手足をつねって黒あざをつくる。

閑所ばばとはどんな妖怪か
閑所ばばの漢字表記と読み方
読みは「かんじょばば」です。
「閑所」は、便所の古い言い方です。
「名を読む」は、名を呼ぶことです。
記録の題にある「閑所雛」は、便所に飾る雛のことです。
この図鑑には疱瘡婆(宮城)も収めています。
閑所ばば(かんじょばば)
日文研データベースが示す呼称です。
閑所(かんじょ)
記録が示す語です。便所のことをいいます。
黒あざ(くろあざ)
記録が示すしるしです。痛くも何ともないと記されます。
閑所ばばの姿と特徴
閑所ばばの話は、記録に短くまとめられています。
いる時刻 … 午後6時ころ。
いる場所 … 閑所(便所)。
入るとどうなるか … 手足をつねられ黒あざができる。
避け方 … 外から「○○さん」と名を読んでやる。
そうすると … つねられずにすむ。
黒あざの性質 … 痛くも何ともない。
顔かたちは書かれていません。
閑所ばばの伝承記録
午後六時ころ
午後6時ころの閑所には閑所ばばがいます。
出るのは夕方です。
つねられる
入ると手足をつねられ黒あざができます。
つねるのは手足です。
名を読む
誤って誰かが入った時には、外から「○○さん」と名を読んでやります。
呼ぶのは外からです。
つねられずにすむ
そうするとつねられずにすみます。
効くのは名前です。
痛くないあざ
この黒あざは痛くも何ともありません。
残るのはしるしだけです。
閑所ばばの伝承地域
公的データベースの地域欄は宮城県、市郡名の欄は白石市を示します。
報告の題はお七夜雛,閑所雛,棟上雛で、雛を飾る習わしを集めたものです。
閑所ばばの正体と考えられているもの
閑所ばばが登場する作品
閑所ばばを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗雑誌に載った報告です。
厠の怪は全国にあり、多くは先に声をかけておけば障りがないと語られます。
閑所ばばが登場する雑誌
民間伝承
六人社が出した雑誌です。1973年の号に雛の習わしの報告が載ります。
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閑所ばばについてよくある質問
閑所ばばとは何ですか。
宮城県白石市に伝わる、夕方の便所にいるという婆です。
入るとどうなりますか。
手足をつねられ黒あざができると記されています。
どう避けるのですか。
外から名を呼んでやるとつねられずにすむといいます。
あざは痛いのですか。
痛くも何ともないと記されています。
閑所ばばと併せて覚えたい言葉・用語
閑所(かんじょ)
便所の古い言い方です。
閑所雛(かんじょびな)
便所に飾る雛のことです。
白石市(しろいしし)
宮城県の南部にある市です。
閑所ばばの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。