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宮城県

閑所ばば(かんじょばば)とはどんな妖怪か|姿と伝承

閑所ばば  / カンジョババ

そのほか 各地の伝説

宮城県白石市の話。夕方六時の便所にいて、入ると手足をつねって黒あざをつくる。

閑所ばばの姿を描いた図

Kirin7739 「白石城と桜(宮城県白石市)」 2024年 / CC0 出典

閑所ばばとはどんな妖怪か

閑所ばばは、夕方の便所にいる婆です。宮城県白石市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、片倉信光お七夜雛,閑所雛,棟上雛」(『民間伝承』六人社、1973年)を典拠に、午後6時ころの閑所(便所)には閑所ばばがおり、入ると手足をつねられ黒あざができると記します。

避け方があります。

誤って誰かが入った時には、外から「○○さん」と名を読んでやるとつねられずにすむ。この黒あざは痛くも何ともないと結ばれます。

この図鑑には疱瘡婆(宮城)も収めています。

閑所ばばの漢字表記と読み方

読みは「かんじょばば」です。

「閑所」は、便所の古い言い方です。

「名を読む」は、名を呼ぶことです。

記録の題にある「閑所雛」は、便所に飾る雛のことです。

この図鑑には疱瘡婆(宮城)も収めています。

閑所ばば(かんじょばば)

日文研データベースが示す呼称です。

閑所(かんじょ)

記録が示す語です。便所のことをいいます。

黒あざ(くろあざ)

記録が示すしるしです。痛くも何ともないと記されます。

閑所ばばの姿と特徴

閑所ばばの話は、記録に短くまとめられています。

いる時刻 … 午後6時ころ。
いる場所 … 閑所(便所)。
入るとどうなるか … 手足をつねられ黒あざができる。
避け方 … 外から「○○さん」と名を読んでやる。
そうすると … つねられずにすむ。
黒あざの性質 … 痛くも何ともない。

顔かたちは書かれていません。

閑所ばばの伝承記録

  1. 午後六時ころ
  2. つねられる
  3. 名を読む
  4. つねられずにすむ
  5. 痛くないあざ

午後六時ころ

午後6時ころの閑所には閑所ばばがいます。

出るのは夕方です。

つねられる

入ると手足をつねられ黒あざができます。

つねるのは手足です。

名を読む

誤って誰かが入った時には、外から「○○さん」と名を読んでやります。

呼ぶのは外からです。

つねられずにすむ

そうするとつねられずにすみます。

効くのは名前です。

痛くないあざ

この黒あざは痛くも何ともありません。

残るのはしるしだけです。

閑所ばばの伝承地域

公的データベースの地域欄は宮城県、市郡名の欄は白石市を示します。

報告の題はお七夜雛,閑所雛,棟上雛で、雛を飾る習わしを集めたものです。

白石市(しろいしし)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

白石市の所在地:宮城県白石市

データベースの市郡名の欄が示します。

白石川の流域にあたります。

閑所ばばの正体と考えられているもの

閑所ばばは、夕方の便所にいる婆です

害の重い話ではありません。 語られているのは、手足をつねって黒あざをつけることと、名を呼べば避けられることです。

厠に出るものは各地にあり、かいなで(京都)や加牟波理入道(兵庫)もその一つです。

この図鑑には疱瘡婆(宮城)も収めています。

閑所ばばが登場する作品

閑所ばばを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗雑誌に載った報告です。

厠の怪は全国にあり、多くは先に声をかけておけば障りがないと語られます。

閑所ばばが登場する雑誌

民間伝承

六人社が出した雑誌です。1973年の号に雛の習わしの報告が載ります。

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閑所ばばについてよくある質問

閑所ばばとは何ですか。

宮城県白石市に伝わる、夕方の便所にいるという婆です。

入るとどうなりますか。

手足をつねられ黒あざができると記されています。

どう避けるのですか。

外から名を呼んでやるとつねられずにすむといいます。

あざは痛いのですか。

痛くも何ともないと記されています。

閑所ばばと併せて覚えたい言葉・用語

閑所(かんじょ)

便所の古い言い方です。

閑所雛(かんじょびな)

便所に飾る雛のことです。

白石市(しろいしし)

宮城県の南部にある市です。

閑所ばばの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「閑所ばば」