熊本県球磨郡の話。木馬の音をさせ湯に入りに来る山のもの。通り道に小屋を建ててはならない。
ヤマンモンとはどんな妖怪か
ヤマンモンの漢字表記と読み方
読みは「やまんもん」です。
「ヤマンモン」は、熊本で山のものを指す言い方です。
「木馬」は「きんま」と読み、伐った木を運ぶ木のそりのことです。
「角力」は、相撲のことです。
この図鑑には油すまし(熊本)も収めています。
ヤマンモン(やまんもん)
データベースの呼称欄は「ヤマンモン,カワンヒト」と示します。
木馬(きんま)
記録が示す道具です。伐った木を運ぶ木のそりをいいます。
山師(やまし)
記録が示す職です。山で木を伐り出す人をいいます。
ヤマンモンの姿と特徴
ヤマンモンの話は、記録に並べて書かれています。
話した人 … 球磨の山師。
すること(一) … 木馬の音をさせる。
すること(二) … 湯に入りに来る。
山師の用心 … 山小屋を建てるとき、通り道に当たらぬようにする。
確かめ方 … まず杭を立てる。
通り道だったら … 翌朝杭が引き抜いてある。
もう一つの話 … カワンモン(河童)と人間が角力を取った跡を見たことがある。
姿は書かれていません。
ヤマンモンの伝承記録
木馬の音
ヤマンモンが木馬の音をさせるといいます。
聞こえるのは木を運ぶ音です。
湯に入りに来る
湯に入りに来るともいいます。
来るのは風呂にです。
通り道を避ける
山小屋を建てるときは、ヤマンモンの通り道に当たらぬようにします。
気をつけるのは建てる前です。
杭を立てる
まず杭を立てます。
試すのは一本の杭でです。
翌朝抜けている
通り道に当たっていたら、翌朝杭が引き抜いてあるといいます。
わかるのは次の朝です。
ヤマンモンの伝承地域
公的データベースの地域欄は熊本県、市郡名の欄は球磨郡を示します。区町村名の欄は空欄です。
記録は球磨の山師から聞いた話としてまとめられています。
ヤマンモンの正体と考えられているもの
ヤマンモンは、山に通り道を持つものです。
害をなす話ではありません。 語られているのは、音や湯の気配と、杭で通り道を確かめることです。
山のものと川のものを対にして語る土地は多く、カワンモンの話も同じ記録に並びます。
この図鑑には油すまし(熊本)も収めています。
ヤマンモンが登場する作品
ヤマンモンを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦後の民俗誌に載った報告です。
通り道を避けて小屋を建てる話は各地の山にあり、杭や縄で確かめる仕方が伝わります。
ヤマンモンが登場する雑誌
みんぞく
熊本民俗民族学会が出した雑誌です。1952年の号に民俗信片が載ります。
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ヤマンモンについてよくある質問
ヤマンモンとは何ですか。
熊本県球磨郡で山のものを指す言い方です。
どんな気配がしますか。
木馬の音をさせたり、湯に入りに来たりすると記されています。
通り道はどう確かめるのですか。
まず杭を立て、翌朝抜けていたら通り道だといいます。
カワンモンとは何ですか。
同じ記録に並ぶ河童のことで、人と相撲を取った跡を見たとあります。
ヤマンモンと併せて覚えたい言葉・用語
木馬(きんま)
伐った木を運ぶ木のそりのことです。
山師(やまし)
山で木を伐り出す人のことです。
球磨郡(くまぐん)
熊本県の南部にある山あいの郡です。
ヤマンモンの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。