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鹿児島県

マヨナムン(まよなむん)とはどんな妖怪か|姿と伝承

マヨナムン  / マヨナムン

幽霊と霊 各地の伝説

鹿児島県奄美市で、雨の日の山に現れる、風呂敷をかぶった女。

マヨナムンの姿を描いた図

Ubuhouse 「大浜海浜公園(鹿児島県奄美市)」 2019年 / CC BY-SA 出典

マヨナムンとはどんな妖怪か

マヨナムンはひとことで言えば、雨の山道を行く女です。鹿児島県奄美市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、田畑英勝奄美物語その1」(『季刊民話』通巻8号、1976年、21頁)を典拠に、雨の降るときに山を歩くと、着物の裾を端折って風呂敷包みを肩からななめに縛り、風呂敷をかぶり、赤や青の腰巻をする女が通る。それがマヨナムンであると記します。

「ムン」は物の怪にあたる島の言葉です

姿がこまかく書き留められています。

裾を端折り、荷を斜めに縛り、風呂敷をかぶる——山を歩く支度そのものです。

マヨナムンの漢字表記と読み方

読みは「まよなむん」です。

「ムン」は物の怪にあたる島の言葉です「ムヌ」とも言います。

「マヨナ」の由来は記録されていません。

この図鑑にはヤギヌムヌ(鹿児島)、豚ムヌ(鹿児島)も収めています。

マヨナムン(まよなむん)

日文研データベースが示す呼称。

ムン(むん)

物の怪にあたる島の言葉。

マヨナムンの姿と特徴

この記録は、姿をこまかく書き留めています

出る時 … 雨の降るとき。
出る場所 … 山。
着物 … 裾を端折っている。
… 風呂敷包みを肩からななめに縛っている。
… 風呂敷をかぶっている。
腰巻 … 赤や青。
すること … 通る。

顔の記述はありません。

マヨナムンの伝承記録

  1. 雨の山道を通る
  2. 姿だけが伝わる

雨の山道を通る

雨の降るときに山を歩くと、女が通ります。

着物の裾を端折り、風呂敷包みを肩からななめに縛り、風呂敷をかぶっています。

赤や青の腰巻をしています。

山を歩く支度そのものです。

それがマヨナムンであるといいます。

姿だけが伝わる

害をなしたとは書かれていません。

声をかけたとも、追ってきたとも記されません。

残っているのは、すれ違った姿の細かさだけです。

赤や青の腰巻——そこまで覚えられています。

この図鑑にはヤギヌムヌ(鹿児島)も収めています。

マヨナムンの伝承地域

公的データベースの地域欄は鹿児島県奄美市名瀬浦上町を示します。奄美大島の町です。

山の位置は書かれていないため、地図で指せるのは町の範囲までです。

名瀬浦上町(なぜうらかみちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

名瀬浦上町の所在地:鹿児島県奄美市

奄美大島の町です。

山の位置は資料に書かれていません。

マヨナムンの正体と考えられているもの

マヨナムンの正体は書かれていません。ムン——物の怪とだけ記されます。

害をなしたとは書かれていません。

この図鑑にはヤギヌムヌ(鹿児島)、豚ムヌ(鹿児島)、山羊の幽霊(沖縄)も収めています。

この記録の特徴は、姿の細かさです。

荷の縛り方や腰巻の色まで覚えられている——すれ違った者がいたことをうかがわせます。

マヨナムンが記録された資料

マヨナムンを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『季刊民話』の記事です。

田畑英勝は奄美の妖怪を数多く記録した人です。この図鑑にはヤギヌムヌ豚ムヌも収めています。

マヨナムンが記録された民俗資料

奄美物語その1

田畑英勝が『季刊民話』通巻8号(1976年)に載せた中心資料です。

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マヨナムンについてよくある質問

マヨナムンとは何ですか。

鹿児島県奄美市に伝わるものです。雨の日の山に現れる、風呂敷をかぶった女とされます。

どんな姿ですか。

着物の裾を端折り、風呂敷包みを肩からななめに縛り、風呂敷をかぶり、赤や青の腰巻をしています。

害はありますか。

害の記述はありません。通ると記されるだけです。

ムンとは何ですか。

物の怪にあたる島の言葉です。

マヨナムンと併せて覚えたい言葉・用語

ムン(むん)

物の怪にあたる島の言葉です。

端折る(はしょる)

着物の裾をたくし上げることです。

腰巻(こしまき)

腰に巻く布。赤や青と記されます。

マヨナムンの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「マヨナムン」