福井県で、鬼火を照らして踊っていた狐。若衆に化けて茶屋で飲み食いした。

斑狐とはどんな妖怪か
斑狐の漢字表記と読み方
読みは「まだらぎつね」です。
「斑」はまだら模様を指します。毛色から付いた名とみられます。
「細呂木」「三国」は福井県あわら市・坂井市の地名です。
この図鑑には狐火、送り狐、おはる狐(福井)も収めています。
斑狐(まだらぎつね)
日文研データベースが示す表記。
鬼火(おにび)
同データベースが併記する呼称。狐が照らしていました。
斑狐の姿と特徴
この記録にあるのは、狐と、化けた姿です。
見た時 … 夜。
場所 … 越前国細呂木から三国への帰り道。
していたこと … 鬼火を照らして踊っていた。
近づくと … 若衆に化けた。
その後 … 男に連れられ、茶屋で飲み食いした。
結末 … 男は逃げ、狐も茶屋の主人に追いまわされたが逃げのびた。
毛色の詳しい記述はありません。
斑狐の伝承記録
鬼火を照らして踊る
夜、越前国細呂木から三国への帰り道でのことです。
鬼火を照らした狐が踊っていました。
「鬼火」は青白い火です。
それを見た男が近付くと、狐は若衆に化けました。
この図鑑には狐火も収めています。
茶屋で置いていかれる
男は狐を連れ、茶屋に行きました。
飲み食いした後、男は逃げました。
残されたのは、若衆に化けた狐です。
狐も茶屋の主人に追いまわされましたが、逃げのびました。
化かすはずが、勘定を押しつけられています。
斑狐の伝承地域
公的データベースの地域欄は福井県を示します。記録は越前国細呂木から三国への帰り道と記します。
細呂木はあわら市、三国は坂井市の地名です。 茶屋の位置は書かれていません。
斑狐の正体と考えられているもの
この狐の正体は、記録がはっきり書いています。狐です。
鬼火を照らして踊る——狐火の話と重なります。
この図鑑には狐火も収めています。
この記録の面白さは、化かされる側になったことです。
若衆に化けたまま、茶屋の主人に追われました。
斑狐が登場する作品
この話は、『北国奇談巡杖記』で読めます。日本随筆大成第2期18巻に収められています。
題のとおり、北国を歩いて集めた奇談です。この図鑑にはおはる狐(福井)、絵日傘(福井)も収めています。
斑狐が登場する古典籍
北国奇談巡杖記
鳥翠台北巠による江戸期の随筆。北国の奇談を集めています。
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斑狐についてよくある質問
斑狐とは何ですか。
福井県の記録です。鬼火を照らして踊っていた狐で、若衆に化けたとされます。
どこでの話ですか。
越前国細呂木から三国への帰り道です。
茶屋で何があったのですか。
男は狐を連れて飲み食いし、自分だけ逃げました。
狐はどうなりましたか。
茶屋の主人に追いまわされましたが、逃げのびたとされます。
斑狐と併せて覚えたい言葉・用語
鬼火(おにび)
青白い火。狐が照らしていたとされます。
若衆(わかしゅ)
若い男のこと。狐が化けた姿です。
細呂木(ほそろぎ)
福井県あわら市の地名です。
斑狐の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。