福井県敦賀市で、海底の日傘が自然に開いたり閉じたりしていたという。

絵日傘とはどんな妖怪か
絵日傘はひとことで言えば、海の底で開閉していた傘です。福井県敦賀市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、山本蕙市「敦賀の傅説異聞」(『南越民俗』3巻4号・通巻13号、1941年、13頁)を典拠に、岩の周りを船で廻っていると、海底にあった一本の日傘が自然に開いたり閉じたりしている。生きているようなこの動きに怖くなって逃げ帰ったと記します。
海の底に、日傘が一本ありました。
それが、開いたり閉じたりしています。
そちらは、傘そのものが化けた姿です。
絵日傘の漢字表記と読み方
読みは「えひがさ」です。
「絵日傘」は絵を描いた日傘です。女性が持つ華やかな品でした。
それが海の底にある——そこが目を引きます。
絵日傘(えひがさ)
日文研データベースが示す表記。
日傘(ひがさ)
日よけの傘。
絵日傘の姿と特徴
この記録にあるのは、開閉する傘です。
場所 … 岩の周りの海底。
数 … 一本。
もの … 日傘。
動き … 自然に開いたり閉じたりしている。
見た人の反応 … 生きているようで怖くなり、逃げ帰った。
色や絵柄は書かれていません。
絵日傘の伝承記録
海底で開いて閉じる
岩の周りを船で廻っていました。
海底に、一本の日傘がありました。
それが自然に開いたり閉じたりしています。
潮の流れで動いたとも読めます。
資料はそこに触れていません。
怖くなって逃げ帰る
生きているようなこの動きに、怖くなって逃げ帰りました。
近づいて確かめてはいません。
見ただけで終わっています。
海底の落とし物は、持ち主を思わせます。
絵日傘の伝承地域
公的データベースの地域欄は福井県敦賀市を示します。
岩の位置は書かれていないため、地図で指せるのは市の範囲までです。敦賀は若狭湾に面した港町です。
絵日傘の正体と考えられているもの
この日傘の正体は書かれていません。
潮の流れで開閉したとも読めますが、資料はそこに触れていません。
そちらは器物が化けた姿で、こちらは動くだけです。
見た人は、近づかずに逃げ帰りました。
確かめられていないまま残った話です。
絵日傘が記録された資料
絵日傘を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『南越民俗』の記事です。
同じ雑誌にはおはる狐(福井)の記録も載ります。この図鑑にも収めています。
絵日傘が記録された民俗資料
敦賀の傅説異聞
山本蕙市が『南越民俗』通巻13号(1941年)に載せた中心資料です。
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絵日傘についてよくある質問
絵日傘とは何ですか。
福井県敦賀市の話です。海底の日傘が自然に開いたり閉じたりしていたとされます。
どこにあったのですか。
岩の周りの海底です。船で廻っているときに見えました。
見た人はどうしましたか。
生きているようで怖くなり、逃げ帰ったと記録されています。
唐傘小僧と同じですか。
別のものです。唐傘小僧は器物が化けた姿で、この記録は動くだけです。
絵日傘と併せて覚えたい言葉・用語
絵日傘(えひがさ)
絵を描いた日傘。女性が持つ華やかな品でした。
南越民俗(なんえつみんぞく)
福井の民俗誌。この記録が載りました。
敦賀(つるが)
福井県の港町。若狭湾に面します。
絵日傘の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。