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福井県

絵日傘(えひがさ)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

絵日傘  / エヒガサ

器物と草木 各地の伝説

福井県敦賀市で、海底の日傘が自然に開いたり閉じたりしていたという。

絵日傘の姿を描いた図

Saigen Jiro 「氣比神宮の中鳥居(福井県敦賀市曙町)」 2014年 / CC0 出典

絵日傘とはどんな妖怪か

絵日傘はひとことで言えば、海の底で開閉していた傘です。福井県敦賀市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、山本蕙市敦賀の傅説異聞」(『南越民俗』3巻4号・通巻13号、1941年、13頁)を典拠に、岩の周りを船で廻っていると、海底にあった一本の日傘が自然に開いたり閉じたりしている。生きているようなこの動きに怖くなって逃げ帰ったと記します。

海の底に、日傘が一本ありました。

それが、開いたり閉じたりしています。

そちらは、傘そのものが化けた姿です。

絵日傘の漢字表記と読み方

読みは「えひがさ」です。

「絵日傘」は絵を描いた日傘です女性が持つ華やかな品でした。

それが海の底にある——そこが目を引きます。

絵日傘(えひがさ)

日文研データベースが示す表記。

日傘(ひがさ)

日よけの傘。

絵日傘の姿と特徴

この記録にあるのは、開閉する傘です。

場所 … 岩の周りの海底。
… 一本。
もの … 日傘。
動き … 自然に開いたり閉じたりしている。
見た人の反応 … 生きているようで怖くなり、逃げ帰った。

色や絵柄は書かれていません。

絵日傘の伝承記録

  1. 海底で開いて閉じる
  2. 怖くなって逃げ帰る

海底で開いて閉じる

岩の周りを船で廻っていました。

海底に、一本の日傘がありました。

それが自然に開いたり閉じたりしています。

潮の流れで動いたとも読めます。

資料はそこに触れていません。

怖くなって逃げ帰る

生きているようなこの動きに、怖くなって逃げ帰りました。

近づいて確かめてはいません。

見ただけで終わっています。

海底の落とし物は、持ち主を思わせます

絵日傘の伝承地域

公的データベースの地域欄は福井県敦賀市を示します。

岩の位置は書かれていないため、地図で指せるのは市の範囲までです。敦賀は若狭湾に面した港町です。

敦賀市内(つるがしない)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

敦賀市内の所在地:福井県敦賀市

記録は岩の周りと記します。

岩の位置は資料に書かれていません。

絵日傘の正体と考えられているもの

この日傘の正体は書かれていません。

潮の流れで開閉したとも読めますが、資料はそこに触れていません

そちらは器物が化けた姿で、こちらは動くだけです。

見た人は、近づかずに逃げ帰りました。

確かめられていないまま残った話です。

絵日傘が記録された資料

絵日傘を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『南越民俗』の記事です。

同じ雑誌にはおはる狐(福井)の記録も載ります。この図鑑にも収めています。

絵日傘が記録された民俗資料

敦賀の傅説異聞

山本蕙市が『南越民俗』通巻13号(1941年)に載せた中心資料です。

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絵日傘についてよくある質問

絵日傘とは何ですか。

福井県敦賀市の話です。海底の日傘が自然に開いたり閉じたりしていたとされます。

どこにあったのですか。

岩の周りの海底です。船で廻っているときに見えました。

見た人はどうしましたか。

生きているようで怖くなり、逃げ帰ったと記録されています。

唐傘小僧と同じですか。

別のものです。唐傘小僧は器物が化けた姿で、この記録は動くだけです。

絵日傘と併せて覚えたい言葉・用語

絵日傘(えひがさ)

絵を描いた日傘。女性が持つ華やかな品でした。

南越民俗(なんえつみんぞく)

福井の民俗誌。この記録が載りました。

敦賀(つるが)

福井県の港町。若狭湾に面します。

絵日傘の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「絵日傘」