山梨県北都留郡小菅村の渕。金山が衰えて沈められた遊女の幽霊が出るという。

っ 「小菅村の集落(山梨県北都留郡小菅村)」 2006年 / CC BY-SA 3.0 出典
オイラン渕とはどんな妖怪か
オイラン渕の漢字表記と読み方
読みは「おいらんぶち」です。
「オイラン」は遊女のことです。
「渕」は、川の深くよどんだ所です。
「魔がさす」は、ふと悪い心や過ちが起きることをいいます。
この図鑑には御手洗水(山梨)も収めています。
オイラン渕(おいらんぶち)
日文研データベースが示す呼称です。
丹波山黒川(たばやまくろかわ)
記録が示す、金を掘っていた場所の名です。
オイラン渕の姿と特徴
オイラン渕の話は、記録に順を追って書かれています。
そのころ … 丹波山黒川で金を掘っていたころ。
そのときの暮らし … 生活が派手。
いた人 … オイラン。
変わったこと … 採掘がだめになった。
そのあと … オイランが邪魔になった。
したこと … 渕に沈めてしまった。
その渕の名 … オイラン渕。
今のこと … ここで幽霊が出る。
一人で車で行くと … 魔がさしておっこったりする。
確かめに来た人 … 東京から来た人が事故を起こした。
幽霊の姿は書かれていません。
オイラン渕の伝承記録
金を掘っていたころ
丹波山黒川で金を掘っていたころは生活が派手でオイランもいたといいます。
にぎわっていたのは金の出る間です。
邪魔になる
採掘がだめになるとオイランが邪魔になりました。
変わったのは人の扱いです。
渕に沈める
そこで渕に沈めてしまいました。
沈められたのは遊女です。
今も出る
この渕をオイラン渕といい、今でもここで幽霊が出るといいます。
残ったのは渕の名です。
車で行く人
一人で車で行くと魔がさしておっこったり、幽霊を確かめに東京から来た人が事故を起こしてしまったこともありました。
及ぶのは今の人にです。
オイラン渕の伝承地域
公的データベースの地域欄は山梨県、市郡名の欄は北都留郡、区町村名の欄は小菅村を示します。
金を掘っていたのは丹波山黒川で、隣の丹波山村にあたります。
オイラン渕の正体と考えられているもの
オイラン渕は、沈められた遊女の渕です。
姿の描写はありません。 語られているのは、なぜ沈められたかと、今も起きることです。
車の事故として語られており、今の人にも及ぶ話になっています。
この図鑑には御手洗水(山梨)も収めています。
オイラン渕が登場する作品
オイラン渕を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学生の調査報告です。
金山が衰えて遊女が殺される話は各地の鉱山にあり、渕や淵の名として残ります。
オイラン渕が登場する調査報告
民俗採訪
国学院大学民俗学研究会が出した報告です。1984年の号に小菅村が載ります。
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オイラン渕についてよくある質問
オイラン渕とは何ですか。
山梨県北都留郡小菅村にある渕で、沈められた遊女の幽霊が出るといわれます。
なぜ沈められたのですか。
金の採掘がだめになり、オイランが邪魔になったためだといいます。
今も何か起きますか。
一人で車で行くと魔がさして落ちたりするといいます。
確かめに行った人はいますか。
東京から来た人が事故を起こしたこともあると記録されています。
オイラン渕と併せて覚えたい言葉・用語
オイラン(おいらん)
遊女のことです。
渕(ふち)
川の深くよどんだ所です。
小菅村(こすげむら)
山梨県の東部、多摩川の源流にある村です。
オイラン渕の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。