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山口県

疫神(えきがみ)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

疫神  / エキガミ

病の妖怪 各地の伝説

山口県の鎮守。秋祭のチャンチキ舞では、舞い手に神がウツルとされた。

疫神の姿を描いた図

Saigen Jiro 「瑠璃光寺の五重塔(山口県山口市)」 2018年 / CC0 出典

疫神とはどんな妖怪か

疫神はひとことで言えば、舞い手に乗り移る鎮守です。山口県山口市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大島建彦山口県阿武郡の信仰諸相」(『西郊民俗』通巻3号、1957年、6頁)を典拠に、白井谷の鎮守は疫神でその祭礼に奉納をする。今は須賀と改名している。秋祭のチャンチキ舞は舞い手がウツルことに特色がある。舞が進むと、舞い手がきちがいのように暴れまわると記します。

「疫神」は流行り病をもたらすとされる神です祀ることで、病を防ごうとしました。

「須賀」はスサノオをまつる社の名によく使われます

この図鑑には疫鬼(静岡)、方相氏も収めています。

疫神の漢字表記と読み方

読みは「えきがみ」です。

「疫」は流行り病を指します疫神は、病をもたらす側でありながら、祀られる神です。

「チャンチキ」は鉦の音を写した言い方とみられます

この図鑑には疫鬼(静岡)も収めています。

疫神(えきがみ)

日文研データベースが示す表記と読み。

須賀(すが)

改名後の社の名。

チャンチキ舞(ちゃんちきまい)

秋祭で舞われる舞の名。

疫神の姿と特徴

この記録に神の姿はありません。あるのは、です。

… 白井谷の鎮守。もとは疫神。今は須賀と改名。
… 秋祭。
… チャンチキ舞。
特色 … 舞い手がウツル。
進むと … 舞い手が激しく暴れまわる。
ウツルとき … 神様が乗り移るとされる。

神の姿を見たという記述はありません。

疫神の伝承記録

  1. 疫神から須賀へ
  2. 舞い手にウツル

疫神から須賀へ

白井谷の鎮守は疫神でした。

その祭礼に奉納をします。

今は須賀と改名しています。

「須賀」はスサノオをまつる社の名によく使われます。

病をもたらす神を祀る社が、名を替えて残ったことになります。

舞い手にウツル

秋祭のチャンチキ舞は、舞い手がウツルことに特色があります。

「ウツル」は神が乗り移ることです

舞が進むと、舞い手が激しく暴れまわります。

神懸かりの舞は各地にあり、神楽の古い形とされます

この図鑑には方相氏も収めています。

疫神の伝承地域

公的データベースの地域欄は山口県山口市阿東蔵目喜を示します。記録は白井谷の鎮守と記します。

報告の題は「阿武郡の信仰諸相」で、当時の郡名です。 社の現在は書かれていません。

阿東蔵目喜(あとうぞうめき)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

阿東蔵目喜の所在地:山口県山口市

記録は白井谷の鎮守と記します。

社の現在は資料に書かれていません。

疫神の正体と考えられているもの

疫神は、流行り病をもたらすとされる神です

祀ることで、病を防ごうとしました。

この記録の特徴は、舞い手に乗り移ることです。

神懸かりの舞は、神楽の古い形とされます。

この図鑑には疫鬼(静岡)、方相氏鬼の骨(長崎)も収めています。

疫神が記録された資料

この疫神を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『西郊民俗』の記事です。

神懸かりの舞は各地に伝わり、神楽の研究で扱われます。大島建彦は各地の信仰を数多く記録した人です。

疫神が記録された民俗資料

山口県阿武郡の信仰諸相

大島建彦が『西郊民俗』通巻3号(1957年)に載せた中心資料です。

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疫神についてよくある質問

この疫神とは何ですか。

山口県の白井谷の鎮守です。今は須賀と改名しています。

チャンチキ舞とは何ですか。

秋祭で舞われる舞です。舞い手に神がウツルことに特色があります。

ウツルとはどういうことですか。

神が乗り移ることです。舞が進むと舞い手が激しく暴れまわるとされます。

疫神とは何ですか。

流行り病をもたらすとされる神です。祀ることで病を防ごうとしました。

疫神と併せて覚えたい言葉・用語

ウツル(うつる)

神が乗り移ることです。

須賀(すが)

スサノオをまつる社の名によく使われます。

鎮守(ちんじゅ)

その土地を守る神、またはその社です。

疫神の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「疫神」