山口県の鎮守。秋祭のチャンチキ舞では、舞い手に神がウツルとされた。

疫神とはどんな妖怪か
疫神の漢字表記と読み方
読みは「えきがみ」です。
「疫」は流行り病を指します。疫神は、病をもたらす側でありながら、祀られる神です。
「チャンチキ」は鉦の音を写した言い方とみられます。
この図鑑には疫鬼(静岡)も収めています。
疫神(えきがみ)
日文研データベースが示す表記と読み。
須賀(すが)
改名後の社の名。
チャンチキ舞(ちゃんちきまい)
秋祭で舞われる舞の名。
疫神の姿と特徴
この記録に神の姿はありません。あるのは、舞です。
社 … 白井谷の鎮守。もとは疫神。今は須賀と改名。
祭 … 秋祭。
舞 … チャンチキ舞。
特色 … 舞い手がウツル。
進むと … 舞い手が激しく暴れまわる。
ウツルとき … 神様が乗り移るとされる。
神の姿を見たという記述はありません。
疫神の伝承記録
疫神から須賀へ
白井谷の鎮守は疫神でした。
その祭礼に奉納をします。
今は須賀と改名しています。
「須賀」はスサノオをまつる社の名によく使われます。
病をもたらす神を祀る社が、名を替えて残ったことになります。
舞い手にウツル
秋祭のチャンチキ舞は、舞い手がウツルことに特色があります。
「ウツル」は神が乗り移ることです。
舞が進むと、舞い手が激しく暴れまわります。
神懸かりの舞は各地にあり、神楽の古い形とされます。
この図鑑には方相氏も収めています。
疫神の伝承地域
公的データベースの地域欄は山口県山口市阿東蔵目喜を示します。記録は白井谷の鎮守と記します。
報告の題は「阿武郡の信仰諸相」で、当時の郡名です。 社の現在は書かれていません。
疫神の正体と考えられているもの
疫神は、流行り病をもたらすとされる神です。
祀ることで、病を防ごうとしました。
この記録の特徴は、舞い手に乗り移ることです。
神懸かりの舞は、神楽の古い形とされます。
この図鑑には疫鬼(静岡)、方相氏、鬼の骨(長崎)も収めています。
疫神が記録された資料
この疫神を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『西郊民俗』の記事です。
神懸かりの舞は各地に伝わり、神楽の研究で扱われます。大島建彦は各地の信仰を数多く記録した人です。
疫神が記録された民俗資料
山口県阿武郡の信仰諸相
大島建彦が『西郊民俗』通巻3号(1957年)に載せた中心資料です。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
疫神についてよくある質問
この疫神とは何ですか。
山口県の白井谷の鎮守です。今は須賀と改名しています。
チャンチキ舞とは何ですか。
秋祭で舞われる舞です。舞い手に神がウツルことに特色があります。
ウツルとはどういうことですか。
神が乗り移ることです。舞が進むと舞い手が激しく暴れまわるとされます。
疫神とは何ですか。
流行り病をもたらすとされる神です。祀ることで病を防ごうとしました。
疫神と併せて覚えたい言葉・用語
ウツル(うつる)
神が乗り移ることです。
須賀(すが)
スサノオをまつる社の名によく使われます。
鎮守(ちんじゅ)
その土地を守る神、またはその社です。
疫神の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。