山形県鶴岡市で、稲泥棒に見立てた藁人形を部落全員で竹槍で突いた習わし。

人形突きとはどんな妖怪か
人形突きの漢字表記と読み方
読みは「にんぎょうつき」です。
報告の題も「人形突き」です。 その行為そのものが名になっています。
「部落」は集落を指す当時の言い方です。
この図鑑には麦稈人形(岐阜)、丑の時参、祈りクギ(千葉)も収めています。
人形突き(にんぎょうつき)
日文研データベースが示す表記。報告の題もこの名です。
藁人形(わらにんぎょう)
突かれる人形の材と形。
人形突きの姿と特徴
この記録にあるのは、人形と、突く人々です。
きっかけ … 稲泥棒が出た。
いつ … 数日後。
人形 … 犯人に擬した藁人形。
立て方 … 杭に縛り付ける。
突く人 … 部落全戸から人が出て、全員。
道具 … 竹槍。
効き目 … 犯人の体は三年以内に必ず異変を起こす。
犯人の名は分かっていません。
人形突きの伝承記録
全戸から人が出る
稲泥棒が出ました。
稲は、一年の暮らしそのものです。
数日後、犯人に擬した藁人形を杭に縛り付けました。
部落全戸から人が出て、全員が人形を竹槍で突きます。
一人でやる呪いとしては語られていません。 村全体の行いです。
三年以内に必ず
こうしておくと、犯人の体は三年以内に必ず異変を起こすといいます。
「必ず」と書かれています。
犯人が誰かは分かっていません。 それでも効くとされました。
盗んだ者は、村の中にいる——そう考えられていたことになります。
この図鑑には麦稈人形(岐阜)も収めています。
人形突きの伝承地域
公的データベースの地域欄は山形県鶴岡市を示します。
場所の詳細は書かれていないため、地図で指せるのは市の範囲までです。
人形突きの正体と考えられているもの
この記録に妖怪は出てきません。語られているのは、村ぐるみの呪いです。
犯人が分からないまま行う点が、この習わしの特徴です。
同じ図鑑の丑の時参は、一人で夜に通います。
こちらは昼間、全員でやります。
隠さない呪いであり、村の中にいる者への見せしめでもあります。
人形突きが記録された資料
人形突きを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『民間伝承』の記事です。
藁人形を使った呪いは各地にあります。この図鑑には麦稈人形(岐阜)、丑の時参も収めています。
人形突きが記録された民俗資料
人形突き
佐藤朔太郎が『民間伝承』14巻10号(1950年)に載せた中心資料です。
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人形突きについてよくある質問
人形突きとは何ですか。
山形県鶴岡市で、稲泥棒に見立てた藁人形を部落全員で竹槍で突いた習わしです。
犯人は分かっていたのですか。
記録に名はありません。犯人に擬した人形を突いたと記されます。
どんな効き目があるとされますか。
犯人の体が三年以内に必ず異変を起こすとされました。
誰が突くのですか。
部落全戸から人が出て、全員が突いたと記録されています。
人形突きと併せて覚えたい言葉・用語
藁人形(わらにんぎょう)
藁で作った人形。呪いに使われました。
竹槍(たけやり)
竹を削って作った槍。人形を突く道具です。
部落(ぶらく)
集落を指す当時の言い方です。
人形突きの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。