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山形県

ままのかね嫁(ままのかねよめ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

ままのかね嫁  / ママノカネヨメ

人型の妖怪 各地の伝説

山形県金山町で、髪の中の口に飯を流し込んでいた嫁。蓬と菖蒲で助かった。

ままのかね嫁の姿を描いた図

掬茶 「金山町の街並み(山形県最上郡金山町)」 2018年 / CC BY-SA 出典

ままのかね嫁とはどんな妖怪か

ままのかね嫁はひとことで言えば、頭に口のある嫁です。山形県最上郡金山町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、野村純一どんぺからっこ・ねっけど(十八)―最上の昔話―」(『芸能』7巻11号・通巻81号、1965年、61頁)を典拠に、ままを食わずによく仕事をする嫁を不思議に思った男が、ある日梁の上から嫁を観察した。嫁が髪の中をざぐっと開けると口があり、大鍋で焚いたままを流し込んでいた。男は嫁を里に帰す途中で食われそうになったが、蓬と菖蒲の生えた所に逃げ込み助かったと記します。

「まま」はを指す言い方です

この図鑑には二口女も収めています。 同じ型の話です。

「蓬と菖蒲」は端午の節句に軒へ挿す草で、魔除けとされます

ままのかね嫁の漢字表記と読み方

読みは「ままのかねよめ」です。

「まま」はを指す言い方です「ままを食わない」は「飯を食べない」ということです。

「かね」の意味は記録されていません。

この図鑑には二口女も収めています。 そちらは、後頭部に口があります。

ままのかね嫁(ままのかねよめ)

日文研データベースが示す表記。

まま(まま)

飯を指す言い方。

ままのかね嫁の姿と特徴

この記録にあるのは、髪の中の口です。

表向き … ままを食わずによく仕事をする。
見た人 … 梁の上から観察した男。
したこと … 髪の中をざぐっと開けた。
あったもの … 口。
していたこと … 大鍋で焚いたままを流し込んでいた。
逃げ場 … 蓬と菖蒲の生えた所。

顔立ちの記述はありません。

ままのかね嫁の伝承記録

  1. 梁の上から見る
  2. 蓬と菖蒲に逃げ込む

梁の上から見る

ままを食わずによく仕事をする嫁がいました。

男は不思議に思います。

ある日、梁の上から嫁を観察しました。

嫁が髪の中をざぐっと開けると、口がありました。

大鍋で焚いたままを、そこへ流し込んでいました。

蓬と菖蒲に逃げ込む

男は、嫁を里に帰す途中で食われそうになりました。

蓬と菖蒲の生えた所に逃げ込み、助かりました。

「蓬と菖蒲」は端午の節句に軒へ挿す草で、魔除けとされます

節句の草が、その場で効いています。

この図鑑には二口女も収めています。

ままのかね嫁の伝承地域

公的データベースの地域欄は山形県最上郡金山町を示します。

家の位置は書かれていないため、地図で指せるのは町の範囲までです。

金山町(かねやままち)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

金山町の所在地:山形県最上郡

報告は最上の昔話を集めた連載によります。

家の位置は資料に書かれていません。

ままのかね嫁の正体と考えられているもの

この嫁の正体は書かれていません。

髪の中に口がある——二口女と同じ型です。この図鑑にも収めています。

「食わない嫁」を望んで迎えるという筋は、各地の昔話に共通します

蓬と菖蒲で助かるという結びも、同じ型の話に繰り返し現れます

この図鑑には山姥鬼おば(青森)も収めています。

ままのかね嫁が記録された資料

この話を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『芸能』の連載です。

題の「どんぺからっこ・ねっけど」は、昔話の結びの言葉です。この図鑑には二口女も収めています。

ままのかね嫁が記録された民俗資料

どんぺからっこ・ねっけど(十八)―最上の昔話―

野村純一が『芸能』通巻81号(1965年)に載せた中心資料です。

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ままのかね嫁についてよくある質問

ままのかね嫁とは何ですか。

山形県金山町の話です。髪の中に口があり、そこへ飯を流し込んでいた嫁とされます。

どうやって見つかったのですか。

男が梁の上から観察したためです。

どうやって助かったのですか。

蓬と菖蒲の生えた所に逃げ込んで助かったと記録されています。

二口女と同じですか。

同じ型の話です。この図鑑には二口女も収めています。

ままのかね嫁と併せて覚えたい言葉・用語

まま(まま)

飯を指す言い方です。

蓬と菖蒲(よもぎとしょうぶ)

端午の節句に軒へ挿す草。魔除けとされます。

(はり)

屋根を支える横木。男はその上から見ました。

ままのかね嫁の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「ままのかね嫁」