徳島県で、行燈の油を吸おうとして見つかり、刀を抜けなくさせた猫。

又猫とはどんな妖怪か
又猫の漢字表記と読み方
読みは「またねこ」です。
「猫又」とは字の並びが逆です。 この図鑑には猫又も別に収めています。
「行燈」は油皿に火を灯す明かりです。その油をなめる猫の話は各地にあります。
「観世音」は観音菩薩です。
又猫(またねこ)
日文研データベースが示す表記。
猫又(ねこまた)
字の並びが逆の、別の妖怪。この図鑑にも収めています。
又猫の姿と特徴
この記録に姿の描写はありません。あるのは、したことです。
していたこと … 行燈の油を吸おうとしていた。
見た人 … 西尾辰太郎。
したこと1 … 襲いかかった。
したこと2 … 刀の鞘が放れないよう迷わした。
助けた声 … 観世音の「そのまま突け」。
結末 … 突くと猫は逃げた。
その後 … 占いで「猫はまた来る」といわれ、辰太郎は病床についた。
大きさや尾の数は書かれていません。
又猫の伝承記録
刀の鞘が放れない
西尾辰太郎は、又猫が行燈の油を吸おうとしているのを見ました。
そして、襲いかかられます。
刀を抜こうとしましたが、鞘が放れませんでした。
それは、猫が迷わしていたのです。
この図鑑には化け猫も収めています。
そのまま突け
観世音の「そのまま突け」という声がしました。
鞘のまま突くと、猫は逃げました。
抜けないなら、抜かずに突く。 声が教えたのは、それだけです。
占いに問うと、猫はまた来るといわれました。
辰太郎は病床につきました。 話はそこで終わっています。
又猫の伝承地域
公的データベースの地域欄は徳島県徳島市寺島本町を示します。
家の位置は書かれていないため、地図で指せるのは町の範囲までです。
又猫の正体と考えられているもの
この猫の正体は書かれていません。又猫とだけ記されます。
行燈の油をなめる猫は、年を経た猫とされることが多いものです。
この図鑑には猫又、化け猫、五徳猫も収めています。
「猫又」と字の並びが逆ですが、この記録は別の話です。
結末が病床につくで終わっている点も、この記録の特徴です。
又猫が記録された資料
又猫を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『郷土趣味』の記事です。
行燈の油をなめる猫の話は各地にあり、化け猫の話としてよく語られます。この図鑑にも収めています。
又猫が記録された民俗資料
天狗に出遇ふた人
長尾楓窓が『郷土趣味』通巻25号(1921年)に載せた中心資料です。
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又猫についてよくある質問
又猫とは何ですか。
徳島県の記録です。行燈の油を吸おうとして見つかり、人に襲いかかった猫とされます。
なぜ刀が抜けなかったのですか。
猫が迷わしていたためだと記録されています。
どうやって助かったのですか。
観世音の「そのまま突け」という声にしたがい、鞘のまま突くと猫は逃げました。
猫又と同じですか。
別の記録です。字の並びが逆で、この図鑑には猫又も別に収めています。
又猫と併せて覚えたい言葉・用語
行燈(あんどん)
油皿に火を灯す明かりです。
観世音(かんぜおん)
観音菩薩のことです。
鞘(さや)
刀を納める筒。放れなくなりました。
又猫の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。