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栃木県

川ピタリ餅(かわぴたりもち)とはどんな妖怪か|姿と伝承

川ピタリ餅  / カワピタリモチ

そのほか 各地の伝説

栃木県芳賀郡の話。旧十二月一日につく餅。川に投げて水神に捧げ、食べてから橋を渡る。

川ピタリ餅とはどんな妖怪か

川ピタリ餅は、水神に捧げる餅です。栃木県芳賀郡の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、榎戸貞治郎食制」(『民間伝承』民間伝承の会、1941年)を典拠に、旧12月1日の朝に川ピタリ餅をつくと記します。

投げてから食べます。

附近の川に投げ入れて水神に捧げ、この餅を食べてから橋を渡ると、水難除けになると結ばれます。

この図鑑には百目鬼(栃木)も収めています。

川ピタリ餅の漢字表記と読み方

読みは「かわぴたりもち」です。

「ピタリ」は、川に浸すという意味の「浸り」から来たとみられます。

「旧12月1日」は、旧暦の十二月一日のことです。

「食制」は、食べものの決まりという意味です。

この図鑑には百目(栃木)も収めています。

川ピタリ餅(かわぴたりもち)

データベースの呼称欄は「川ピタリ餅,川の神」と示します。

水神(すいじん)

記録が示す神です。水をつかさどる神をいいます。

水難除け(すいなんよけ)

記録が示す語です。水の災いを避けることをいいます。

川ピタリ餅の姿と特徴

川ピタリ餅の話は、記録に短くまとめられています。

いつ … 旧12月1日の朝。
すること(一) … 川ピタリ餅をつく。
すること(二) … 附近の川に投げ入れて水神に捧げる。
すること(三) … この餅を食べてから橋を渡る。
その効き目 … 水難除けになる。

姿のあるものは出てきません。

川ピタリ餅の伝承記録

  1. 旧十二月一日
  2. 餅をつく
  3. 川に投げる
  4. 食べてから渡る
  5. 水難除け

旧十二月一日

旧12月1日の朝のことです。

決まっているのは日と時刻です。

餅をつく

川ピタリ餅をつきます。

用いるのはです。

川に投げる

附近の川に投げ入れて水神に捧げます。

捧げるのは水の神にです。

食べてから渡る

この餅を食べてから橋を渡ります。

順が決まっているのは食べてからです。

水難除け

そうすると水難除けになるといいます。

避けるのは水の災いです。

川ピタリ餅の伝承地域

公的データベースの地域欄は栃木県、市郡名の欄は芳賀郡を示します。区町村名の欄は空欄です。

報告の題は食制で、土地の食べものの決まりを集めたものです。

芳賀郡(はがぐん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

芳賀郡の所在地:栃木県芳賀郡

データベースの市郡名の欄が示します。

鬼怒川の東にあたる土地です。

川ピタリ餅の正体と考えられているもの

川ピタリ餅は、水神に捧げる餅です

姿のあるものではありません。 語られているのは、川に投げて捧げることと、食べてから橋を渡ることです。

十二月一日に川へ餅を投げる習わしは各地にあり、かっぱっこ(福島)もその一つです。

この図鑑には百目鬼(栃木)も収めています。

川ピタリ餅が登場する作品

川ピタリ餅を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦中の民俗雑誌に載った報告です。

川に餅を投げる習わしは関東から東北にかけて広くあり、呼び名は土地ごとに違います。

川ピタリ餅が登場する雑誌

民間伝承

民間伝承の会が出した雑誌です。1941年の号に食制が載ります。

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川ピタリ餅についてよくある質問

川ピタリ餅とは何ですか。

栃木県芳賀郡で、旧十二月一日の朝につく餅のことです。

どうするのですか。

附近の川に投げ入れて水神に捧げると記されています。

食べるとどうなりますか。

この餅を食べてから橋を渡ると水難除けになるといいます。

どこで語られていますか。

栃木県芳賀郡です。

川ピタリ餅と併せて覚えたい言葉・用語

水神(すいじん)

水をつかさどる神のことです。

水難除け(すいなんよけ)

水の災いを避けることです。

芳賀郡(はがぐん)

栃木県の東部にある郡です。

川ピタリ餅の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「川ピタリ餅,川の神」