静岡県掛川市の話。夜に見えた天狗様の火。片目の鰌は天狗が目を抜いたのだといわれた。

片目の鰌とはどんな妖怪か
片目の鰌の漢字表記と読み方
読みは「かためのどじょう」です。
データベースの呼称欄は「天狗様,片目の鰌,火」と三つを並べています。
「御一新」は、明治維新のことです。
「出没自在」は、現れたり消えたりが思いのままという意味です。
この図鑑には狒々(静岡)も収めています。
片目の鰌(かためのどじょう)
データベースの呼称欄は「天狗様,片目の鰌,火」と示します。
御一新(ごいっしん)
記録が示す言い方です。明治維新のことをいいます。
殺生(せっしょう)
記録が示す語です。生きものを殺すことをいいます。
片目の鰌の姿と特徴
片目の鰌の話は、記録に三つ並べて書かれています。
いつのこと … 御一新前。
よく出たもの … 天狗様。
夜に見えたもの … 天狗様が殺生に出る火。
その頃たくさんいたもの … 片目の鰌。
その理由とされたこと … 天狗様が殺生のとき抜き取っていく。
火の性質 … 出没自在。
天狗様の姿かたちは書かれていません。
片目の鰌の伝承記録
御一新前
御一新前にはよく天狗様が出ました。
語られるのは明治より前です。
夜の火
夜になると天狗様が殺生に出る火をよく見たものです。
見えたのは火です。
片目の鰌
その頃は片目の鰌がたくさんいました。
いたのは田や川です。
抜き取っていく
天狗様が殺生のとき抜き取っていくのだと言われました。
抜かれたのは目です。
出没自在
天狗様の火は出没自在でした。
現れたのは思いのままです。
片目の鰌の伝承地域
公的データベースの地域欄は静岡県、市郡名の欄は掛川市を示します。
報告は題を報告とだけ記し、1916年の郷土研究に載りました。
片目の鰌の正体と考えられているもの
片目の鰌は、天狗が目を抜いたとされた魚です。
魚そのものの怪ではありません。 語られているのは、夜に見えた天狗様の火と、片目の鰌がその殺生の跡だとされたことです。
目のない魚を天狗や神のしわざとする語りは、各地の片目の魚にあります。
この図鑑には狒々(静岡)も収めています。
片目の鰌が登場する作品
この話を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大正期の郷土研究誌に載った短い報告です。
片目の魚の話は全国にあり、神仏や天狗が目を取ったという説き方をされます。
片目の鰌が登場する雑誌
郷土研究
郷土研究社が出した雑誌です。1916年の号に掛川の報告が載ります。
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片目の鰌についてよくある質問
片目の鰌とは何ですか。
静岡県掛川市の話で、天狗様が殺生のとき目を抜き取ったのだといわれた鰌です。
天狗様の火とは何ですか。
天狗様が殺生に出るときの火で、夜によく見えたといいます。
いつのことですか。
御一新前、つまり明治より前のことだといいます。
どこで語られていますか。
静岡県掛川市です。
片目の鰌と併せて覚えたい言葉・用語
御一新(ごいっしん)
明治維新のことです。
殺生(せっしょう)
生きものを殺すことです。
鰌(どじょう)
田や小川の泥にすむ細長い魚です。
片目の鰌の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。