新潟県新潟市で、酒呑童子に産湯を使わせた堀に住んだという片目の魚。

片目の魚とはどんな妖怪か
片目の魚はひとことで言えば、酒呑童子の産湯の堀にいた魚です。新潟県新潟市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、小林存「片目の鮒の系譜」(『高志路』3期10号、1954年、2頁)を典拠に、酒呑童子に産湯を使わせた堀では、片目の魚が住んでいた。酒呑童子と、片目の魚の関係はわからないが、おそらくひとつの不思議が別の不思議をうんだのだろうと記します。
書き手は、関係が分からないと書いています。
そのうえで、ひとつの不思議が別の不思議をうんだのだろうと述べています。
片目の魚の漢字表記と読み方
読みは「かためのさかな」です。
酒呑童子は大江山の鬼として知られますが、越後の生まれとする伝えがあります。 新潟にはゆかりの地が残ります。
片目の魚の話は各地にあり、土地ごとに由来が違います。
片目の魚(かためのさかな)
日文研データベースが示す表記。
片目の鮒(かためのふな)
報告の題は片目の鮒の系譜です。
片目の魚の姿と特徴
片目の魚の姿は、記録に短く書かれています。
場所 … 酒呑童子に産湯を使わせた堀。
住んでいたもの … 片目の魚。
書き手の見方 … 酒呑童子との関係は分からない。
その推し量り … ひとつの不思議が別の不思議をうんだのだろう。
大きさや種類についての記述はありません。 題では鮒とされます。
片目の魚の伝承記録
産湯の堀
酒呑童子に産湯を使わせた堀がありました。
酒呑童子は大江山の鬼として知られます。
越後の生まれとする伝えが、新潟に残ります。
片目の魚が住む
その堀では、片目の魚が住んでいました。
なぜ片目なのかは書かれていません。
堀と鬼と魚が、同じ場所で結び付いています。
不思議が不思議をうむ
酒呑童子と、片目の魚の関係はわからないと書き手は記します。
おそらくひとつの不思議が別の不思議をうんだのだろうと述べます。
言い伝えの育ち方について、書き手が考えを述べている珍しい例です。
片目の魚の伝承地域
公的データベースの地域欄は新潟県新潟市西蒲区を示します。
西蒲区の国上山のあたりは、酒呑童子の生まれた地とする伝えがあります。
片目の魚の正体と考えられているもの
片目の魚は、鬼の産湯の堀に結び付いた魚です。
片目の魚は各地にあり、高僧や神が食べ残したという形が多く見られます。
ここでは鬼と結ばれている点が変わっています。
この図鑑には片目魚(兵庫)と片目の鰻(山梨)も収めています。
片目の魚が登場する作品
片目の魚を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは県の民俗学会の雑誌です。
酒呑童子は大江山の鬼として知られ、越後を生まれの地とする伝えがあります。この図鑑には片目魚(兵庫)も収めています。
片目の魚が登場する民俗雑誌
高志路
新潟県民俗学会の雑誌です。3期10号に小林存の報告が載ります。
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片目の魚についてよくある質問
この片目の魚とは何ですか。
新潟市西蒲区で、酒呑童子に産湯を使わせた堀に住んだとされる魚です。
なぜ片目なのですか。
理由は記録されていません。書き手も関係は分からないと述べています。
酒呑童子とは誰ですか。
大江山の鬼として知られます。越後の生まれとする伝えがあります。
同じ話は他にありますか。
片目の魚の話は各地にあります。この図鑑にも兵庫と山梨の例を収めています。
片目の魚と併せて覚えたい言葉・用語
酒呑童子(しゅてんどうじ)
大江山の鬼。越後の生まれとする伝えがあります。
産湯(うぶゆ)
生まれた子を洗う湯のことです。
西蒲区(にしかんく)
新潟市の区名。国上山などがあります。
片目の魚の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。