長崎県平戸市度島で、食べると野狐が憑くとされた茸。

ヤコナバとはどんな妖怪か
ヤコナバはひとことで言えば、食べると憑かれる茸です。長崎県平戸市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、井之口章次「肥前北松浦郡平戸周辺の憑物」(『山陰民俗』通巻3号、山陰民俗学会、1954年、41頁)を典拠に、平戸町度島(たくしま)では、ヤコナバ(ゴマナバ、野狐茸)を食べた2人が、翌朝まで物を言わなくなり、うち1人はしばらく経って口走るようになった。それをヤコが憑いた、と言っていると記します。
「ナバ」は九州で茸を指す言い方です。
「ヤコ」は野狐——九州で広く語られる憑き物です。この図鑑には野狐も収めています。
茸を食べて起きたことが、憑き物で説明されています。
ヤコナバの漢字表記と読み方
読みは「やこなば」です。
「ナバ」は九州で茸を指す言い方です。シイタケを「シイナバ」と呼ぶ土地もあります。
「ヤコ」は野狐(やこ)——九州で広く語られる憑き物です。
この図鑑には野狐も収めています。 同じ報告には、ヤザイドンも載ります。
ヤコナバ(やこなば)
日文研データベースが示す呼称。
ゴマナバ(ごまなば)
記録が併記する呼び名。
野狐茸(やこたけ)
記録が併記する漢字表記。
ヤコナバの姿と特徴
ヤコナバは、茸です。
別の呼び名 … ゴマナバ、野狐茸。
食べた人数 … 二人。
症状1 … 翌朝まで物を言わなくなった。
症状2 … うち一人は、しばらく経って口走るようになった。
土地の説明 … ヤコが憑いた。
茸の形や色は記録されていません。
ヤコナバの伝承記録
ヤコナバの伝承地域
記録は平戸町度島(長崎県平戸市度島町)と記します。平戸島の北にある小さな島です。
茸の採れた場所までは書かれていません。
ヤコナバの正体と考えられているもの
ヤコナバがどの茸を指すかは、記録から特定できません。
毒のある茸を食べれば、体の異変が起きます。資料はそこに触れていません。
土地では、ヤコが憑いたと説明されました。
原因と結果のあいだに、憑き物が置かれています。
この図鑑には、九州の憑き物として野狐、ヤザイドン、犬神も収めています。
ヤコナバが記録された資料
ヤコナバを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『山陰民俗』の論文です。
平戸周辺の憑物をまとめた報告で、ヤコやヤザイドンと並べて記されています。この図鑑にも、それぞれを収めています。
ヤコナバが記録された民俗資料
肥前北松浦郡平戸周辺の憑物
井之口章次が『山陰民俗』通巻3号(1954年)に載せた中心資料です。
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ヤコナバについてよくある質問
ヤコナバとは何ですか。
長崎県平戸市度島に伝わる茸です。食べると野狐が憑くとされました。
どんな症状ですか。
食べた二人が翌朝まで物を言わなくなり、うち一人はしばらく経って口走るようになったと記録されています。
ナバとは何ですか。
九州で茸を指す言い方です。
ヤコとは何ですか。
野狐のことです。九州で広く語られる憑き物で、この図鑑にも収めています。
ヤコナバと併せて覚えたい言葉・用語
ナバ(なば)
九州で茸を指す言い方です。
ヤコ(やこ)
野狐のこと。九州で広く語られる憑き物です。
度島(たくしま)
平戸島の北にある小さな島。この記録の土地です。
ヤコナバの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。