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長野県

盗人神様(ぬすびとかみさま)とはどんな妖怪か|姿と伝承

盗人神様  / ヌスビトカミサマ

そのほか 各地の伝説

長野県飯田市で、泥棒を隠したとされる山の神。追った人が見失った。

盗人神様の姿を描いた図

西脇 充 「風越山と飯田の街(長野県飯田市)」 2014年 / CC BY-SA 出典

盗人神様とはどんな妖怪か

盗人神様はひとことで言えば、泥棒をかくまったとされた神です。長野県飯田市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、竹村庄平山本の伝説 おかやの亡魂」(『伊那』32巻1号・通巻668号、1984年、32頁)を典拠に、ある人の家に泥棒が入ったので、追いかけていくと、山の神様の辺りで見失った。この神様が泥棒を隠したのではないかということになり、盗人神様と呼ばれるようになったと記します。

見失った場所が、神様の辺りでした。

それだけで、神が隠したことになりました

盗人を保護する神は、岡山にも記録があります

盗人神様の漢字表記と読み方

読みは「ぬすびとかみさま」です。

もとは山の神でした。 この出来事の後に、呼び名が変わりました。

岡山には盗人宮と呼ばれる社の記録もあります。盗賊が隠れて命が助かり、礼に松を植えたという話です。

この図鑑には七天神(山梨)も収めています。

盗人神様(ぬすびとかみさま)

日文研データベースが示す表記。

山の神(やまのかみ)

もとの呼び名。

盗人神様の姿と特徴

この記録に神の姿はありません。あるのは、出来事です。

きっかけ … ある人の家に泥棒が入った。
したこと … 追いかけていった。
見失った場所 … 山の神様の辺り。
人々の考え … この神様が泥棒を隠したのではないか。
その後 … 盗人神様と呼ばれるようになった。

神の姿を見た者がいたとは書かれていません。

盗人神様の伝承記録

  1. 山の神の辺りで見失う
  2. 呼び名が変わる

山の神の辺りで見失う

ある人の家に、泥棒が入りました。

追いかけていくと、山の神様の辺りで見失いました。

山の中で人を見失うことは、しばしば起こります

それでも、場所が場所でした。

この神様が泥棒を隠したのではないかということになります。

呼び名が変わる

そして、盗人神様と呼ばれるようになりました。

もとは山の神です。

一度の出来事で、呼び名が変わりました

報告の題は「山本の伝説 おかやの亡魂」です。

山本は飯田市の地名で、土地の伝説を集めた記事の一つです。

盗人神様の伝承地域

公的データベースの地域欄は長野県飯田市を示します。報告の題は「山本の伝説」で、山本は飯田市の地名です。

社の位置は書かれていないため、地図で指せるのは市の範囲までです。

山本(やまもと)

報告の題が示す地域

地図で開く

山本の所在地:長野県飯田市

報告の題は「山本の伝説 おかやの亡魂」です。

社の位置は資料に書かれていません。

盗人神様の正体と考えられているもの

この記録に妖怪は出てきません。語られているのは、呼び名の変わった神です。

盗人を隠す神という考え方は、岡山の盗人宮にも見られます。

そちらは、盗賊が隠れて命が助かり、礼に松を植えたという話です。

追う側から見れば困った神ですが、追われる側から見れば助けた神です。

この図鑑には七天神(山梨)、イクスさん(徳島)も収めています。

盗人神様が記録された資料

盗人神様を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『伊那』の記事です。

盗人を保護する神の記録は各地にあり、岡山の盗人宮が知られます。この図鑑には、同じ『伊那』から芍薬(長野)も収めています。

盗人神様が記録された民俗資料

山本の伝説 おかやの亡魂

竹村庄平が『伊那』通巻668号(1984年)に載せた中心資料です。

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盗人神様についてよくある質問

盗人神様とは何ですか。

長野県飯田市で、泥棒を隠したとされた山の神です。

なぜそう呼ばれたのですか。

泥棒を追いかけた人が、山の神様の辺りで見失ったためです。

もとの呼び名は何ですか。

山の神です。この出来事の後に呼び名が変わりました。

似た話はありますか。

岡山には、盗賊が隠れて命が助かり礼に松を植えたという盗人宮の記録があります。

盗人神様と併せて覚えたい言葉・用語

山の神(やまのかみ)

山を治めるとされる神。もとの呼び名です。

盗人宮(ぬすっとぐう)

岡山にある社の呼び名。盗賊を助けたと伝わります。

伊那(いな)

伊那史学会の雑誌。この記録が載りました。

盗人神様の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「盗人神様」