三重県桑名市で、閉店ごろに飴を買いに来た女。あとをつけると寺で赤子が飴をなめていた。

Alpsdake 「多度山から見た桑名(三重県桑名市)」 2013年 / CC BY-SA 3.0 出典
幽霊飴とはどんな妖怪か
幽霊飴の漢字表記と読み方
読みは「ゆうれいあめ」です。
「樒」は仏前や墓に供える木で、その葉が銭の代わりに入っていました。
「北勢」は三重県北部を指す言い方です。
「棺」は亡骸を納める箱のことです。
この図鑑には産女(各地)も収めています。
幽霊飴(ゆうれいあめ)
日文研データベースが示す呼称。
子育て飴(こそだてあめ)
同じ型の話を各地でこう呼びます。
幽霊飴の姿と特徴
幽霊飴の話は、記録に順を追って書かれています。
来た人 … ある女性。
その時刻 … 菓子屋の閉店頃。
買ったもの … 飴。
気づいたこと … 売上げ箱に樒の葉が入っていた。
したこと … 不思議に思い女性をつけた。
入った先 … 寺の中。
そこにあったもの … 妊娠した女が死んでいた。
棺の中 … 赤ちゃんが飴をなめていた。
女の顔立ちは書かれていません。
幽霊飴の伝承記録
閉店ごろの客
ある女性が、菓子屋の閉店頃に飴を買いに来ました。
来るのは店じまいの頃です。
樒の葉
売上げ箱には樒の葉が入っているので不思議に思いました。
銭の代わりが葉でした。
寺の中へ
女性をつけると、寺の中に入っていきました。
行き先は寺です。
棺の中の赤子
妊娠した女が死んでいて棺の中では赤ちゃんが飴をなめていました。
飴は赤子のためでした。
幽霊飴の伝承地域
公的データベースの地域欄は三重県桑名市を示します。
論文名の北勢は、三重県北部を指す言い方です。
幽霊飴の正体と考えられているもの
幽霊飴は、死んだ母が買いに来た飴です。
祟ってはいません。 語られているのは、なぜ怪しんだかと、寺で何が見つかったかです。
銭の代わりに樒の葉が入っているという印は、同じ型の話が各地で共通して持ちます。
この図鑑には産女(各地)も収めています。
幽霊飴が登場する作品
幽霊飴を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは三重の民俗学会の雑誌です。
死んだ母が飴を買いに来る話は各地にあり、子育て飴の名でも語られます。
幽霊飴が登場する学会誌
伊勢民俗
伊勢民俗学会が出した雑誌です。1952年の号に北勢の伝説が載ります。
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幽霊飴についてよくある質問
幽霊飴とは何ですか。
三重県桑名市で、死んだ母が買いに来たと語られる飴です。
なぜ怪しんだのですか。
売上げ箱に樒の葉が入っていたからです。
どこへ行ったのですか。
寺の中に入っていったと記録されています。
何が見つかりましたか。
妊娠した女が死んでいて、棺の中で赤ちゃんが飴をなめていました。
幽霊飴と併せて覚えたい言葉・用語
樒(しきみ)
仏前や墓に供える木です。
北勢(ほくせい)
三重県北部を指す言い方です。
棺(ひつぎ)
亡骸を納める箱のことです。
幽霊飴の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。