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京都府

愛宕山鳶(あたごやまのとび)とはどんな妖怪か|姿と伝承

愛宕山鳶  / アタゴヤマノトビ

天狗 各地の伝説

京都市右京区の愛宕山に住まわされた金の鳶。神武天皇の弭に止まり、敵軍の目を眩ませた。

愛宕山鳶の姿を描いた図

Tomomarusan 「愛宕神社の鳥居(京都府京都市右京区)」 2006年 / CC BY 2.5 出典

愛宕山鳶とはどんな妖怪か

愛宕山鳶は、天狗神を領する金の鳶です。京都府京都市右京区の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大朏東華斉諧俗談」(『日本随筆大成第一期』吉川弘文館、1976年)を典拠に、天人熊命が化して三軍の幡となった。その後神武天皇が長髄彦と戦っていたが勝てなかった。その時金の鳶が飛来し、天皇の弭に止まったと記します。

光そのものが武器になっています。

その姿は流電のようでした。

敵軍は皆迷眩したと記されています。

この図鑑には鞍馬天狗(京都)も収めています。

愛宕山鳶の漢字表記と読み方

読みは「あたごやまのとび」です。

「弭」は、弓の両端の、弦をかけるところです。

「流電」は、走る稲妻のことです。

「迷眩」は、目がくらんで惑うことです。

この図鑑には鞍馬天狗(京都)も収めています。

愛宕山鳶(あたごやまのとび)

日文研データベースが示す呼称です。

弭(はず)

記録が示す、鳶が止まった場所です。弓の両端をいいます。

天人熊命(あめのひとくまのみこと)

記録が示す、三軍の幡と化したものの名です。

愛宕山鳶の姿と特徴

愛宕山鳶の話は、記録に順を追って書かれています。

はじめのこと … 天人熊命が化して三軍の幡となった。
その後 … 神武天皇が長髄彦と戦っていた。
その首尾 … 勝てなかった。
現れたもの … 金の鳶。
止まった場所 … 天皇の弭。
その形 … 流電のよう。
敵に起きたこと … 皆迷眩した。
天皇のしたこと … 喜んで愛宕山に住ませた。
与えたもの … 天狗神を領させた。

鳶の大きさは書かれていません。

愛宕山鳶の伝承記録

  1. 三軍の幡
  2. 勝てない戦
  3. 弭に止まる金の鳶
  4. 敵軍が目を眩ます
  5. 愛宕山に住まわせる

三軍の幡

天人熊命が化して三軍の幡となりました。

変わったのは軍の幡にです。

勝てない戦

その後神武天皇が長髄彦と戦っていましたが勝てませんでした。

続いていたのはです。

弭に止まる金の鳶

その時金の鳶が飛来し、天皇の弭に止まりました。

止まったのは弓の端です。

敵軍が目を眩ます

その形は流電のようで、敵軍は皆迷眩しました。

効いたのはです。

愛宕山に住まわせる

天皇は喜んで、愛宕山に住ませて天狗神を領させました。

与えたのは山と役目です。

愛宕山鳶の伝承地域

公的データベースの地域欄は京都府、市郡名の欄は京都市、区町村名の欄は右京区を示します。

戦の場は神武天皇と長髄彦の伝えによるもので、山の名だけが京都に残ります。

愛宕山(あたごやま)

日文研データベースが示す伝承地域

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愛宕山の所在地:京都府京都市右京区嵯峨愛宕町

山頂に愛宕神社があり、火伏せの信仰で知られます。

古くから天狗の住む山として語られてきました。

愛宕山鳶の正体と考えられているもの

愛宕山鳶は、天狗神を領する金の鳶です

斬り合いはしません。 語られているのは、弓の端に止まったことと、その光で敵が目を眩ましたことです。

戦のあとに山と役目を与えられており、天狗の由来として語られています。

この図鑑には鞍馬天狗(京都)も収めています。

愛宕山鳶が登場する作品

愛宕山鳶を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは江戸時代の随筆です。

金色の鳶が弓に止まる話は日本書紀の神武東征の場面にもあり、随筆はこれを天狗の由来に結びつけています。

愛宕山鳶が登場する随筆

斉諧俗談

大朏東華が書いた随筆です。日本随筆大成第一期に収められています。

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愛宕山鳶についてよくある質問

愛宕山鳶とは何ですか。

京都市右京区の愛宕山に住まわされたという金の鳶です。

何をしましたか。

神武天皇の弭に止まり、その光で敵軍の目を眩ませたといいます。

そのあとどうなりましたか。

天皇に喜ばれ、愛宕山に住んで天狗神を領したといいます。

どこに書かれていますか。

江戸時代の随筆「斉諧俗談」に記されています。

愛宕山鳶と併せて覚えたい言葉・用語

(はず)

弓の両端の、弦をかけるところです。

流電(りゅうでん)

走る稲妻のことです。

愛宕山(あたごやま)

京都市の北西にある山です。火伏せの神をまつります。

愛宕山鳶の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「愛宕山鳶」