石川県白山市で、鶏を生き埋めにして食べた若者の頭を、玄関から下りた足が引き抜いた。

ニワトリの足とはどんな妖怪か
ニワトリの足はひとことで言えば、むごい食べ方への返しです。石川県白山市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、国学院大学民俗学研究会「石川県石川郡河内村」(『民俗採訪』通巻昭和52年度号、1978年、188頁)を典拠に、昔、若者が集まって何かご馳走を食べようという話になり、ニワトリを一羽盗んできた。囲炉裏の中にニワトリを生き埋めにして、口の中に醤油や塩を入れて調理して食べた。食べ終わって戸を開け庭に出ると、玄関の上から大きなニワトリの足が下りてきて、人の頭を引き抜いて掴んでいってしまったというと記します。
盗んだこと、生きたまま焼いたこと——二つの咎が重なっています。
返しは、食べ終わった直後に来ました。
ニワトリの足の漢字表記と読み方
ニワトリの足(にわとりのあし)
日文研データベースが示す表記。
鶏の足(にわとりのあし)
漢字で書けばこの形になります。
ニワトリの足の姿と特徴
この記録にあるのは、大きな足です。
出てきた場所 … 玄関の上。
動き … 下りてきた。
したこと … 人の頭を引き抜いて掴んでいった。
大きさ … 大きい。
体 … 描かれていない。
声や顔の記述はありません。
ニワトリの足の伝承記録
生き埋めにして焼く
若者が集まって、何かご馳走を食べようという話になりました。
ニワトリを一羽盗んできます。
囲炉裏の中にニワトリを生き埋めにして、口の中に醤油や塩を入れて調理して食べました。
生きたまま焼いています。
盗んだことと合わせて、咎が二つ重なりました。
玄関の上から下りる
食べ終わって戸を開け、庭に出ました。
玄関の上から、大きなニワトリの足が下りてきます。
人の頭を引き抜いて、掴んでいってしまいました。
誰の頭かは書かれていません。
返しが早く、そして短い——それがこの話の怖さです。
ニワトリの足の伝承地域
公的データベースの地域欄は石川県白山市河内町を示します。報告は旧石川郡河内村の調査です。
家の位置は書かれていないため、地図で指せるのは町の範囲までです。
ニワトリの足の正体と考えられているもの
この足の正体は書かれていません。
盗んだ鶏を、生きたまま焼いて食べた——それに対する返しとして語られています。
この図鑑には、部分だけが現れるものとして手の目も収めています。
同じ図鑑の鶏塚(宮城)では、殺された鶏が家を救いました。
同じ鶏でも、扱われ方によって返り方が違います。
ニワトリの足が記録された資料
ニワトリの足を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の調査報告です。
生き物をむごく扱って返しを受ける話は各地にあります。この図鑑には鶏塚(宮城)、ヤザイモン蛸(香川)も収めています。
ニワトリの足が記録された民俗資料
石川県石川郡河内村
国学院大学民俗学研究会が『民俗採訪』(1978年)に載せた調査報告です。
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ニワトリの足についてよくある質問
ニワトリの足とは何ですか。
石川県白山市の話です。鶏を生き埋めにして食べた若者の頭を、玄関から下りた大きな足が引き抜いたとされます。
どんな食べ方をしたのですか。
囲炉裏の中に生き埋めにして、口の中に醤油や塩を入れて調理したと記録されています。
足はどこから出てきたのですか。
玄関の上からです。
体は見えたのですか。
記録にあるのは足だけです。
ニワトリの足と併せて覚えたい言葉・用語
囲炉裏(いろり)
床を切って火を焚く場所です。
民俗採訪(みんぞくさいほう)
国学院大学民俗学研究会の年報。この記録が載りました。
河内村(かわちむら)
石川県の旧村名。現在の白山市にあたります。
ニワトリの足の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。