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石川県

ニワトリの足(にわとりのあし)とはどんな妖怪か|姿と伝承

ニワトリの足  / ニワトリノアシ

鳥の妖怪 各地の伝説

石川県白山市で、鶏を生き埋めにして食べた若者の頭を、玄関から下りた足が引き抜いた。

ニワトリの足の姿を描いた図

くろふね 「白山比咩神社の表参道(石川県白山市)」 2019年 / CC BY-SA 出典

ニワトリの足とはどんな妖怪か

ニワトリの足はひとことで言えば、むごい食べ方への返しです。石川県白山市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、国学院大学民俗学研究会石川県石川郡河内村」(『民俗採訪』通巻昭和52年度号、1978年、188頁)を典拠に、昔、若者が集まって何かご馳走を食べようという話になり、ニワトリを一羽盗んできた。囲炉裏の中にニワトリを生き埋めにして、口の中に醤油や塩を入れて調理して食べた。食べ終わって戸を開け庭に出ると、玄関の上から大きなニワトリの足が下りてきて、人の頭を引き抜いて掴んでいってしまったというと記します。

盗んだこと生きたまま焼いたこと——二つの咎が重なっています。

返しは、食べ終わった直後に来ました。

ニワトリの足の漢字表記と読み方

読みは「にわとりのあし」です。

現れたのは足だけです。 体は描かれていません。

この図鑑には、手だけ、足だけが現れる話として手の目も収めています。

「囲炉裏」は床を切って火を焚く場所です

ニワトリの足(にわとりのあし)

日文研データベースが示す表記。

鶏の足(にわとりのあし)

漢字で書けばこの形になります。

ニワトリの足の姿と特徴

この記録にあるのは、大きな足です。

出てきた場所 … 玄関の上。
動き … 下りてきた。
したこと … 人の頭を引き抜いて掴んでいった。
大きさ … 大きい。
… 描かれていない。

声や顔の記述はありません。

ニワトリの足の伝承記録

  1. 生き埋めにして焼く
  2. 玄関の上から下りる

生き埋めにして焼く

若者が集まって、何かご馳走を食べようという話になりました。

ニワトリを一羽盗んできます。

囲炉裏の中にニワトリを生き埋めにして、口の中に醤油や塩を入れて調理して食べました。

生きたまま焼いています。

盗んだことと合わせて、咎が二つ重なりました

玄関の上から下りる

食べ終わって戸を開け、庭に出ました。

玄関の上から、大きなニワトリの足が下りてきます。

人の頭を引き抜いて、掴んでいってしまいました。

誰の頭かは書かれていません。

返しが早く、そして短い——それがこの話の怖さです。

ニワトリの足の伝承地域

公的データベースの地域欄は石川県白山市河内町を示します。報告は旧石川郡河内村の調査です。

家の位置は書かれていないため、地図で指せるのは町の範囲までです。

河内町(かわちまち)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

河内町の所在地:石川県白山市

報告は旧・石川郡河内村の調査によります。

家の位置は資料に書かれていません。

ニワトリの足の正体と考えられているもの

この足の正体は書かれていません。

盗んだ鶏を、生きたまま焼いて食べた——それに対する返しとして語られています

この図鑑には、部分だけが現れるものとして手の目も収めています。

同じ図鑑の鶏塚(宮城)では、殺された鶏が家を救いました

同じ鶏でも、扱われ方によって返り方が違います。

ニワトリの足が記録された資料

ニワトリの足を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の調査報告です。

生き物をむごく扱って返しを受ける話は各地にあります。この図鑑には鶏塚(宮城)、ヤザイモン蛸(香川)も収めています。

ニワトリの足が記録された民俗資料

石川県石川郡河内村

国学院大学民俗学研究会が『民俗採訪』(1978年)に載せた調査報告です。

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ニワトリの足についてよくある質問

ニワトリの足とは何ですか。

石川県白山市の話です。鶏を生き埋めにして食べた若者の頭を、玄関から下りた大きな足が引き抜いたとされます。

どんな食べ方をしたのですか。

囲炉裏の中に生き埋めにして、口の中に醤油や塩を入れて調理したと記録されています。

足はどこから出てきたのですか。

玄関の上からです。

体は見えたのですか。

記録にあるのは足だけです。

ニワトリの足と併せて覚えたい言葉・用語

囲炉裏(いろり)

床を切って火を焚く場所です。

民俗採訪(みんぞくさいほう)

国学院大学民俗学研究会の年報。この記録が載りました。

河内村(かわちむら)

石川県の旧村名。現在の白山市にあたります。

ニワトリの足の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「ニワトリの足」