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香川県

ヤザイモン蛸(やざいもんだこ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

ヤザイモン蛸  / ヤザイモンダコ

水の妖怪 各地の伝説

香川県で、足を一本ずつ切られ、八日目に切った男を海へ引き込んだ大蛸。

ヤザイモン蛸とはどんな妖怪か

ヤザイモン蛸はひとことで言えば、八日待って引き込んだ蛸です。香川県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、北條令子海と山の妖怪話」(『香川の民俗』通巻44号、香川民俗学会、1985年、4頁)を典拠に、岩の上で大蛸が昼寝をしていた。それを見た八左兵門は、1日に1本だけ切りとって持って帰った。8日目、最後の足を切ろうとすると、大蛸は1本の足で八左兵門を海に引き込み、また昼寝をはじめた。それからその大蛸をヤザイモン蛸と呼ぶようになったと記します。

蛸の足は八本です。

七日は、切られるままにしていました。

そして、最後の一本で仕返しをしています

ヤザイモン蛸の漢字表記と読み方

読みは「やざいもんだこ」です。

名は、切った男の名から付いています 八左兵門(やざえもん)です。

食われた側の名ではなく、食おうとした側の名が残りました。

この図鑑には、蛸のものとして衣蛸も収めています。

ヤザイモン蛸(やざいもんだこ)

日文研データベースが示す表記。

八左兵門(やざえもん)

足を切った男の名。蛸の呼び名の由来です。

ヤザイモン蛸の姿と特徴

ヤザイモン蛸は、大蛸の姿です。

いた場所 … 岩の上。
していたこと … 昼寝。
… 八本。うち七本を切りとられた。
したこと … 八日目に、一本の足で男を海に引き込んだ。
その後 … また昼寝をはじめた。

大きさは書かれていません。

ヤザイモン蛸の伝承記録

  1. 一日に一本ずつ
  2. 八日目の一本

一日に一本ずつ

岩の上で、大蛸が昼寝をしていました

八左兵門はそれを見つけ、1日に1本だけ切りとって持って帰りました

一度に取らないところが目を引きます。

残しておけば、また明日も取れる——そういう考えです。

蛸は七日のあいだ、そのままでいました。

八日目の一本

8日目、最後の足を切ろうとしました。

そのとき、大蛸は1本の足で八左兵門を海に引き込みます

残った一本が、最後の力でした。

そして、また昼寝をはじめました。

何ごともなかったように終わります。 この結びが、この話をこわいものにしています。

ヤザイモン蛸の伝承地域

公的データベースの地域欄は香川県を示します。

市町村までは記されていないため、地図で指せるのは県の範囲までです。瀬戸内海に面した土地の話です。

香川県内(かがわけんない)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

香川県内の所在地:香川県

記録は市町村までは記していません。

岩の位置は資料に書かれていません。

ヤザイモン蛸の正体と考えられているもの

この記録に妖怪らしい姿はありません。出てくるのは、大きな蛸です。

それでも妖怪として語られるのは、待っていたからです。

七日のあいだ切られるままにして、八日目に動きました。

そして、また昼寝に戻ります。

この図鑑には、海のものとして衣蛸船幽霊も収めています。

ヤザイモン蛸が記録された資料

ヤザイモン蛸を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『香川の民俗』の記事です。

題のとおり、海の話と山の話を並べた記事です。瀬戸内の漁の暮らしから出た話が読めます。

ヤザイモン蛸が記録された民俗資料

海と山の妖怪話

北條令子が『香川の民俗』通巻44号(1985年)に載せた中心資料です。

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ヤザイモン蛸についてよくある質問

ヤザイモン蛸とは何ですか。

香川県に伝わる大蛸です。足を一本ずつ切られ、八日目に切った男を海へ引き込んだとされます。

なぜ一本ずつ切ったのですか。

男が一日に一本だけ切りとって持ち帰ったと記録されています。理由は書かれていません。

名前の由来は何ですか。

足を切った男の名「八左兵門」からです。

その後どうなりましたか。

大蛸は、また昼寝をはじめたと記録されています。

ヤザイモン蛸と併せて覚えたい言葉・用語

八左兵門(やざえもん)

蛸の足を切った男の名。蛸の呼び名の由来です。

衣蛸(ころもだこ)

海に出る蛸の妖怪。この図鑑にも収めています。

香川の民俗(かがわのみんぞく)

香川民俗学会の雑誌。この記録が載りました。

ヤザイモン蛸の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「ヤザイモン蛸」