福井県敦賀市の話。貝を取りに潜った男が戻らず、柱に見えたものは頭が冠岩ほどある大蛸の足だった。

大蛸とはどんな妖怪か
大蛸は、男を放さなかった海の主です。福井県敦賀市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、山本蕙市「敦賀の傅説異聞」(『南越民俗』南越民俗発行所、1941年)を典拠に、引用文献を『御支配所村々巨細書』として、岩には貝がたくさんいた。取りに行った男が、水に沈んだまま戻ってこないので探していると、柱の周りをぐるぐる廻っていたと記します。
柱ではありませんでした。
引き上げてみると、この柱のようなものは大蛸の足で、蛸の頭が冠岩ほどあったというと結ばれます。
この図鑑には海坊主(福井)も収めています。
大蛸の漢字表記と読み方
読みは「おおたこ」です。
「巨細書」は、村ごとのようすを細かく書き上げた帳面です。
「冠岩」は、記録が蛸の頭の大きさをたとえるのに使った岩です。
「傅説」は、記録が用いる字です。ふつうは「伝説」と書きます。
この図鑑には海坊主(福井)も収めています。
大蛸(おおたこ)
データベースの呼称(ヨミ)欄は「オオタコ」を示します。
冠岩(かむりいわ)
記録が大きさのたとえに用いる岩の名です。
御支配所村々巨細書(ごしはいしょむらむらこさいしょ)
記録が引用文献として挙げる古い書き上げです。
大蛸の姿と特徴
大蛸の話は、記録に順を追って書かれています。
その場所 … 貝がたくさんいた岩。
その人 … 貝を取りに行った男。
起きたこと … 水に沈んだまま戻ってこない。
探して見えたもの … 柱の周りをぐるぐる廻っていた。
引き上げてわかったこと … 柱のようなものは大蛸の足。
その大きさ … 蛸の頭が冠岩ほどあった。
男がその後どうなったかは書かれていません。
大蛸の伝承記録
貝の多い岩
岩には貝がたくさんいました。
あったのは海の中の岩です。
戻らない男
取りに行った男が、水に沈んだまま戻ってきませんでした。
沈んだのは貝を取るためです。
柱の周り
探していると、柱の周りをぐるぐる廻っていました。
見えたのは立っている柱です。
柱は足だった
引き上げてみると、この柱のようなものは大蛸の足でした。
柱の正体は海の生きものです。
冠岩ほどの頭
蛸の頭が冠岩ほどあったといいます。
たとえたのは土地の岩です。
大蛸の伝承地域
公的データベースの地域欄は福井県、市郡名の欄は敦賀市を示します。
報告の題は敦賀の傅説異聞で、1941年の南越民俗に載りました。
大蛸の正体と考えられているもの
大蛸は、男を放さなかった海の主です。
見誤りだけの話ではありません。 語られているのは、柱に見えたものが足だったことと、頭が冠岩ほどあったという大きさです。
海に潜った人が戻らないことを、大きな蛸に結びつけて語った話です。
この図鑑には海坊主(福井)も収めています。
大蛸が登場する作品
大蛸を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦中の民俗誌に載った報告と、その引用文献の古い書き上げです。
大きな蛸の話は日本海側の各地にあり、多くは潜った人が戻らないことと結びつけて語られます。
大蛸が登場する雑誌
南越民俗
南越民俗発行所が出した雑誌です。1941年の号に敦賀の伝説異聞が載ります。
大蛸が登場する古い書物
御支配所村々巨細書
村ごとのようすを書き上げた帳面です。記録はこれを引用文献に挙げます。
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大蛸についてよくある質問
この大蛸とは何ですか。
福井県敦賀市の話で、柱に見えたものの正体だったという大きな蛸です。
どのくらい大きいのですか。
頭が冠岩ほどあったといいます。
男はどうなりましたか。
水に沈んだまま戻ってこなかったと記されています。
どこで語られていますか。
福井県敦賀市です。
大蛸と併せて覚えたい言葉・用語
冠岩(かむりいわ)
記録が蛸の頭の大きさのたとえに用いた岩です。
巨細書(こさいしょ)
村ごとのようすを細かく書き上げた帳面です。
敦賀市(つるがし)
福井県の南西部、敦賀湾に面した市です。
大蛸の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。