本文へ移動

石川県

カワラメ(かわらめ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

カワラメ  / カワラメ

水の妖怪 各地の伝説

石川県の話。淵から出た大蜘蛛が樵夫の足に糸を巻いた。切り株に移すと淵へ引き込まれた。

カワラメの姿を描いた図

Opqr 「白峰の町並み(石川県白山市)」 2016年 / CC BY-SA 4.0 出典

カワラメとはどんな妖怪か

カワラメは、淵にすむとされた河童です。石川県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、小倉学白山々麓白峰地方のカワラメ(河童)」(『加能民俗』加能民俗の会、1958年)を典拠に、河童(カワラメ)の棲息地とされる淵の近くで、二人の樵夫が休んでいたと記します。

淵から出てきました。

すると淵から大蜘蛛が現れて、一人の樵夫の足の指に糸を巻きつけて帰っていたと続き、それを大木の切り株に巻き付けなおしたところ、切り株は淵に巻き込まれていき、水中から笑い声が聞こえたと結ばれます。

この図鑑にはあまめはぎ(石川)も収めています。

カワラメの漢字表記と読み方

読みは「かわらめ」です。

「カワラメ」は、白山の麓で河童を指す言い方です。

「棲息地」は、すみかのことです。

「白峰」は、今の白山市の一部にあたります。

この図鑑にはあまめはぎ(石川)も収めています。

カワラメ(かわらめ)

データベースの呼称欄は「カワラメ,河童」と示します。

樵夫(きこり)

記録が示す職です。木を伐る人をいいます。

白峰(しらみね)

報告の題が示す地名です。白山の麓にあたります。

カワラメの姿と特徴

カワラメの話は、記録に順を追って書かれています。

その場所 … 河童の棲息地とされる淵の近く。
その人 … 二人の樵夫。
していたこと … 休んでいた。
現れたもの … 淵から出た大蜘蛛。
したこと … 一人の樵夫の足の指に糸を巻きつけて帰った。
樵夫のしたこと … それを大木の切り株に巻き付けなおした。
起きたこと … 切り株が淵に巻き込まれていった。
聞こえたもの … 水中からの笑い声。

カワラメ自身の姿は書かれていません。

カワラメの伝承記録

  1. 淵のそばで休む
  2. 大蜘蛛が出る
  3. 足に糸を巻く
  4. 切り株に移す
  5. 水中の笑い声

淵のそばで休む

河童の棲息地とされる淵の近くで、二人の樵夫が休んでいました。

いたのは淵のそばです。

大蜘蛛が出る

淵から大蜘蛛が現れました。

出たのは水の中からです。

足に糸を巻く

一人の樵夫の足の指に糸を巻きつけて帰りました。

巻いたのは足の指です。

切り株に移す

それを大木の切り株に巻き付けなおしました。

移したのは気づいてからです。

水中の笑い声

切り株は淵に巻き込まれていき、水中から笑い声が聞こえました。

引いたのは淵の中のものです。

カワラメの伝承地域

公的データベースの地域欄は石川県を示すのみで、市郡名・区町村名の欄は空欄です。

報告の題は白山々麓白峰地方を挙げており、今の白山市にあたります。

白峰(しらみね)

報告の題が示す場所

地図で開く

白峰の所在地:石川県白山市

報告の題は白山々麓白峰地方のカワラメです。

手取川の上流にあたる山あいの土地です。

カワラメの正体と考えられているもの

カワラメは、淵にすむとされた河童です

姿を見せたのは蜘蛛のほうです。 語られているのは、足に糸を巻かれたことと、切り株に移したら淵へ引き込まれ、笑い声がしたことです。

水の中から糸を掛ける話は各地にあり、牛鬼淵の主の型として知られます。

この図鑑にはあまめはぎ(石川)も収めています。

カワラメが登場する作品

カワラメを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは石川の民俗誌に載った報告です。

水から糸を掛けられる話は全国にあり、多くは切り株や岩に移して助かる筋になっています。

カワラメが登場する雑誌

加能民俗

加能民俗の会が出した雑誌です。1958年の号に白峰地方のカワラメが載ります。

中部の妖怪の本を探す

Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

カワラメについてよくある質問

カワラメとは何ですか。

石川県の白山の麓で河童を指す言い方です。

何が出てきたのですか。

淵から大蜘蛛が現れ、樵夫の足の指に糸を巻きつけたと記されています。

どうなりましたか。

糸を切り株に巻き付けなおすと、切り株が淵に巻き込まれていったといいます。

何が聞こえましたか。

水中から笑い声が聞こえたと記されています。

カワラメと併せて覚えたい言葉・用語

樵夫(きこり)

木を伐る人のことです。

白峰(しらみね)

石川県白山市の、白山の麓にあたる地区です。

棲息地(せいそくち)

すみかのことです。

カワラメの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「カワラメ,河童」