石川県七尾市の話。神隠しにあうと名を呼び、高張を灯し、太鼓を叩いて探したという。

神隠とはどんな妖怪か
神隠の漢字表記と読み方
読みは「かみかくし」です。
データベースの呼称欄は「神隠,天狗,むじな,狐」と四つを並べています。
「高張」は、竿の先に高く掲げる提灯です。
「能登島」は、七尾湾に浮かぶ島です。
この図鑑にはあまめはぎ(石川)も収めています。
神隠(かみかくし)
データベースの呼称欄は「神隠,天狗,むじな,狐」と示します。
高張(たかはり)
記録が示すものです。竿の先に高く掲げる提灯をいいます。
むじな(むじな)
記録が示す獣です。狢とも書き、穴熊や狸を指します。
神隠の姿と特徴
神隠の話は、記録に短くまとめられています。
起きること … 神隠しに会う。
すること(一) … 幾人もの人がその人の名を呼ぶ。
すること(二) … 幾つも高張を灯す。
すること(三) … 太鼓をたたいて探す。
その理由 … 狐やむじなや天狗は太鼓の音を嫌うから。
隠したものの姿は書かれていません。
神隠の伝承記録
人が消える
神隠しに会うことがあります。
消えるのは人です。
名を呼ぶ
幾人もの人がその人の名を呼びます。
呼ぶのは大勢でです。
高張を灯す
幾つも高張を灯します。
掲げるのは高い提灯です。
太鼓を叩く
太鼓をたたいて探します。
鳴らすのは探しながらです。
音を嫌う
狐やむじなや天狗は太鼓の音を嫌うからだといいます。
追うのは音でです。
神隠の伝承地域
公的データベースの地域欄は石川県、市郡名の欄は七尾市を示します。
報告の題は能登島採訪録で、島で聞き取った話をまとめたものです。
神隠の正体と考えられているもの
神隠は、人が消えたときの探し方です。
隠すものの姿を語る話ではありません。 語られているのは、名を呼び、灯をともし、太鼓を叩くことと、その音を狐や天狗が嫌うとされたことです。
太鼓や鉦で探す仕方は各地にあり、隠したものを追い出すためだと説かれます。
この図鑑にはあまめはぎ(石川)も収めています。
神隠が登場する作品
この話を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは昭和初めの民俗雑誌に載った聞き書きです。
神隠しは全国にあり、探し方の決まりまで書きとめられることは多くありません。
神隠が登場する雑誌
民俗学
民俗学会が出した雑誌です。1929年の号に能登島採訪録が載ります。
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神隠についてよくある質問
この神隠とは何ですか。
石川県七尾市の話で、人が消えたときの探し方を伝えるものです。
どうやって探すのですか。
名を呼び、高張を幾つも灯し、太鼓をたたいて探すと記されています。
なぜ太鼓を叩くのですか。
狐やむじなや天狗は太鼓の音を嫌うからだといいます。
どこで語られていますか。
石川県七尾市、記録では能登島です。
神隠と併せて覚えたい言葉・用語
高張(たかはり)
竿の先に高く掲げる提灯のことです。
むじな(むじな)
狢とも書き、穴熊や狸を指します。
能登島(のとじま)
石川県七尾市の、七尾湾に浮かぶ島です。
神隠の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。