本文へ移動

石川県

神隠(かみかくし)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

神隠  / カミカクシ

そのほか 各地の伝説

石川県七尾市の話。神隠しにあうと名を呼び、高張を灯し、太鼓を叩いて探したという。

神隠の姿を描いた図

comachiangel 「能登島の田と山(石川県七尾市)」 2012年 / CC BY 3.0 出典

神隠とはどんな妖怪か

神隠は、人が消えたときの探し方です。石川県七尾市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、中村浩能登島採訪録」(『民俗学』民俗学会、1929年)を典拠に、神隠しに会ったりすると、幾人もの人がその人の名を呼び、幾つも高張を灯し、太鼓をたたいて探すと記します。

太鼓には訳があります。

狐やむじなや天狗太鼓の音を嫌うからであると結ばれます。

この図鑑にはあまめはぎ(石川)も収めています。

神隠の漢字表記と読み方

読みは「かみかくし」です。

データベースの呼称欄は「神隠,天狗,むじな,狐」と四つを並べています。

「高張」は、竿の先に高く掲げる提灯です。

「能登島」は、七尾湾に浮かぶ島です。

この図鑑にはあまめはぎ(石川)も収めています。

神隠(かみかくし)

データベースの呼称欄は「神隠,天狗,むじな,狐」と示します。

高張(たかはり)

記録が示すものです。竿の先に高く掲げる提灯をいいます。

むじな(むじな)

記録が示す獣です。狢とも書き、穴熊や狸を指します。

神隠の姿と特徴

神隠の話は、記録に短くまとめられています。

起きること … 神隠しに会う。
すること(一) … 幾人もの人がその人の名を呼ぶ。
すること(二) … 幾つも高張を灯す。
すること(三) … 太鼓をたたいて探す。
その理由 … 狐やむじなや天狗は太鼓の音を嫌うから。

隠したものの姿は書かれていません。

神隠の伝承記録

  1. 人が消える
  2. 名を呼ぶ
  3. 高張を灯す
  4. 太鼓を叩く
  5. 音を嫌う

人が消える

神隠しに会うことがあります。

消えるのはです。

名を呼ぶ

幾人もの人がその人の名を呼びます。

呼ぶのは大勢でです。

高張を灯す

幾つも高張を灯します。

掲げるのは高い提灯です。

太鼓を叩く

太鼓をたたいて探します。

鳴らすのは探しながらです。

音を嫌う

狐やむじなや天狗は太鼓の音を嫌うからだといいます。

追うのはでです。

神隠の伝承地域

公的データベースの地域欄は石川県、市郡名の欄は七尾市を示します。

報告の題は能登島採訪録で、島で聞き取った話をまとめたものです。

能登島(のとじま)

報告の題が示す場所

地図で開く

能登島の所在地:石川県七尾市

報告の題は能登島採訪録です。

七尾湾に浮かぶ島で、今は橋で本土とつながっています。

神隠の正体と考えられているもの

神隠は、人が消えたときの探し方です

隠すものの姿を語る話ではありません。 語られているのは、名を呼び、灯をともし、太鼓を叩くことと、その音を狐や天狗が嫌うとされたことです。

太鼓や鉦で探す仕方は各地にあり、隠したものを追い出すためだと説かれます。

この図鑑にはあまめはぎ(石川)も収めています。

神隠が登場する作品

この話を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは昭和初めの民俗雑誌に載った聞き書きです。

神隠しは全国にあり、探し方の決まりまで書きとめられることは多くありません。

神隠が登場する雑誌

民俗学

民俗学会が出した雑誌です。1929年の号に能登島採訪録が載ります。

中部の妖怪の本を探す

Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

神隠についてよくある質問

この神隠とは何ですか。

石川県七尾市の話で、人が消えたときの探し方を伝えるものです。

どうやって探すのですか。

名を呼び、高張を幾つも灯し、太鼓をたたいて探すと記されています。

なぜ太鼓を叩くのですか。

狐やむじなや天狗は太鼓の音を嫌うからだといいます。

どこで語られていますか。

石川県七尾市、記録では能登島です。

神隠と併せて覚えたい言葉・用語

高張(たかはり)

竿の先に高く掲げる提灯のことです。

むじな(むじな)

狢とも書き、穴熊や狸を指します。

能登島(のとじま)

石川県七尾市の、七尾湾に浮かぶ島です。

神隠の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「神隠,天狗,むじな,狐」